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いよいよトランプ「過去最大の反撃作戦」の狼煙が上がる

2020-12-19 12:50:39 | ニユース

12/19(土) 7:05配信 NEWSポストセブン
引用

アメリカ大統領選挙は、12月14日に選挙人による投票を終え、本選挙の結果通り、バイデン氏が次期大統領に指名された。これを受け、ようやく共和党はバイデン氏を次期大統領と認め始めているが、総大将のトランプ大統領はいまだにファイティングポーズを崩していない。

バイデン政権はかつてない激しい批判と抵抗にさらされながらスタートを切ることになる。その結果もたらされるものは何か。ニューヨーク在住ジャーナリスト・佐藤則男氏は「アメリカの分断はこれからが本番だ」と警告する。

【写真】共和党のマコネル院内総務は、いかにも老練な政治家らしく表情を隠して「トランプ支援」継続!?

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 選挙人投票を受け、上院で多数派を形成する共和党のミッチ・マコネル院内総務は、ついにバイデン氏とハリス氏を大統領選挙の勝利者と認め、1月20日に新しい大統領と副大統領に就任することを祝福した。これで長かった大統領選挙の混乱が収束する――かというと、そうはなりそうもない。

「遅い! 大統領選挙から6週間も経っている。これまで何をしていたのか。コロナは広がる。犠牲者は増える一方じゃないか」と吐き捨てたのは、筆者の友人、ホレイシオである。マンハッタンの筆者の自宅前での立ち話だ。軽蔑を込めて親指を動かし、5番街の方向に向けてしゃべっている。筆者の自宅は5番街にあるトランプタワーと同じストリートにある。ホレイシオはトランプ大統領に対する怒りが抑えられない様子だ。

 彼は、兄弟をコロナで亡くした。昔からの保守派で共和党支持だったが、今回はバイデン氏に投票したという。ホレイシオは続ける。「マコネルは、バイデンの大統領就任を認めはしたが、トランプとの連携を保っている。そして、何人かの上院議員を除けば、院内総務の力と地位を利用して、共和党議員を操っている。トランプのTwitterは見たか?」と筆者にも食ってかかる勢いだ。ホレイシオの言う大統領の「つぶやき」は以下のものだ。

《Mitch, 75,000,000 VOTES, a record for a sitting President (by a lot). Too soon to give up. Republican Party must finally learn to fight. People are angry! (私は7500万票を得た。現役大統領としては最高記録だ。ミッチ、あきらめるのは早すぎる。共和党は、結局は戦わなければならないことを知るだろう。人々は怒っている。)》

 マコネル院内総務に不満を漏らしたようにも読めるが、確かにこの文面からすると、まだ2人は盟友関係にあるという印象のほうが濃い。トランプ氏は本当に自分を裏切ったと思う相手には、もっと辛辣な言葉で徹底的に罵倒する。マコネル発言後のメディア報道でも、同氏はまだトランプ氏と何か政治的な取引をしていると見る専門家が多いようだ。

それらを考えると、トランプ大統領の反撃は、それもこれまでで最も強い反撃は、バイデン氏とハリス氏がそれぞれ大統領、副大統領に就いてからだと予測される。民主党とバイデン政権がバラバラになるまでやるだろう。

そうでなくとも民主党は内部分裂し、派閥争いの様相を呈しているのだから、トランプ氏とマコネル氏にとって攻めどころはいくらでもある。サンダース氏やウォーレン氏、そしてハリス氏といった社会主義思想に偏った人たちが党内で力を持って、本来は主流派であるはずの穏健派の民主党員の姿がかすんでいる。

 そして、ある民主党幹部によれば、党内でバイデン氏の高齢と過去の病歴が密かに心配されているのだという。トランプ大統領と共和党保守派は、バイデン政権は長くは続かない、政権発足と同時に内紛でトラブルに陥ると見ているようだ。下野したトランプ氏は、文字通り言いたい放題になるだろう。いまだにトランプ氏の敗北を認めない支持者は、7500万人ではないとしても、1000万人単位で残っている。

バイデン氏が「多様性を重視する」として指名した閣僚候補には、女性や少数民族出身者、性的少数者らが多い。トランプ氏らは彼らを徹底的に攻撃しようと手ぐすね引いている。さすがにマイノリティであることそのものは攻撃材料にしないだろうが、閣僚候補のなかには筆者から見ても疑問のある候補がいる。攻撃材料はたくさんあるだろう。そこをしつこく突き、“ほらみろ、左翼の政権はダメじゃないか”という印象をつけることは難しくなさそうである。

 大統領選挙と、同時に行われた議会選挙で、民主党とバイデン氏は、コロナ対策を材料にトランプ政権を攻撃した。一方の共和党とトランプ氏は、民主党の左傾化を攻撃した。その意味で、ワクチン開発の成功は大きい。トランプ氏の貢献かどうかはともかく、世界で最も早くワクチンを実用化し、すでに猛烈な勢いで接種を進めていることは、国民のマインドをガラッと変える可能性がある。

それを自分の手柄だとトランプ氏が言い張るのは当然で、民主党はトランプ批判の材料を失い、トランプ陣営はますます民主党を攻撃する材料を手に入れるのだ。この反撃は、これまでで一番、トランプ氏の優勢になるだろう。

 


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