男性のための正しいスキンケア方法
多くの男性はある程度スキンケアをしていると思っていますが、実際は思うほど関心が行き届いていません。
しかし、男性も女性のように肌を大事にし、スキンケアを疎かにしてはいけないでしょう。
男性用のスキンケア
男性は男性専用商品を使うべきだと思いがちですが、実際そうではありません。
実に男性専用商品はたくさんありますが、だいたいのものは成分の配合が良くありません。
もちろん、女性のために作った商品の中でも成分の配合が良くないものはありますが、
男性専用商品はさらに成分配合が悪く、肌に大きなダメージを与えています。
いうまでもなく、それは肌の負担となり赤みや髭剃り後の刺激などの肌悩みを悪化させます。
男性の肌は女性の肌と違いますか?
確かに、ヒゲが生えるように生物学的に違いはあります。
さらに、皮ふがもっと厚かったり汗腺や皮脂腺がもっと大きかったりもします。
これは性別によるホルモンの違いからのものですが、だからといってスキンケア方法が変わるわけではありません。
(性別医学4巻 2007.12 p308-328)
シワと乾燥を改善し、肌のトーンを整えて皮脂をコントロールする、ニキビに働く成分は男女を問わず同じです。
1日摂取カロリーに例えると理解しやすいでしょう。
一般的に男性は女性より筋肉量が多いため、女性よりもっと多くのカロリーを必要とします。
しかし、男性専用食品があるわけではないのと同じなわけです。
なぜ、ほとんどの男性用のスキンケアはよくないのですか?
結論からいうと、男性らしさをアピールしたいがためです。
たくさんの男性用のスキンケア商品には刺激を与える成分がいっぱい入っています。
メントールやペパーミント、ユーカリタプスあるいはアルコールのような刺激成分の強い香りが男らしさをアピールする
主要成分となっています。
さらに、多くの人はヒリヒリするのが肌にいい働きをしている証拠だと思い、どれだけ肌に刺激になっているかに気づいていません。
上で述べたような成分は肌に刺激を与えて健康な肌を驚かし、角質やプツプツ肌、皮脂分泌の増加などのトラブルの原因になっています。
それでは、男性はどのような商品を使ったらいいでしょうか。
シェービング商品以外に、女性のスキンケア商品と大きな違いはありません。
1.AM&PM 刺激と香りのない、肌にやさしい水溶性クレンザーで洗顔します。
(固形せっけんやバークレンザーは肌の刺激になります)
2.AM 刺激と香りのない、肌にやさしいシェービングローション、ジェルを使って髭剃りをします。
3.AM&PM コットンや手を使って香りと刺激のないアフターシェービングや抗酸化成分、抗炎症成分、皮ふ改善成分が
入っている化粧水をつけます。このような商品群は肌の表面を強くして髭剃りによる肌への負担を減らします。
4.AM UVAとUVBをすべてカットしてくれるSPF15以上の日焼け止めを塗ります。
顔と首、それから紫外線に露出される全ての部分にたっぷり塗ります。
5.PM 洗顔後、AHAやBHAが入っている角質除去剤を顔と首につけます。
もし午前中に使う場合には、髭剃りの後もしくは化粧水の後に付けるようにし、その後日焼け止めを塗ります。
角質ケアで、ひげをより剃りやすくする環境を作ることができます。
6.PM 抗酸化成分、皮ふ改善成分、皮ふ鎮静成分が豊富に入っているセラムのようなトリートメント商品を使います。
成分の配合が優れたモイスチャーライザーもいいです。