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ゆず色時間

日々の出来事、毎日のお弁当、料理やお菓子など作った物の記録。日々思うコト書いてます。独り言と日記&雑記帳デス。

5月の朝

2014-05-12 04:45:57 | 震災のこと
なんだか4時過ぎに目が覚めてから、ちょっといろいろ考えてしまって眠れない。

この時期の朝は、気持ちが落ち込んでしまってるの。

それはたぶん震災のせい。

震災のあった3月は、毎年気持ちが沈んじゃうけど、5月のこの時期も沈むの。

あの年の5月。

避難先から1人帰宅したのが5月だったから。


仕事の再開を機に、私は1人で帰宅した。

地元は病院などが機能してなかったから、持病持ちの父を考え、家族は避先での生活を続けることにし、私は1人での帰宅を選択した。

あの頃、町の人たちはほとんど避難していたから、昼も夜も車も人もほとんど見ることができなかった。

わずかに開いていたコンビニは、朝の9時~夕方5時頃までの営業だったし、私の店も6時閉店という毎日だった。

仕事からの帰り道、誰ともすれ違うことのない道路を運転しながら、何度となく
「もうこの町はダメなのかな。」
そう思った。

真っ暗な町の中、ポツンとついてる家の灯りを見ては、
「あそこの家には人がいるんだ。」
って嬉しく思った。

あの頃は大きな余震もまだまだ多かったし、原発も危険な状態だった。

昼も夜も安心できる時間はなかった。

5月の朝は、明るくて暖かくて気持ちがいいけど、あの頃のことが思い出されて辛い。

太陽が出て新しい1日が始まっても、町は何の変化もなくて、人がいなくて、車も通ることがない。音のない静かな朝。

しまったままのいろんな店。

不便な生活。

寂しさと、先の見えない現実に、何度も涙した。

そうしてるうち7月に家族が帰宅。

少しずつ町に人が戻り始めて、病院や店も開き始めた。



あれから3年経って、町の人口は爆発的に増えた。

朝の通勤時間、たくさんの車と人。

仕事場に行けば、毎日忙しくて、お客様も大勢で、あの頃とは大違いだけど。

5月の朝、目が覚めるとあの頃に戻ったようで、もしかしたら1人なんじゃないか。
また大きな災害が起きるんじゃないか。

そう思って気持ちが沈んでいく。

人恋しくなって、涙が出そうになる。




私らしくないなぁ。

暑くなってくればおさまると思うんだけどね。
それに昼間はなんともないんだし。

心のどこかに、あの頃の寂しくて不安だった自分がいて、普段は忘れてるのに、5月の朝のこの感じがそれを思い出させるんだな。

本当は1年で一番気持ちのいい朝なのにね。


今朝もそんな感じで、不安な気持ちになっていた。


大丈夫。
もうあの頃とは違う。

そう自分に言い聞かせて、もう少し眠ろう。


今日は休み。
いい天気だからたくさん洗濯して、あちこち掃除もして、色鉛筆やったり、何かお菓子を作ろう…。

楽しいこと考えよう。