ケミカルピーリング(ピーリング)

2009-10-07 | LEARN

ケミカルピーリング(タイプによって$500から$2,700位)

ケミカルピーリングは紫外線によってダメージを受けた角質を除去し、肌を健康にする“化学的な要素”です。ケミカルピーリングはシワをレーザーで治療し始めた頃からポピュラーになりました。現在のシワの量やどこまでシワを無くしたいかによりますが、化学的にピーリングすることは肌の再生にはとても重要です。

ピーリングの方法にはAHA(アルファ・ハイドロキシ酸(グリコリン酸))、BHA(ベータハイドロキシ酸(サリチル酸))、トリコロラセチック酸(TCA)、角質除去要素のフェノール(Phenol)などがあります。各成分は濃度、深さ(マイクロピーリング又はライトピーリング、ミディアム、ディープピーリング)などの種類で分類されます。マイクロピーリング(ここではAHAやBHAが薄い濃度で使用される)はミディアムやディープピーリング(普通TCAやフェノールを基本とする)よりは効果が低いです。これにより肌に全体的に薄く出来ているシワを改善し、肌をより柔らかくする、またコラーゲンの生成を促進、黒ずみの除去、過度な油分生成を短時間に減少させるなどの効果があります(Sources: Cutis, February 2003, pages 18-24; eMedicine Journal, February 14, 2002, volume 3, number 2; Facial and Plastic Surgery, November 2001, pages 253-262; and Dermatologic Clinics, July 2001, pages 413-425)。

しかしケミカルピーリングで肌の表面に見える血管を除去することは出来ません。そして大きくなった毛穴の形を元に戻すことも、傷跡にも効果がありません。そして肌色の変色改善にも限界があります。

このような欠点はありますが、これはピーリングの深さによるものです。マイクロピーリングは危険性もほとんど無いし、すぐ分かるような効果があるのではありません。マイクロピーリングは肌が少し腫れたり敏感になる可能性があります。

より強力な効果を望むならそれによる副作用も増加しますので注意してください。ミディアムピーリングとディープピーリングは傷跡、感染、一時的又は長い間にかける肌色の変化(これはディープピーリングをするときに可能性が高い)になりやすく、以前唇がヘルペスになったことのある人に再び炎症を起こす可能性もあります(Sources: Dermatologic Clinics, July 2001, pages 427-438.)。

ケミカルピーリングとは肌の一番上の表面層、又は顔全体や特定部分を実際的に溶解する特別な方法です。マイクロピーリングやミディアムピーリングを通じて一回のディープピーリング後と類似な効果が得られ、その後起きる危険や回復時間がより短くなります。

アルファ・ハイドロキシ酸ピーリング(AHA) はピーリングの成分としてグリコリン酸を使用し、これは濃度によってマイクロピーリングからミディアムピーリングとなります。濃度は30%から70%の範囲になります。AHAピーリングは肌表面の改善に効果的で、コラーゲンとエラスチン促進とニキビの傷跡と肌の変色を減小させます。すべての濃縮液において効果を持続させるためには繰り返しの治療が必要です(Sources: Dermatologic Surgery, June 2002, pages 475-479; Plastic and Reconstructive Surgery, January 2001, pages 222-228; American Journal of Clinical Dermatology, March-April 2000, pages 81–88 and September-October 2000, pages 261-268; and International Journal of Dermatology, October 2000, pages 789-794)。

重要事項:AHAピーリングは医学的なプロセスで行うものではないのでFDAによる規制の対象ではありません。内科専門医は普通、高濃度のピーリング(30%以上)を行いますが、常にそうではありません。低濃度のピーリング(20%~30%)は美学者(美容師)によってよく行われ、ピーリング効果を得るためには繰り返しの治療が要求されます。
ベータハイドロキシ酸(BHA)やサリチル酸ピーリングはAHAピーリングほど一般的ではありません。しかし特定肌タイプにはほぼ同様の効果が現れたり、又はそれ以上の効果があります。。サリチル酸溶液はグリコル酸ピーリングと同様に作用しますが、刺激はより少ないです。サリチル酸はアスピリン(アセチルサリチル酸)と密接な関係がある合成物で、アスピリンのような抗炎症剤の特性を持っています。ディープBHAピーリングはほとんどの肌タイプに適合しますが、その理由はBHAは痛みがなく、刺激と炎症が最小化できるからです。サリチル酸は液体で黒ずみのあるニキビ肌に良いピーリング成分です。最近、一般的に一番使われている濃縮液は20%から30%です(Sources: Dermatologic Surgery, December 2003, page 1196 and March 1998, pages 325–328; and Cosmetic Dermatology, October 2000, pages 51-57)。
トリクロロアセチック酸(TCA)ピーリング(たまにブルーピーリングと呼ばれる)の濃縮は50%まで使用でき、マイクロピーリングからミディアムピーリングまで使われ、この成分は長い間効果的で安全であると知られています(Source: Dermatologic Clinics, July 2001, pages 413–425)。TCAピーリングは顔、首、手そして体の他の部分のピーリングのために使用できます。フェノールよりは漂白効果は低いですが(次の段落参照)、“斑点”のピーリングにとても効果的です。TCAピーリングは薄いシワに特に良いですが、より深いシワにはその効果はあまりありません。(Sources: Dermatologic Surgery, February 2004, pages 179-188; eMedicine Journal, December 5, 2001, volume 2, number 12; and Plastic and Reconstructive Surgery, January 2001, pages 222-228)。ジェスナー(Jessner)ピーリングはミディアムピーリングで14%のサリチル酸と14%の乳酸、14%のレゾルチノールです。効果的で使用しやすいものとして扱われますが、これについての研究はとても少ないです。

フェノールはたまに紫外線によるダメージやシワがひどいときに顔全体のピーリングとして使用します。またフェノールは口元の深いシワのような特定部分の治療に使われます。しかしこれは肌を永久的に漂白させるので、治療された部分とそうでない部分の境目はメイクアップでカバーしなければなりません。“フェノールが色んなケミカルピーリングの中で一番素晴らしい効果を持っていますが…しかし、これもとても深刻な副作用があります。このため、フェノールを止めて他の薬剤やレーザー手術を受ける人も多いです。色素沈着減少(Hypopigmentation)はすべての肌タイプに適合します。暗い肌色はずっと明るい肌色になり、明るい肌色は青白くなったりします。治療した部分としていない部分の間には、はっきりとわかる程の差が出来てしまいます(Source: eMedicine Journal, July 20, 2001, volume 2, number 7)。

緩めたフェノールは紫外線でダメージを受けた肌のためのもう一つの選択となります。このようなフォーミュラーのためには他の成分の中でオリーブオイルを使いますが、これはフェノール溶液の強度を減らします。よりマイルドなフェノールのためにはグリセリンを使います。緩和されたフェノールピーリングは患者に負担が少なく、普通のフェノールピーリングよりもっと早く肌を回復させますが、肌の色を脱色させる危険な施術は相変わらずです(Source:http://surgery.org/press/news-release.php?iid=109§ion=news-consumer)。

コラムURL:http://www.cosmeticscop.jp/



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