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Montpellierがお送りする携帯電話情報Blog

役員の体制について [Vodafone]

2006-04-28 12:43:13 | Vodafone

SoftbankによるVodafone日本法人の株式取得が完了し、ついに新社長が決定しました。
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2006/20060428j.pdf (PDF)

ケータイWatchによる報道はこちら、
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28972.html

新社長兼CEOは事前の表明通り、Softbank社長の孫正義氏になりました。その他の役員、専務・常務クラスの顔ぶれを見ると、取締役などの上だけが入れ替わって、執行役はそのまま留任、英Vodafoneの息がかかった人たちは、全部いなくなるということになったようです。

取締役に携帯電話業界の素人が集まったのは、ちょっとどうかと思いますが、実行部隊のトップである執行役がそのままなので、以外と混乱は少なく済むのかもしれません。

ちなみに新執行役の阿多親市氏は、元マイクロソフト社長。現在はSoftbankにいる人です。なかなか分厚い人材を揃えてきたといえるでしょう。次は社名・ブランド名がどうなるかですね。


地上アナログテレビ、FMラジオ、音楽を楽しめる「V604T」を開発 [Vodafone]

2006-03-23 18:49:37 | Vodafone

Vodafoneより地上アナログテレビ・FMラジオ受信に対応したPDCの新機種「V604T」が発表されました。
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2006/20060323_1j.pdf (PDF)

ケータイWatchの記事はこちら、
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28365.html

前のモデルV603Tに続いて、ディスプレイが背面側まで折り曲がる「エビぞりスタイル(勝手に命名)」が継続です。テレビ視聴時のバッテリの持ちは約30分、以前紹介したデジタル放送「ワンセグ」に比べ、やはりアナログはバッテリの消費が激しいですね。

カメラは130万画素、2.4インチQVGA液晶など、まさに“並”の端末に出来上がってますが、いったいいつまでPDCを投入し続けるつもりなんでしょう。個人的にはさっさとPDCは開発終了して、3Gに経営資源を集中すべきだと思います。どっちも面倒見るなんて体力はVodafoneには無いのですから。

Softbank傘下に入ったら、真っ先に開発凍結されるとは思いますが・・・それがユーザーの反発を呼ぶかは、3Gの施策次第、Softbankの素早い判断が期待されます。


ボーダフォン株式会社の買収について [Softbank]

2006-03-18 06:35:16 | Vodafone

先日から大きな話題になっていた、SoftbankによるVodafone日本法人買収の交渉が、今日妥結しました。
http://www.softbank.co.jp/news/release/2006/060317_0001.html

今日は、Vodafoneモロー社長、Softabank孫社長、ヤフー井上社長の共同記者会見も行われています。

ケータイWatchの記事はこちら、
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28303.html

1兆7500億という超巨額買収となったこの買収劇ですが、仕組みとしては米投資会社カーライルと京セラがDDI PocketをKDDIから買収する際に使った、「レバレッジド・バイ・アウト(LBO)」という手法をとり、Softbankは2000億という資金負担ですむということになったようです。

交渉途中は、英Vodafone本社側も「日本への影響力は残したい」ということで、過半数程度の株式売却を考えていたようですが、結局はSoftbankと合弁企業設立という形で日本との関係を維持し、97.7%保有している全株式をSoftbankに売却することになりました。またSoftbankは残りの2.3%もTOB(株式公開買い付け)で取得し、100%子会社にするとしています。

その他経済用語バリバリでよくわからんという方は、ITmedia Mobileのこの記事が比較的わかりやすいと思います。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0603/17/news111.html

で、この買収でユーザーにはどんな影響が出るのか、同じくITmedia Mobileのこちらの記事が一つの指標になりそうです。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0603/18/news006.html

内容としては、

  • 今日明日、急激にサービスが変わることは無い
  • 料金の低価格化は、まだ未定だが可能性は高そう
  • コンテンツは一気に増強、ポータルはYahoo!に?
  • 端末は国内・海外両方揃える
  • ブランド名は変更

という方向のようです。

ここから後は僕の個人的な予測です。とりあえず今日のあらゆる報道を見てきた限り、

短期的にはかなりの数のユーザーが流出する。

と思います。

まず何と言っても「ブランド変更」をするのは、イコール「○.vodafone.ne.jp」のメールアドレスのドメインがまたもや変更されるということなわけで、もし最初期のSkyWalkerから使っている人だと、なんと3度目のドメイン名変更になります。これはユーザーから相当な反発が予想されます。

「jp-○.ne.jp」→「○.vodafonene.jp」が行われたとき、それまでJ-PHONEを使っていたユーザーが他社に乗り換えていく姿をたくさんみました。どうせメールアドレスが変わるなら、電話会社を乗り換えても一緒ということで、ユーザー流出のきっかけを自ら与えてしまう結果になったのです。

まして今年は同じ電話番号で別の携帯電話会社に乗り換えられる「ナンバーポータビリティ」が始まる年。電話番号で縛り付けることが出来なくなった上に、メールアドレスまで変わってしまうんでは、「それなら他キャリアに」というユーザーは急増するのではないでしょうか。

DoCoMoやauの施策次第ですが、Vodafoneが格好の草刈り場になる可能性は非常に高いです。

次に「急激に変わることはない」としていますが、少なくとも英Vodafone本社出身のモロー氏が残ることはまず無いでしょうし、津田会長も京都の「ケータイフォーラム」には顔をだしたのに、今日の記者会見には来なかったところからみても、ソフトバンク側とはうまくいってないか、軽視されているかのどちらかと思われます。少なくとも経営陣の総入れ替えは確実に行われるでしょう。

となれば会社としての方針はまた一から決め直しになるわけで、およそ社風の違うSoftbankとVodafoneでは、反発からくる人材流出も起きるでしょうから、社内の混乱はどう考えても避けようがありません。販売現場もYahooBB系とVodafone系ではまるでつながりが無かったのに、「一緒にやれ」とか言われるでしょうし、おのおのの代理店も統合するのしないので揉めることも考えられます。

結局しばらくの間は混乱で、ユーザー獲得・ユーザー維持に必要な力も減退するのではないでしょうか。これもやはりユーザー流出の原因になりそうです。

端末もすでに企画進行中の今年年末商戦端末ぐらいまでは、そのままVodafone時代の状態でだすでしょうが、これから企画が固まってくる来年春商戦端末とかは、

一度白紙に戻ってまたやり直し→来年の春商戦からしばらくは端末が手薄、もしくはあまりの迷走のために出来の良くない端末になる。

ということも大いに考えられます。

と、短期的には状況が良くなる材料はあまり見あたりません。

では長期的にはどうなるか、これはもちろんSoftbankのやり方次第ですから、今日は結論はだしません。しかし舵取りはかなり慎重にやらないと、本当に沈没まっしぐらになると思っています。

野球のホークスのように、オーナーだけすげ替えて、自分たちは首を突っ込まず、運営方針は長年やってきた現場のベテラン任せというのがベストだと思うのですが、今日の会見を見る限り、完全にSoftbank-Yahoo色で染めるつもりみたいですからね・・・。

ちなみにVodafoneに勤めてる友人何人かに聞いてみたのですが、現場は結構冷静だそうで、そこは少しホッとしました。


「ワンセグ」対応3Gケータイ「Vodafone 905SH」を開発 [Vodafone]

2006-03-15 23:38:58 | Vodafone

Vodafoneより地上デジタルワンセグ放送対応の新機種「905SH」が発表されました。
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2006/20060315_2j.pdf (PDF)

ケータイWatchの記事はこちら、
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/28252.html

4月1日にワンセグの本放送開始が迫る中、唯一動きを見せなかったVodafoneですが、6月発売で動いているようです(「サッカーの国際大会の開催時期を目途」という表現が泣かせる「ワールドカップ」とは言っちゃいけないんですね。)。

すでに発売になっている競合二社のワンセグ対応機三機種と比べると、

NTT DoCoMo P901iTV
http://www.nttdocomo.co.jp/product/concept_model/p901itv/index.html

au W33SA
http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w33sa/

au W41H
http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w41h/

大きさ
905SH    49×105×27mm 重さ143g
P901iTV  51×110×27mm 重さ150g
W33SA   50×105×27mm 重さ150g
W41H     53×106×27mm 重さ159g

数値では905SHが最小最軽量です。しかし4機種とも27mmと非常に分厚い端末になってしまっているのは一緒ですね。

メインディスプレイ
905SH    2.6インチ 240×400ドット
P901iTV  2.5インチ 240×345ドット
W33SA   2.4インチ 240×320ドット
W41H     2.7インチ 240×400ドット

W41Hが最大です。しかし4機種とも地上デジタル受信が前提の機種でありながら、縦横比が16対9になってません(905SHとW41Hでも15対9)。W33SAに至っては4対3という旧来の比率のまま、実は通常のアナログ放送を見るほうが向いているという不思議な仕様です。

テレビ視聴時間
905SH    デジタル4時間 アナログ1時間(暫定値)
P901iTV  デジタル3時間 アナログ1時間
W33SA   デジタル2時間45分 アナログ1時間
W41H     デジタル3時間45分 アナログなし

905SHが暫定値ながら最長になるようです。アナログに比べデジタルの方が省電力なのは全機種共通といったところ。

とこのように最後発だけあって905SHの健闘が光ります。その他905SHは春開始になるVodafoneの新サービス「Vodafone live! CAST」「Vodafone Address Book」「おさいふケータイ」「デルモジ」にも対応し、W-CDMAオンリーという国内専用機ながらBluetoothも積むなど、機能的にも他機種を上回る部分が多くなっています。

しかし本放送に間に合わなかったのは、Vodafoneの端末戦略のちぐはぐさを引きずっている感じがします。Softbankへの買収が現実味を帯びてきている中、Vodafoneとして発表できる最後の機種になるのか、発売まで目が離せませんね。