NTT DoCoMoにNM850iG、Vodafoneに702NK/702NKIIを供給している、世界最大の携帯電話メーカーNokiaから、SIMロックフリーの携帯電話端末「Nokia 6630」が発売されました。
http://www.nokia.co.jp/phones/n6630/index.shtml
それに関するITmediaの記事はこちら、
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0606/01/news015.html
NM850iGや702NKのベース機種であるこの「Nokia6630」ですが、DoCoMoブランド・Vodafoneブランドで出すときは、電話会社側から販売奨励金がでるおかげで1円~15000円という破格の値段で売っています。
それに対してNokiaブランドで買うと、ほぼ同じものが48090円。「何を好き好んでこんなものを買うの?」っていうのが一般的な日本人の感覚でしょう。それでもNokiaブランドで売る意味というのは「SIMロックフリー」の一点にあります。
販売奨励金で端末が安くなるのと引き換えに、日本の携帯電話は高い電話料金と、出来るだけ高い通信料金を払わせるための、本当に役に立つんだかわからない機能満載の端末しか買えない、という状況を受け入れるしかありませんでした。
しかしNokiaブランドなら、電話会社は自由に選べますし、電話会社の利害関係と一致しない機能も付けることが出来るようになります。
結果Nokia6630は、「普通のMP3プレーヤーになる」「自分の手持ちのCDを簡単に着うたフルに出来る(1曲300円などで買う必要は無い)」「S60というプラットフォームのソフトを簡単・自由にインストールできる」といった自由を手に入れました。
「電話機は高いけど、自分に合った携帯電話が選べる」のと「電話機は安いけど、使いもしない機能でがんじがらめ」のどちらがいいのか、消費者側が選べる状況になるわけです。
この端末の登場で、日本の消費者も「いらない機能だらけの携帯電話を買わされて、その引き換えに高い電話料金を払わされている」という不条理に気づく日がくるといいのですが。