コスモスブログ

株式会社コスモスインターナショナルのポートフォリオ、ギャラリー等の情報。

G Ryder Box 社

2006-10-26 00:02:07 | ブログ

コスモス店主より一言

G.Ryder 社とは10年以上の付き合いです。最初に訪問した時はは圧倒されました。なにしろ、1914年創立の会社で現在までかたくなにハンドメイドの箱作りを続けています。工場を見学した際、女性が多く、危険な作業にも取り組んでいたことは日本の会社とはまったく違った印象でした。そこで作り出す製品は素晴らしく、一度注文をしますと、型、材料、金具、すべて登録され、同じ物が供給されます。背広の採寸データでそのご、きちっと仕上がるイギリスの伝統と同じです。はこの種類も大英博物館ほか、保存を充分考慮にいれた、ソーランダーケース(これはコスモスのWEBの中のソウランダーケースを参考にしてください。)、ボックスバインダー他、デパート、大手会社からの特別注文品を受け、製造しています。会社のパンフには「当社の製品の価格表はありません、すべて特別注文です」という文言もあり、取引条件は小さい文字でびっしり書かれています。自信に裏ずけられて、堂々と仕事をしている素晴らしい会社でした。会社経歴を見ますと、一時期同業の箱会社ほとんどはオートメーションを採用、現代化をはかりました。ことごとく失敗し撤退しているそうです。ライダーはどっこい頑張っています。

今回久しぶりに訪ねました。時間は経ちましたが、まったく同じでした。9時から始まり、平日は4時で仕事は終了、4時30分には机まわり、ごみ等片付け工場内にはひとはいません。金曜日は2時で終了。工場内部は映像でお解りのごとくです。

いままで、博物館、美術館、大手会社からの依頼品を数も少量から受けていただき、供給してもらっています。今、日本にこういった会社が少ない・・ないといってもいいのではとおもいますが・・のは残念です。最高の会社です。イギリスでは王室御用達商人(Royal Warrant)の称号が「特別箱製造会社」として許され、表示できる会社です。

詳しくライダーの会社をお知りになりたい方はコスモスのホームページの中、ソーランダーボックスのところにリンクが張ってありますので、そこから入っていただくのもよし、下記のURLでもどうぞ   www.ryderbox.co.uk/

写真に関らず、特別な紙箱をご要望の方、にはコスモスでお手伝いさせていただきます。お問い合わせください。

新山


Gライダー社、箱工場

2006-10-25 04:24:30 | 旅行記

Gライダー社の箱工場を、以前掲載したときより大きめの写真で再掲載します。
箱作り一筋80年、保存性に優れた箱を、注文に応じて様々な仕様で製作しています。
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↑箱工場内部。オバちゃん達が箱を組み立てています。
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組み上がり、梱包された箱
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↑巨大なギロチンマシーン。物凄い勢いで厚紙を裁断しています。
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↑箱の材料。
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これらの写真を撮った直後、就業時間終了の為工場は後片付けを始めました。
もう少し遅ければ何も写真に撮れないところでした。

おまけ。
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フィッシュ&チップス。旅行中二回程食べた日本食より、遙かに日本の味に近いこの不思議。
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何故か全員時刻表を見上げている。マネして見上げてみたのですが、何が面白いのやらさっぱり。


ピクトラン 中村友一写真展で採用されました。

2006-10-21 20:05:07 | ブログ

新宿に大きな写真ギャラリーが出来ました。現在プレオープン企画中。ギャラリーコスモスで作品展をされた中村友一さんが大きな写真ギャラリーをコーディネートされています。名前も円月。場所は今写真ギャラリーが集る新宿御苑、地下鉄大木戸門から徒歩2分。タイトルはボヘミアの風 期間は10月4日~10月31日まで。

ギャラリースペースは40坪と大きく、全倍の写真90点飾っています。すべて、中村さんが出力されました。高級印画紙画質インクジェット出力紙 ピクトラン局紙(ロール)が採用となりました。円月をお訪ねいただき、作品の素晴らしさとピクトランのもつ色再現性をお確かめください。

            ギャラリー円月 http://www.g-engetu.com
      局紙ピクトランhttp://www.cosmosint.co.jp/product/pictran.html

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新山清写真展 (Berlinモノクローム社)

2006-10-20 04:46:28 | 旅行記

コスモス店主新山

父親新山清の写真展がベルリンで開かれることは本当にうれしいことでした。新山清は戦前・戦後大好きな写真を撮っていました。私が小学校のころ、日曜日は父親にとって写真の生徒(今の写真教室)さんの指導に明け暮れていました。モデル撮影会もたくさんありました。その当時小さいカメラを与えられ、父親とともに撮影会にいくことは父親と一緒にいられるということから楽しい時間でした。今考えると、子供が入り、やりにくいこともあったとおもいますが、 そのときの人々は親切で、可愛がっていただきました。モデルさんも特別のポーズをしてくれたのをおもいだします。天候にかかわらす時間があると撮影に没頭していましたこともおもいだされます。
今回ドイツでの写真のいきさつは、新山清は戦前から造形写真を好み、戦前の写真を見ても戦争の影響をかんがえず、ひたすら自分の写真を撮っていました。戦後 1954年ドイツのオットーシュタイナート(主観写真の第一人者」)が展示会をひらくにあって招待され、写真の送付依頼をうけましたが、何分当時の日本は復興まえの厳しい時代でした。父親は自分なりの作品作りを続けていたのですが、57歳の若さで事故により急逝いたしました。
コスモス店主新山洋一は幸いですが、写真ギャラリーを作ることができ、いままで2回新山清遺作展を開催しています。仕事の取引先のドイツ Monochrom 社 Mr. Neubert が来社された 折、話が、進み、今般ベルリン写真月間(9月14日から11月15日)までのモノクローム社ギャラリーにおいて写真展を開催していただけることになり、写真、オットーシュタイナート招待状、写真(50点)、オットー
シュタイナートからの案内状(これは珍しいと評判です)をお送りし開催されています。日本でも出来ることを祈っています。
ドイツでの父親の写真をみることは感無量です。こういった機会にめぐり合ったことに感謝いたします。写真展はそれほど大きくはありませんが、きれいに揃えられて気持ちの良い空間でした。
最後に、ベルリンでは日本・ドイツの写真友好展がひらかれており、そのなかでオットーシュタイナートの写真がみれたことは最大の喜びでした。

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コスモス店主新山ヨーロッパ出張記8

2006-10-19 04:03:07 | インポート

10月11日

この日はオックスフォードにあるコンサベーションリソース社へ行きました。ロンドンのビクトリア駅から二階建てバスに乗って一時間強のところにあります。
この会社でインターネット回線をお借りしようと思っていたのですが、まだ電話回線による接続との事でしたので無理でした。
この会社は箱や保存用品を作っています。

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コンサベーションリソース社のMark Vine氏と新山氏

その後再びバスに乗り、ミルトンケインという街に一時間ほどかけて移動しました。
訪問先は箱作り一筋80年のGライダー社です。保存性に優れた高価な箱を多数生産している会社です。
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箱工場の様子

巨大なギロチンで厚紙を裁断し、どんな箱でも作るそうです。

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Gライダー社のJhon Discombe氏と新山氏

その後ロンドンへ電車で戻りました。

10月12日(最終日)

ついに最終日です。飛行機の時間が夜だったので、一日余分に滞在できる気分です。
この日は夕方にイノーバー社のMessina氏と空港で会う予定があるだけで、それまでは完全にフリーです。「ロンドンの街を散歩してみようか」ということになり最寄りの駅に向かいましたが、どうも駅が機能していない様子。先日も電車を降りた途端に駅が閉鎖された事があり、それならば歩いてもいいのではないか?ということになりました。
ロンドン中心部にあるギャラリーを覗くのが目的だったのですが、生憎天気が崩れてしまい中断せざるをえませんでした。
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画像ではあまり判りませんが、土砂降りの様子。

仕方なく予定を切り上げ、空港に行くことになりました。
空港でMessina氏としばらく話をしたあと、帰りの航空機に乗りました。

ほぼ二週間、歩きずくめの旅行でした。通常の旅行であれば決して体験できない事ばかりで、実に有意義な経験が出来たと思います。