シワ改善戦略

次のアドバイスは、お肌をより健康にすることでシワに効果が高いと検証されている方法です。これからお肌をなめらかにする保護成分を使用して、全体的に改善する方法を説明します。この方法は毎日必要とするスキンケアで、お肌の健康を守り、きれいに見えるようにして、コラーゲンの生成を促進し、細胞の再生に効果的です。

これは、シワが薄くなる、という意味です。
“消えます”とは書いていないので、ご注意ください。
残念ですが、実際にシワを消すことが出来るマジックのような製品は、どのブランドからも探すことが出来ません。
あなたの顔にある深いシワは紫外線ダメージの結果で、乾燥して出来た薄いラインと勘違いしてはいけません。この薄いラインは品質の良いモイスチュアライザーですぐ解決することが出来ます。

次のステップ-バイ-ステップのスキンケアは、お肌がダメージを自ら回復させ、最適の状態に維持するために必要なものです。

1.　最新の技術で作られた日焼け止め
とりあえず、シワを防ぐ最高の方法は、正しい方法で作られているSPF15以上の日焼け止めを毎日塗ることです。モイスチュアライザーやファンデーションに入っていてもかまいません。日焼け止めを毎日使うことは新しいシワを防ぐ一番良い方法で、毎年シワがひどくならないようにする重要な役割を果たします。この基本的な原則を無視して、高価なアンチエイジング製品は日焼け止め成分を含んでいません。むしろ、よりたくさんのシワ、肌の色素沈着、潜在的な皮膚癌の可能性を広げているのです。基本的にはSPF15やそれ以上の日焼け止め製品を使うことで、UVAがちゃんとカットできる次の成分要素が一つ以上含まれていなければなりません。

アヴォベンゾン：Parsol 1789やブチルメトキシジベンゾイルメタンとも知られています。
チタンジオキサイド
ジンクオキサイド
メキゾリルSX
チノソルブ

このような成分以外に抗酸化剤、細胞対話成分、肌類似成分を含んでいれば、日焼け止めとしての条件に一致します。色んな科学的研究によると、抗酸化剤が日焼け止めの効能を増加させるだけではなく、紫外線にさらされて出来た肌炎症、活性酸素の減少による肌の紫外線ダメージを抑える効果があることを立証しています。最新技術の日焼け止めは効果的なUVA保護成分を含んでいるだけではなく、抗酸化剤が肌をよりなめらかにする成分も含んでいます。最適の日焼け止めは紫外線カット効果を超え、肌ダメージを予防する成分も含まれていなければなりません(Sources: Journal of the American Academy of Dermatology, June 2005, pages 937-958; Photodermatology, Photoimmunology, and Photomedicine, August 2004, pages 200-204; and Cutis, September 2003, pages 11-15)。

2. レチンA<Retin-A>、レノバ<Renova>
レチンA<Retin-A>、レノバ<Renova>、アヴィタ(Avita:薬の名前のトレチノイン<Tretinoin>)とタゾラック(Tazorac: 薬の名前はタザロティン<Tazarotene>)は紫外線にさらされることを繰り返すことで出来た奇形細胞生産を正常レベルの近くまで戻して、シワや色素沈着などの肌改善の為に、皮膚科で処方される製品の中で一番優れている製品です。使用効果はコラーゲン生成の改善で、これは肌をなめらかにしてシワを薄くします。
3. 効果的な AHA 又は BHA
紫外線ダメージの主な結果は肌の一番外側が厚くなり、変色し、荒れてでこぼこな肌になるのです。AHAやBHAはこのようなお肌の色をよくし、肌の感触を改善します。ダメージを受けたり死んだ肌の角質は異常に表皮に積もり、肌に各種の問題を起こします。一番良い方法はAHAやBHA製品を使うことです。AHAやBHAを使用するときのもう一つの良い点は、あなたが使っているほかのスキンケア製品、得にモイスチュアライザーやセラムが肌の奥まで染み込むことが出来るようにし、より効果的に作用します。AHAはグリコリック酸や乳酸の形をしています。サリチル酸はBHAだけです。AHAは 5％以上の濃度で販売されていますが、8～10％が一番効果的です。もし製品の濃度が表記されていない場合には、この成分が成分表の一番上の方に表記されているべきです。BHA製品は0.5%から2％まであります。

AHAとBHAの濃度は品質とは関係ありません。シワにはAHAがBHAがより効果的で、その理由は高濃度の希釈が必要になるからです。毎日AHAを使用するときには5％から10％が、BHAは1％から2％が効果的です 2%. (Sources: Women’s Health In Primary Care, July 2003, pages 333-339; Journal of Dermatological Treatment, April 2004, pages 88-93; Dermatology, January 1999; pages 50-53; and Journal of the American Academy of Dermatology, April 1997, pages 589-59)。

主に硬いニキビや黒ずみなどで悩んでいるのならBHAがより良い選択になるでしょう。しかし絶対ではありません。AHAやBHAの製品の中で何を選ぶとしても、製品のｐHレベルは3から4の間ではなければなりません。この範囲は肌の角質を取り除く成分要素に必須です。ｐH3以下の製品も沢山ありますが、このような製品はすべての肌タイプを強く刺激し、効果を得ることが出来ません(私はAHAやBHAのスキンケア製品のレベルを評価するときにｐHをいつもチェックしています) (Sources: Plastic and Reconstructive Surgery, April 2005, pages 1156-1162; Dermatologic Surgery, February 2005, pages 149-154; and Experimental Dermatology, December 2003, pages 57-63)

4. ハイドロクイノンベースのスキンライトニング製品
太陽やホルモンによる色素沈着があれば、スキンライトニング製品が必要となります。好みのテクスチャーの製品で(クリーム、ローション、又はジェル)1％や2％のハイドロクイノンが含まれている製品を選択してください。この成分についてのたくさんの研究がメラニン生産を妨害し、しみやそばかすなどに効果的で、その安定性も証明されています。ハイドロクイノンは病院処方があれば高い濃度で使うことも出来ます。スキンライトニング製品がグリコリック酸とサリチル酸(AHA,BHA)を含んでいると考えられます。素晴らしい角質除去効果もありますので。ハイドロクイノンが効果と安定性が評価され長い間使われていますが、肌を明るくし、また白くする他の製品もあります。しかしそれはまだ色んな方法の研究をパスしていませんので、ハイドロクイノンと比べるとその効能が確立しているわけでもありません。そしてこのような対案成分もハイドロクイノンから作られたものということは注目するべきです。肌を明るくする効果のある成分にはコウジ酸、カンゾウエキス、アゼライック酸と安定化させたビタミンCなどがあります。このような対案成分がまだ確立していない理由は、効果を得るためにはどの程度必要なのかなどがあります。ハイドロクイノンが人体に与える影響についての沢山の研究と比べてみると、対案成分の効果は足元にも及びません。興味深いことに、ハイドロクイノンは太陽やホルモンによる色素沈着にとても良いだけではなく、その構成物質は強力な抗酸化剤能力を持っています(Sources: International Journal of Dermatology, August 2004, pages 604-607; Journal of Drugs in Dermatology, July-August 2004, pages 377-381; Facial and Plastic Surgery, February 2004, pages 3-9; Dermatologic Surgery, March 2004, pages 385-388; Journal of Bioscience and Bioengineering, March 2005, pages 272-276; and Journal of Agriculture and Food Chemistry, February 2003, pages 1201-1207.) Interestingly, hydroquinone is not only a hero for those with sun- or hormone-induced discolorations but its components have potent antioxidant abilities (Source: Journal of Natural Products, November 2002, pages 1,605-1,611)。

5. マイルドな製品
肌にやさしくしてください!刺激的な成分の入っていないマイルドなクレンザーとスキンケア製品がお肌をよりきれいにするということを忘れないでください。感触の滑らかな水溶性クレンザーは肌刺激を最小化し、水分損失を防ぎ肌を荒れさせるものを残しません。シワを改善したり、肌を白くするクレンザーはありませんが、良いクレンザーは肌の刺激と炎症を減らし、日焼け止めやレティンAなどの製品によって出来る肌刺激の治療を助けます。

6. 鎮静作用をする軽い感じのモイスチャライザー
良質のモイスチュアライザーは肌の感触を改善させ、肌色を明るくし、お肌がなめらかにいられるようにしてくれます。ジェル、クリーム、ローション、セラムなどの形で抗酸化剤と肌組織類似成分、細胞伝達成分、抗刺激剤などが含まれている製品を選んでください。素晴らしいモイスチュアライザーは新しいコラーゲンと肌細胞の生成を促進させ、ダメージを減らします。製品を選ぶときに大事なことは、この成分は変質しやすいので、どのような形の容器に入っているかがとても大切になります。不透明なチューブとポンプのついている容器、口が小さければ小さいほどよく、中が見える透明の容器やガラス瓶などは成分を新鮮に保つことが出来ません。詳しいことは“良質なモイスチュアライザーの条件”を参考にしてください。

ほとんどの化粧品会社(または化粧品産業)は老化やシワに予め対策を立てようとしている消費者の欲求をよく知っているので、マジックのような成分や成分混合を通して肌リフティング製品やアンチリンクル、スキンライトニング、シワの減少(またはドラマチックに減少)を保証する製品がたくさんあります。しかし、少なくとも効果的な日焼け止めか紫外線によるダメージ(シワなど)の肌改善に対する証拠が明確していない製品については気をつけてください。ほとんど例外のない、アンチリンクルについての主張は、事実より大げさにして広告しています。これは使う必要が無いなどという話ではありませんが、期待したほど完璧に満足させることはないという意味になります。

コラムURL：http://www.cosmeticscop.jp/