





ようやく涼しくなってきたので、2年振りにガレットとクレープを作ることにしました。
ガレット用のソバ粉。ソバ殻も一緒に挽いた色の濃い田舎蕎麦用の粉が欲しかったのですが、すぐに入手できなかったので普通のソバ粉を使用しました。でもよく見るとあちこちに黒い粒が見えます。
クレープ用の小麦粉。風味を重視してバゲット用の準強力粉のうち灰分の多いものを使用しました。この品種は既に使用実績があります。
直径36cmのクレープパンで焼きます。油はラードを引くとこびりつきません。
ガレットの生地には、ソバ粉につなぎとして先述のクレープ用小麦粉を1割混ぜています。これで特に焼いている途中で割れるなどの問題は生じませんでした。
主菜のガレット1枚目は、生のサーモンに野菜とサワークリームを添えました。
青森県産のシードルとともに頂きます。ソバの風味がほのかに感じられました。
ガレット2枚目は、一般的なコンプレット(卵、ハム、チーズ)です。
卵の黄身が半熟になるまで焼きます。
デザートのクレープは、メープルシロップ掛けです。レモンを搾り、さっぱりとした味となりました。
誕生会の主賓はフランス料理が好みということなので、「鳳泉」の近くにあって気になっていた寺町二条のリヨン料理店「ブション」にしました。
土曜日の昼12時で予約し、15分前に着いたところ、既にほぼ満席で、予約のない客が多数断られていました。
料理は前菜、主菜、デザートの3品のコース(2,880円)にしました。リヨンは列車で数回通過したことがあるだけで現地の料理のことは殆ど知らないので、3品とも選択肢があるなかで基本的なものを選ぶことにしました。
前菜はリヨン風サラダ。落とし卵、ドライソーセージ、ベーコンが載っているのが特徴。写真からは前菜として量的に多いと感じられるかもしれませんが、これはフランスのレストランでは普通です。
主菜はブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮込み。付け合せに小玉タマネギ、キノコ、パスタ。舌でほぐれるくらいによく煮込まれた牛肉を楽しみました。
デザートはクレーム・カラメルつまりプリン。濃厚な味わいに満腹となりました。
店のしつらえと料理がフランスの一般的なレストランの雰囲気をよく出していると思います。暫く通う価値はありそうです。
大阪・梅田に家族と買い物に出掛けたついでに夕食も軽く済ませて帰ることになりました。暫くガレットを作っていないことを思い出し、ガレット店をGoogle検索したところ、グランフロント大阪のB1Fうめきたセラーにある「クレープリー・ル・ブール・ノワゼット」が近いので行ってみることにしました。
店内は若い女性客を中心にほぼ満員でしたが、幸い2人席が空いていました。シードル1杯、ガレット1枚、クレープ1枚及びソフトドリンクのセットを注文しました。
ガレット「海老とイカとソーセージの地中海風 サフランソース」(追加料金要)
ガレット「生ハムとツナのサラダ仕立て」
クレープ「アカシヤの蜂蜜とレモン バニラアイス添え」
クレープ「メープルシロップ バニラアイス添え」
ガレットに使用のそば粉は色が薄く、黒皮を取り除いたものと思われ、上品な味でした。黒皮入りのそば粉もまた異なる味わいがあり、田舎そばの好きな私ですが、なかなか入手しにくいです。
クレープのほうは、蜂蜜&レモンもよかったですが、色の濃いメープルシロップがヘビーな味で、結構お腹が満たされました。
クリスチアヌ姉さんから便り。
- 8月8日の朝、父アンドレが93歳で亡くなりました。
あぁ、今年の夏に会いに行けなかったのが本当に残念。
昨年の秋、パリ中心部からフランス南部モンペリエの老人ホームに引っ越して、馴染んでいたと聞いていた。
老人ホームはクリスチアヌの妹ジョエルの家から歩いて直ぐのところ。
- 7月下旬に会いに行ったときは、元気にしていて、海辺のカフェでアイスクリームも食べられたの。
その後、パリで父の部屋の整理をしていたところ、弟フィリップから、父が熱を出して危篤状態との連絡があり、急遽、現地に向かい、その翌朝亡くなったわ。
ジョエルとともに父の最期に立ち会えたのはよかった。
痛みで苦しむことも余りなかったのもよかった。
今夏、ヨーロッパは高温に見舞われたので、体調を崩したのだろうか。日本と異なり、エアコンが装備されていない建物が多いと聞いた。
お父さんへの思いを語ってほしい、もしそれが君の慰めになるならば。こんなとき、どんな言葉を掛ければよいのか迷ったが、そのように返信を送った。
クリスチアヌ姉さんから便り。
- 田舎に家を買ったの。
そうか、以前からフランス西部のブルターニュ地方が好きで移り住みたいって言ってたからねぇ。
- 場所はセザンヌSézanneという人口約5千人の町よ。
ん?地図で調べるとパリから東へ約100km、車で2時間弱のところだ。
町の中心部を取り囲む遊歩道に面した家の模様。町のHPによると、遊歩道はかつての城壁の跡地に造られた。
聞いていたブルターニュ地方とは正反対の方角のシャンパーニュ地方だけれど、まぁいい。
3年前にお願いして連れて行ってもらったシャンパーニュ醸造の中心地エペルネーからは、南西に約50km。
- あなたにもぜひ来てほしいの。シャンパーニュも飲めるし。
確かにセザンヌにも少数ながらシャンパーニュの醸造所があり、そそられる。
ブドウ畑をサイクリングで回るのも楽しそうだ。
- 今、住んでいる家は当分残しておくわ。
パリ近郊での拠点も維持されるということだ。
近いうちに逢いに行けるといいなぁ。