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鼓曲萬来

Mのおばちゃん

Mのおばちゃん
 
時間潰しに麻雀等という甚だ賛同を頂けないゲームがございまして
昔は声掛ければすぐに面子は揃ったものですが
最近はなんですな....声掛けるのも気を使いますし(殆ど家庭持ち)
自分以外3人集めるのも億劫になってしまいました
 
となるとバンドのメンバー内での遊びという事になりますが
鼓絆に於いても高橋まことや坂下秀美はちゃんと打てるのですが
西野、長沢、岡井は出来ません、となりますと
どうしても一人足りない訳で当然「誰か麻雀出来るのいないの~?」という事に
するとあらぬ方向から声が......
「あたし、出来る....」 うむ、貴方ですか


 
あのね~、これでも我々は70年代80年代はバリバリの時代に
先輩達に楽屋で鍛えられた生え抜きのバンドマンな訳で
 
それでもその時は足りなきゃ出来ない訳で、イリア混ぜてやるのですが
まあ、笑えるのは大二がニューハーフの物真似で
「あのね~私はね~、」と、かの恋のベンチシートの台詞を
イリアに代わって語る位なもので勝負という緊張感はあまりございませんな
 
これが村八分となりますと、かなりヒリヒリした生活観と修羅場という雰囲気になってまいります
チャー坊は当時、いわゆるビリヤードのキューをもって
所謂撞球場に赴きまして
8ボール、9ボールといったもので、或る意見バンドの屋台骨を支えていた次第で
私は私で関西のブー麻雀等という特別なルールに奥歯を噛み締めておりました。
 
で、ハルヲフォンでございますが
近田を除く3人は出来るのですが、近田は見てるだけ
そこでボーやを混ぜてビータ等の街角で麻雀荘を捜して遊ぶ訳ですが
今日話すのはその時に天才近田が考えた「新ルール」の事で
我々内では「Mのおばちゃん」というルールの事でございます。
 
あるときジッと後ろで我々のゲームを観察していた近田が急にこう言い出しました
「あのさ~これってさ~、強くて運が憑いてる奴が勝つゲームじゃん!
それってさ不公平だと思うんだ!だからさ~、一つルール付け加えようぜ!」
 
全員??
 
「このさ~Mのふたつ重なった奴あるじゃん、
これが出たときは旅に出なきゃいけないって事にしよーぜ
で、その時にMのおばちゃん!と掛け声掛けたら点棒とか手牌とかはそのままで
席を好きな所へ移動する事が出来る!」
 
 
 
え~とFBフレンドに西さんもいらっしゃるから...
あまり詳しくは申せませんが
当時Mには女性のなんというか、
箱師というか業界でもやりての有名なマネージャーのような方がいらっしゃいまして
我々は敬意を持って「Mのおばちゃん」と呼ばせて頂いておりました
従いまして近田の脳裏に八索、Mが2つ重なっている=Mのおばちゃん=ビータ
という図式が浮かんだのでしょうな
 
で、新ルールは
「Mのおばちゃん!」と掛け声を掛けて八策を出すと
好きな席に移動する事が出来る
その時にロン、あるいはチー、ポン、カンと発声すれば旅に出なくて良い、
勿論点棒、手牌は移動せずという物
 
これは、つまり、その
もうオーラスまで誰がトップでも関係ない訳で
当然誰もオーラス迄へこんでいようがなんの心配も無い訳で
最後にトップの席に「Mのおばちゃん!」と叫んで移動すれば良いのです。
 
あんた天才だよ!
運動不足も解消されるし、頭も結構つかうし、笑えるし
リーチかけて八策出されて移動して自分の手に振り込んだという
絵に描いたような悲劇も度々ありましたが
あれも結構楽しかったな、と今更のように思う訳です。
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