早いもので本年は新山清没後40年となりました。その間皆々様からご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年末 新山清「パーレット時代」を出版いたしました。2回の写真展の後、本にまとめることが出来ました。お陰さまで沢山のご意見、激励等いただき深謝しております。戦前からのパーレットカメラから、戦後のソルントンカメラを中心としたブローニーサイズの写真展を開催します。昭和20年終戦のあと、故郷の愛媛県松山に帰った新山清は四国各地の写真愛好家に写真を教え、好きな撮影を行い、作品を大量に残しました。その時代の写真はパーレット写真とダブルのもありますが、ソルントンカメラ等ブローニならではの「新山調」の写真を撮っているのではないかと思います。
昭和天皇が四国に来られた時、新山は撮影を頼まれ、ソルントンカメラで撮影をしました。そのときのシャッター音に天皇が大層驚いたとのことです。そのときの写真は紙焼きで残っています。
今回の写真展は一眼レフのソルントン、ローライ、アイレス、等の写真ですがあえてソルントンエイジといたしました。
パーレットの作品と違った視点での作品のご批評、ご意見等いただければ幸いです。2回もしくは3回の写真展のあと出版を考えています。
平成21年5月吉日
コスモス店主 新山洋一
場所 ギャラリーコスモス
日時 平成２１年５月５日～５月１７日 ５月１１日休館
時間 １１時～６時３０分
パーティのお知らせ：ささやかなパーティを５月１２日６時よりギャラリーにて行います。ご多忙中とは思いますがご参加ください。
ソルントン社
THORNTON-PICKARD MFG.CO.
1888年イギリスで設立,ソルントンシャッターのメーカーとして有名。
1939年会社閉鎖、この間さまざまなカメラを発表、
新山清の使用しているカメラは1926製のプレスタイプの一眼レフ。シャターはフォーカルプレーン。シャッタースピードは1/10～1/1000 画面サイズは６x9判でロールフィルムとシートフィルムが使用できる。新山清は６x６判に改造して使用しているとカメラ誌に書いてあります。