セルライトクリームの真実
最近、セルライトを減らすスリミング商品が著しく増加していますが、商品が本当に持つ効果に関する研究は少ないです。
しかし、その中でもほとんどの研究は、そのような商品があまり効果的でないと述べています。
セルライトを欲しがる人はいないと思いますが、実際にアメリカの皮膚科学アカデミは「セルライトは大人の女性が脂肪を貯めておく体の自然的な現象だ」といっています。
健康な女性なら誰でもある程度のセルライトを持っているわけです。
このようなセルライトは男性より女性の方で多く現れます。女性はお尻や太ももにもっと多い量の皮下脂肪を貯めようとするからです。
塗るだけでセルライトを減らせるという商品がたくさんありますが、研究から次のようなことがわかりました。
「44個の植物性成分と39個の皮ふ軟化剤が32個の商品に使われました。14個の商品に最も共通する成分はカフェインで、
確かに活性成分でした。それ以外は一般的なクリームとあまり違いはありませんでした。」
このように、化粧品メーカーは根拠もない成分を使って「奇跡」のスリミング商品をもって私たちに近づいてきます。
アミノフィリン、つまり気管支拡張喘息治療薬は肥満研究の結果からセルライトクリームに含まれる成分という悪名をはせました。
しかし、実際に研究に参加した人が少なく、大体の人がアミノフィリンのクリームを塗りながら運動と食事調節をしたことから客観性が疑われています。
(出典:Annals of Pharmacotherapy, 199603 p292-293)
カフェインはアミノフィリンとあまり関係がないといわれ、セルライトクリームに多く使われる成分の一つです。
両方とも気管支拡張薬です。アミノフィリンはテオフィリンの一種で、カフェインはテオフィリンを含んでおります。
テオフィリンがセルライトに影響を及ぼすかどうかを明かした研究はまだありません。
ただ、アミノフィリンと関係があるのでカフェインとも関連があるかもしれないという推測があるだけです。
カフェインがセルライトにいい影響を及ぼすという研究が二つあります。
一つはRoCとニュートロジーナを持っているジョンソン&ジョンソンによって行われたもので、現在もカフェインが含まれているセルライトクリームを販売しています。
もう一つの研究は、アンチセルライトものを販売する化粧品の成分メーカによって行われたものです。
しかし、カフェインがどのような効果からセルライトを除去するかに対する独立的な研究はなく、そのような効果を持つために必要なカフェインの量などに注目する研究もありません。
もし、カフェインでセルライトを減らせるのであれば、毎日お茶やコーヒーを飲むのが役に立つのでしょうか?
コーヒーを直接足に塗ったり、コーヒー豆をつぶしてスクラブすると役に立つのでしょうか?
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セルライトについて心配しないのが一番望ましいです。ただ、その代わりに毎日十分な運動をして食事バランスをとるようにするのが大事でしょう!