コスモスブログ

株式会社コスモスインターナショナルのポートフォリオ、ギャラリー等の情報。

コスモス店主新山ヨーロッパ出張記2

2006-10-02 21:29:44 | 旅行記

コスモス店主新山ヨーロッパ出張記

今朝は6時過ぎに起きました。しかし新山氏は4時頃から目が覚めていたとの事。

WEBの事を考えていた」との事です。

ノイバート氏が用意してくれたこのホテル「Hotel zur Eich」は1831年に建ったのだそうです。

朝食を8時過ぎに取り、ノイバート氏の車でケルン市内のフォトキナ会場へ向いました。

業者用のチケットを貰うと、まずはノイバート氏の会社、モノクロームのブースへ。沢山のインクジェットペーパーとカバン類、アーカイバルファイル・ボックス・ポートフォリオ等がありました。新山氏が注目していたのは「レンズクリーニングキット」でした。

コスモスのインクジェットペーパー「ピクトラン」も「トーキョーピクトラン」との名称で展示されていました。

見本を印刷しているプリンターは白黒専用に改造された物で、通常のプリンターのインクタンクへパイプを繋ぎ、8種の黒インクを供給する仕組みになっていました。

さてノイバート氏のブースにてネット回線をお借りし、昨日更新できなかったブログを無事アップロードする事が出来ました。しかしながらブログの仕組み上、画像を載せるには時間が掛かるので文章だけの掲載です。画像は宿泊先に回線がある時に掲載します。

また、新山氏は金属製のアーカイバルボックスが気に入ったのか、ひっくり返したり開いたり、入念にその作りを観察しながら「これを写真に撮ってくれ」と言っていました。

その横にはプラスチックで出来た似たような製品がありましたが、一瞥するなり「これは中国製だ。これは作りが安い」と言っていました。

モノクローム社のブースの正面では、日本写真家協会企画の岡田紅陽の富士山の写真が大量に展示されていました。

さて、二時からイノーバー社との予定がありましたが、時間に余裕があったので暫く他の会社も見学する事になりました。

11の建物の中に数百社が集まっており、一日では回りきれないほど広大です。それら大量のブースの中で、新山氏はベルギーから来た製本業者に目を付けました。これは編集ソフトをダウンロードし、自分の好きな写真を並べて一冊から写真集を発注できるという物です。ページの間には薄紙が入っていたりと、その作りの良さが気に入ったようでサンプルを一冊貰うことが出来ました。

昼食は会場内のバイキングにてとりました。昨日ホテルで買った水もそうなのですが、新山氏はヨーロッパに良くあるガス入りのや独特の味のする水が好きではない様子で、瓶を見ながら「これは普通の水かな?」と悩んでいました。しかし残念ながら独特な味の水でした。

満腹になり会場内を再び散策していますと、モデルが沢山出場しているファッションショーのような事をしているブースがありました。写真用品やネガなどと服を組み合わせた珍妙な格好で、それを撮影している人たちを見て新山氏は「まるで日本で言うカメラ小僧だな」と言っていました。

その後二時になりましたのでイノーバー社のブースへ向いました。しかし会場が入り組んでいるため道に迷い「おれは方向音痴なんでなぁ、飲み屋への道だけは間違えないんだが」と、ギリギリの時間に着くことになりました。

イノーバー社のMessina氏に色々製品を紹介していただき、やはりきちんと製本された写真集に注目していました。それは大学で製本学を学んだ方の手になる物だそうで、「しっかり綴じられているなぁ」と関心していました。また色々ユニークな作りの本もありました。Messina氏とモノクロームのブースへ向いました。モノクローム社のパソコンを拝借して、新山氏はギャラリーコスモスのWEBサイトの紹介をMessina氏にしていました。彼とはまた日曜にロンドンであう約束をしていました。

 その後また会場内を散策、ノキア社が配っていた立体パズルが気に入ったようで、ホテルに戻ると開封して遊んでいたようです。

 しばらく散策した後、取引先のKenro社のブースへ行くことになりました。しかし最終日だけあって、チラホラ後片付けをしているブースが多くなっていました。Kenro社もすでに後片付けを始めており、展示品を破格値で叩き売っていました。しばらく       

Kencch氏と話したのち周辺のブースを見るためにまた散策を始める事に。アルバム類が多い建物で、「こっちのはデカイし凝っているなぁ。もっとシンプルで小柄なのがあればいいんだが」と呟きながら歩いていました。

 Kenro社のカタログには、三脚から充電器、フォトフレームまで様々な製品が掲載されていました。

「コスモスみたいに色んな物がありますね」と言うと、

「うちはここまで幅広くは売ってないよ」と言われました。

その後モノクローム社の後片付けの手伝いをしました。作業中は写真撮影が出来ませんでしたので、写真は終了後のやらせです。

まさかドイツにきてトンカチを振り回したりするとは思っても見ませんでした。

ホテルに戻り遅い食事を取った際、喉が渇いていてビールをグビグビ飲んだところ

「もうすこしみんなに合わせて飲みましょう」

と言われました。その後聞いたところ、新山氏はこのケルシュビアを飲んでかつて大失敗をしたそうです。

食事後新山氏と一緒に、外に水を探しに行くことになりました。どうやらホテルで買える水が気にくわなかったようです。

しかし日本と違い自販機やコンビニも滅多にない国なうえ、郊外の田舎町なので結局買うことは出来ませんでした。また、捜しているうちにホテルの玄関には鍵がかけられ閉め出されるなど、旅ならではの面白みで締めくくられた一日でした。

店主よりのご報告。

モノクローム社が独自の白黒用インクジェット用紙をイノーバー社にOEM製作をしているものを手にしました。厚みといい雰囲気はバライタを感じさせる物で写真の階調も素晴らしく思いました。是非近々輸入を行い皆様にお届けしたいと思っています。

モノクローム社とはお互いに情報を提供しあい、良い関係が出来ています。ピクトラン「局紙」は新商品としてフォトキナで発表され、前日お知らせしたように「Tokyo Pictran」の名前でコスモスとは違うプラスチックのパッケージに入って販売を開始しています。評判は良いとノイバートが嬉しそうでした。現在十四種類のインクジェットを販売しています。それぞれアートに拘った製品選びをしているのには関心しています。

イノーバー社は素晴らしいブースをフォトキナに設営していました。今回で二度目だそうですが見事な展示でした。モノクロの階調に拘った製品をラインナップに加え、今回ブラック、ウォームトーンをコスモスの販売ラインナップに揃える事が出来ました。スティーブ・ジョブスとビル・ゲイツの若い頃を撮影した写真家による作品が、モノクロ出力され展示されていました。素晴らし出来でした。沢山の人で賑わっていました。来週には各種サンプル(カラー・モノクロ)が揃いますのでご一報頂ければ対処いたします。

本日はノイバートカッセルのモノクローム社本社を訪れます。またご報告します。