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このままでは過労死する…医師のセカンドキャリア、選択肢は?

2020-01-06 15:26:21 | ニユース

1/6(月) 11:00配信 幻冬舎GOLD ONLINE

引用

国を挙げた「働き方改革」が推進されている現在、ワークライフバランスを重視し、セカンドキャリアを選択する医師が増えてきています。そこで本記事では、働き方を変えたことによる生活の変化、ワークライフバランスを保てる働き方、セカンドキャリアを充実させるために必要なことなどを、紹介していきます。医師向けの資産形成サイト「勤務医ドットコム」を運営する、東京不動産投資株式会社の代表取締役・秋葉侑輝氏が解説します。

「今週はまったく休みがなかった…」がザラの世界

「医師の不養生」という言葉があるように、患者の身体には気を使っていても、自分のことに対して配慮が不十分になってしまうことがあります。

実際に、医師の仕事はハードワークです。平成29年に発表された『医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査』(厚生労働省医政局)によると、20代の勤務医(常勤)の勤務時間は、週平均55時間程度です。これに加え、当直・オンコールの待機時間が含まれます。休みは取れても週に1~2日で、「今週はまったく休みがなかった…」という話も珍しくありません。「医師の不養生」になってしまうのは仕方のないことといえます。

しかし最近は、ワークライフバランスを意識して、生き方を変えようと考える医師も増えているそうです。

ワークライフバランスとは「仕事と生活の調和」のことを指します。簡単にいえば、「仕事ばかりではなく、家庭や趣味などの時間も大切にして、心豊かな生活を送りましょう」という考え方です。

ワークライフバランスは、医師として「仕事の質」を高めることにも直結しています。

医師はハードワークゆえ、身体や心の病気を患う人も多く、公私ともに満足のいく時間を過ごすのは難しい職業です。しかし、緊張状態の続く仕事を終えたあとは、パートナーや子どもと笑顔で話をしたり、趣味に没頭して心身を解放し、リラックスすることで、明日への活力がまた湧いてくるものです。

「最近、忙しすぎる」と感じている医師の方は、この機会に一度、ワークライフバランスについて考えてみることをおすすめします。

「このままでは過労死する」気づきが人生を変えた

医師は幅広いキャリアパスを描くことができる職種のため、ワークライフバランスを考えて「転職をしたい!」と思い立ったときにも、選択肢が多数あります。

<産業医>

産業医とは、企業で働く医師のことです。産業医は、従業員の健康管理やメンタルヘルス診断などを行います。最近はうつ病などで苦しむ会社員が増えているといわれているので、産業医の役割は重要であり、そのニーズも高まっています。大企業の場合の年収は1,000万円程度です。産業医はワークライフバランスを考えやすいポジションで、月~金までの週5日勤務、またはそれよりも少ない週3~4日勤務の求人もあります。

<保険会社の査定医>

保険会社の査定医は、保険加入希望者の健康状態を診断して、加入が可能かを判断する医師です。直接診断するだけでなく、ほかの機関で受けた健康診断や人間ドックの診断書をもとに判断することもあります。査定医も産業医と同様にワークライフバランスを考えやすく、保険会社の週5日の営業日に出勤するケースが多くみられます。年収は1,000~1,200万円程度です。

<公衆衛生医>

全国市町村の保健所に在籍する公衆衛生医は、地域保健医療を充実させることに尽力する仕事です。感染症の拡大防止、薬物乱用防止、生活安全対策などを目的に講演や研修を行います。こちらもワークライフバランスを考えやすいものの、年収は1,000万円を切る場合も多く、医師のなかでは収入が低めといえます。ただ、地域貢献など「やりがい」は間違いなくある仕事です。

ここに挙げたのはほんの一例で、医師のキャリアはほかにもさまざまなケースがあります。転職を考えている方は、一度チェックしてみましょう。

充実した「セカンドキャリア」のために必要なこと

激務に追われる現状を見つめ直し、充実した「セカンドキャリア」を過ごす医師がいます。この場合のセカンドキャリアとは、医師を引退して悠々自適な生活を送るというわけではなく、働き方や働く環境を変えて、医師として新たなキャリアを築いていくという意味合いです。

充実したセカンドキャリアのために必要なもの、それは「自分を見つめなおす機会」をしっかりと取ることです。医師の仕事はハードワークのため、なかなかこのような機会をつくることは難しいかもしれませんが、冷静に振り返ってみないことには、何をすべきかは見えてこないはずです。

1つ例を挙げてみましょう。50歳で救急医療の脳神経外科で働いていた医師は、激務に追われる生活を続けてきたうえ、同僚の脳外科医が退職したことで、さらなる負荷がかけられることになりました。「このままでは過労死する」。こう思ったときからセカンドキャリアを考えはじめたそうです。

その結果、見えてきたのは「自分は地域医療に貢献する仕事がしたい」というビジョンでした。もともと考えていたものの、救急医療の病院で働きはじめてからは忘れてしまっていた夢でした。

年齢を考えて「やるなら今しかない」と病院を退職。地域医療の現場へと転職し、充実したセカンドキャリアを過ごしているそうです。

毎日忙しい、そんなことは考えている暇はないから……、と思っていると、充実したセカンドキャリアはどんどん遠いものになってしまいます。限られた時間のなかで、自分を見つめなおす機会を取り、将来のことを考えるようにしたいですね。

◆まとめ◆

医師としてのキャリアは当然重要ですが、豊かな人生を送るうえで、「自分にとって何が大切か」を知ることも重要です。

勤務医としてのキャリアを継続するのか、ワークライフバランスを重視したキャリアを選ぶのか、独立・開業を目指すのかなど、たくさんの選択肢のなかから、今後のキャリアプランを検討していきましょう。

秋葉 侑輝

東京不動産投資株式会社 代表取締役

 


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