80年代
それまで毎日のように演奏してきたドラムから
突如和太鼓という世界に入って行く訳で
最初の内は和太鼓一本という事ではなく
その最初の頃の状況や
学んでいく過程等を含めてこのBLOGでも度々書いておりますが
勿論似ている処もあれば、まるで違う世界に戸惑う事も多々ありました
それでもドラムという楽器の持つニュアンスから
和太鼓というニュアンスの変化に関しましては
技術的な事も精神的な事に関しても
思った以上に自分の中でスッと受け入れ消化出来たのは
70年当時ソロになって活躍し始めた
ジョンレノンの日本文化に対しての
リスペクト感に大いに影響された部分があると思います
ジョンはビートルズを抜けて小野ヨーコと活動を始める中
その影響もあったのかもしれませんが
俳句や禅、歌舞伎や浮世絵といった日本古来の文化に影響された
アルバムを続々と発表していった訳で
そんな曲や姿勢を70年代に普通に受け入れて触れていたからこそ
自分も割と抵抗なくすんなりと和太鼓という
和の世界に入れたのかもしれません
あの有名な「イマジン」やジョンの魂といったアルバムも
禅や俳句に影響を受けたと自ら語っておりますし
やはりROCKカルチャーが中心となっていた時代の中で
鼓絆を結成して和太鼓との共存のアイデアも
レノンという先駆者あっての事と今でも思う事があります
レノンの和に対する姿勢向き合い方を
もう一度此処に確認してみようとも思った訳です
それではまずこれは
さる骨董商にジョン夫妻が訪れた時の思い出を
店主が語っているCMを日本程
羽黒洞の主人が語るジョン・レノンの話
ここに語られる隅田川ですが
その事に関しましては以前このBLOGでUPしておりますので
もしお時間がありましたら
目をお通し下さいませ
そういった意味で
改めて聞く「ジョンの魂」
一曲目のMother
なにか能楽や隅田川の世界観に影響されているなと
なにより題材が似通っているというか
隅田川の子供側からの視点のような気も致します
MOTHER (Ultimate Mix, 2021) - Lennon & Ono w The Plastic Ono Band (Official Music Video 4K Remaster)
よく二人で歌舞伎座に訪れていたようですが
その帰りに立ち寄ったのが樹の花という喫茶店
何かその頃のジョンレノンの魂に触れるべく
私も直々お伺いさせて頂いております
樹の花は歌舞伎座の横道を入って行ったところに
この横の歌舞伎稲荷を曲がって横道に入ってまいります
直進しますと道の角に ありました
もう気分はカムトゥギャザーあるいはイマジンにシンクロしております
この店は歌舞伎鑑賞後のジョンレノンとオノヨーコが
ふらっと立ち寄り、各々のサインと「夢を持とう」とレリーフに残したという
そんな歴史を持つ店
以来12月8日のジョンレノンの命日には必ず
ここでコーヒーを飲むのが定例となりました
ネットを探せばジョンの親日家振り
又日本文化に対する深い尊敬の念が感じられる
そんな番組も多くUPされておりますが
あの和太鼓修業時代ジョンから色々とインスピレーションを貰って
様々な垣根を越えて和太鼓を演奏していけたのも
日本人による日本文化礼賛とはまた違った価値観を
与えてもらったのもジョンあっての事だと
今でも心からそう思う訳であります
ありがとう ジョンレノン 乙
JEALOUS GUY. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon and The Plastic Ono Band (w the Flux Fiddlers)