Episode11/#06
………
死火山の底には、もうぼくたちしかいない。
火の使い魔たちは、杖を放棄して逃げてしまった。
杖の主は、裂け谷から動くことができない。
村人たちの分もまとめて、命運を託された。
杖は火焔のごとく深紅に燃えていた。
かつて清澄の杖として湧水から雷雨までを司っていた杖だ。
大気が陽炎のごとくに揺れる。
ぼくは、遠ざかる意識を懸命に引き止めながら、
沸き上がる器を開いた。
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死火山の底には、もうぼくたちしかいない。
火の使い魔たちは、杖を放棄して逃げてしまった。
杖の主は、裂け谷から動くことができない。
村人たちの分もまとめて、命運を託された。
杖は火焔のごとく深紅に燃えていた。
かつて清澄の杖として湧水から雷雨までを司っていた杖だ。
大気が陽炎のごとくに揺れる。
ぼくは、遠ざかる意識を懸命に引き止めながら、
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まるで何かを待っているようです。
この日は、近くの森林公園に出かけたんです。
真冬の積雪時にも、スノートレッキングしてるひと数人に会うのに、
この日は日中にもかかわらず人っ子一人居ませんでした。
こんな事は初めてでしたね。
いかに異常な夏であるかを現しているようです。
想像した通り、花と名のつくものはひとつもなく、
草花もみんな乾いていました。
苔でさえ半乾き ^ ^
そんな中で、この葉っぱだけはまさに火焔のごとく燃えていました。
ひときわ目立ってましたねぇ。