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ロートル技術屋の日記

東大から無縁坂を通ってスターベース東京まで歩いてみました。

昨日は東大の理学部で研究会があり参加してきました。
早く終わったので、以前、休店日に行ってしまった秋葉原の天体望遠鏡ショップに行くことにしました。


Googleマップで調べると東大理学部から御徒町寄りのスターベース東京までの道のりは約2kmでした。
バスを使うのが最も歩く距離が短いのですが、バス停までは逆とは言わないまでも遠ざかる方向で、秋葉原駅からは戻る形になってそれなりに距離がありました。
また、地下鉄を使うのも周り道になってしまい時間が掛かりそうだったので歩いてみました。

理学部から医学部附属病院の前を通りました。




由緒ある建物と現代の建物が融合した立派な病院です。

東大の敷地を抜けると無縁坂に出ました。
グレープの「無縁坂(さだまさしさん作詞・作曲 )」という歌の題材になった坂のようです。
Wikipediaによると「精霊流し」と「無縁坂」が評価されてしまったことがグレープの方向性を決めてしまい、解散につながったとありました。



無縁坂を下って行くとビルの谷間に東京スカイツリーが見えました。


下り切った所には旧岩崎邸庭園がありました。


すでに入館時間を過ぎていました。

少し歩くと地下鉄の湯島駅に出ました。
湯島駅の近くには時折会合で来ている新潟県人会館があります。
御徒町駅までの道がわかるので新潟県人会館の前を通ることにしました。


御徒町駅の秋葉原側の脇を通って秋葉原に向かいました。
しばらく歩いてスターベース東京に着きました。


先日、仕事で使ったアマチュア天文家向けのUSBカメラ、ASI-2600MMpro(ZWO社製)の補修で色々とメールのやり取りでお世話になったのでご挨拶をして来ました。
何故、アマチュア向けの天体用カメラを使ったかと言うと16bitA/Dコンバータを搭載した安いカメラが他に無かったからです。
アマチュア用の天体用カメラは35万円で購入出来ますが工業用は160万円もします。
とても手が出ないのでアマチュア用のカメラを使いました。
結果は良好でした。

ZWO社と言えば最近話題のSeestar S50 を開発、販売している中国のメーカーです。

スターベース東京は高橋製作所の直営店です。
高橋製作所は1967年10月に天体望遠鏡を販売し始めており、天体望遠鏡メーカーとしては後発です。
1967年以前はアストロ光学(株)や日本テレスコープ社(輸出専門?)の架台部分の鋳物の製造を請け負っていたそうです。
日本テレスコープ社の社長が急逝され、輸出先の販売社からの依頼を受けて望遠鏡光学系も手掛けるようになったそうです。
(若いころに買っていた「星の手帖」という季刊雑誌に当時の高橋製作所社長の手記が掲載されていました。)
ここで出てくるアストロ光学(株)は現在のアストロ光学工業とは別の会社らしいです。
高橋製作所の天体望遠鏡はがっちりした架台と優秀な光学系が評判を呼びレベルの高いアマチュア天文家から絶大な信頼を勝ち得ました。

以前紹介したように、現在、スターベース東京がある場所に昔はアトムという天体望遠鏡ショップがありました。
訪問して担当して下さった店員さんと話をしていたら店長さんはアトム時代に店員をされていた方(一番下っ端だったそうです)だということがわかりました。

私のように昔、天文少年だったという年配のお客さんも結構多いそうです。
若いころはお金が無くて買えなかったのが買えるようになって...。
中高年になってバイクに乗り始める人たちと似ています。

スターベース東京は高橋製作所の直営店ですが、ビクセンやセレストロン、スカイウォッチャーなどの製品も販売しています。
その理由は自動導入機やシュミットカセグレンなど、高橋製作所で作っていない製品を要望される方がいるので、その様な人達に応えるためだそうです。
高橋製作所製の大口径のフローライト屈折望遠鏡やカセグレン望遠鏡などが多数展示されていました。
目を引いたのが価格の脇に貼ってあった納品予定でした。
長い物は納品まで2年と書かれていました。
現在は受注を見合わせているという物もありました。
工場の生産能力が足りないからということと赤道儀のモータードライブ関係で入手出来ない半導体部品があることが理由だそうです。
受注が多くなると無理をしてでも何とかこなして利益を上げようとする企業が多い中、無理せずにお客に満足してもらえる良い製品を送り出そうという姿勢の表れだと思いました。

高橋製作所の望遠鏡の性能が良い理由がわかりますね。
見習いたいものです。

買い物はしなかったのですが、笠井トレーディングのSuper WideBino36が欲しくなってしまいました。
倍率2倍有効径54mmと普通の双眼鏡では考えられない低倍率大口径の仕様ですが周辺部まで歪みも無くカッチリ見えていました。
24,200円です。
昨日は我慢しましたが近い内に買ってしまいそうです。
縁を大切にしたいので買うときはもちろんスターベース東京で買うと思います。

時間が遅くなったのと疲れてしまったのでネイチャーショップKYOEIには行きませんでした。

疲れたけれども研究会で収穫があり、無縁坂や旧岩崎邸庭園の場所、新潟県人会館との位置関係、高橋製作所さんのこだわりなどがわかり、とても気持ちの良い一日でした。

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