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鼓曲萬来

バッタはダースベイダーに興奮する

最近雨の日が続いたせいで
外にウォーキングするより
部屋で色々と過ごす時間が多くなりまして

当然足の具合いも考慮しまして
色々工夫して歩いておりますが
雨の日は足元に特に注意して歩いております

まあそんな中で図書館で本を借りて
新しい知識を得るなんてのは
我々クラス、脳活の面でも良いとされております

で、最近読んだ本の中で面白かったのが
これ.....
サイエンスライター五十嵐杏南さんの
「ヘンな科学」
内容はイグノーベル賞の受賞研究に対しての考察



イグノーベル賞というのは
人々を笑わせ考えさせた研究に与えられる賞でありまして
ノーベル賞のパロディーとして
マーク・エイブラハムズが1991年に創設した賞であります

それ相応の権威のある賞ではありますが
ユーモア溢れる研究でもありまして
肩の凝らない、そしてかつ「へ~そうなんだ」と
ドジャースの試合見ながら読むといった
そういう時間にぴったりな内容でもありました

まあ,色々と笑わして貰える内容でしたが
それは読んで頂くとして
中でも特に面白かったのが
「バッタの危機回避能力」に関しての考察

ご存じのように動物、植物等
自然界には我々人間にはない特殊な能力を持っている生物も多く
その研究によって我々の生活に大きな貢献をしている
そんな特殊能力も多々ある訳です

今我々が普段使う道具にも
色々とそれらの特殊能力にインスパイアされて
生かされている技術は数知れません

で、そんな中でバッタですが
彼らの能力と申すのが
いわゆる脳波、センサーとも言えるような
障害物回避能力とも言うんでしょうか
それは研究によりカーセンサー等にいかされておる訳です

まあ、イグノーベル賞に至るまでの経緯は
それはそれで面白かったのですが
その研究途中で知りえた情報が私は特に興味を惹きました

その研究の最中、障害物というか突如現れる危機に
どうセンサーが反応するかという実験に
バッタに小さいセンサーを付けて
脳波を測る実験があったそうなんですな

100匹位のバッタにとある映画を見せる実験だったそうです
使われた映画は「スターウォーズ」
あの飛行物体が目の前に続々現れては衝突をして
爆発するシーンが度々現れてくる映画ですわ

最初の内はそのシーンでバッタの脳波は明らかに
迫る危機に対して様々な反応をみせていた訳ですが
次第に慣れて来たというか
脳波の動きも変化が薄くなっていったそうです
まあ、車の運転でも集中力が切れたり
慣れたりしますと危険性が増す訳ですが

しかしその100匹のバッタがあるシーンにくると
今までに無いような異常な反応をみせる箇所があったそうなんです
それは慣れとかとは異質の
毎回凄い反応を見せた訳です

それはどのシーンかと申しますと
ダースベイダーの登場のシーンだったそうで
あの黒い装束の異様なヘルメットを被った
シューシューと異様な音で登場するあのシーンです



いや...バッタはどんな気持ちで興奮していたんでしょうね

バッタの気持ちになる事はできませんが
何に興奮したんでしょう
ストーリーを理解してその存在に危機を感じたのか
そのいでたちに何か興奮する造形があったのか
色とか音とか感覚的なものだったのか
よくわかりませんが
兎に角興奮の坩堝に陥った訳で

いや、全く想像の域を超えませんが
100匹のバッタが興奮して画面に喰いついた事は確かであります
と、なりますとジョージルーカスのダースベイダーは
我々人類の意識を超えた特別な存在として
悪の枢軸としての存在感を宇宙に展開している訳であります

まあ、いつも思う事ですが
我々が持つ知識なんてものは
宇宙のほんにひとかけらって感じですね
この本でも紹介されておりましたが
「バナナの皮は何故踏むと滑るのか?」
「玉ねぎを切ると何故涙が出るのか」とか

浅いところでは多分こうなんだろうな
と理解しているつもりでも
実際の理由はそう簡単な事ではないようで
改めてこうやって読んでみると
普段の何気ない行動の中にも
新たな世界に一歩踏み入れる気持ちになって
このひと時が有難く思えますな 乙

追記



昨日知り合いの悪爺いわく
「例の白鵬の部屋の暴行事件
北青鵬(はくせいほう)という力士が
後輩力士の睾丸(さわまる)を平手打ちだってよ
本当に時代錯誤も甚だしい!」
うむ...、なまじっか年喰って
相撲と漢字に詳しいからそう言う事になる
そんな四股名ある訳無いだろ
普通に読めよ....普通に 乙
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