EPISODE3/#12
シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……
男は僕たちに背を向けたまま、枝を削り続けていた。
確かに踏み込む一分の隙もない。
空気まで張り詰めているようだ。
しかし、男が作り続けているそれは…
女性用のカラフルな傘だ。
「最近は、紫外線対策とやらで日傘の注文も多いんだ。
地球温暖化って奴かい、ご時勢だねぇ。」
振り向いた男は、人懐こそうな笑顔で話した。
殺気は消え去っている。
男は自らを、浪人者とだけ名乗った。
このあたりまで来ると、質の良い枝が採れるので
ここで作る傘は評判が良いのだそうだ。
「しかし、この仕事も飽きたなぁ。
あんたら、この俺を雇わないか。
見ての通り、俺は強いぜ。
そのなんとかいう奴とこれから戦うんだろ。
損はないと思うがなぁ。
それにあの村長が、
あんたらの酒代を全部もってるそうじゃないか。
俺はそいつのお相伴にあずかるだけでいいさ。」
そう言って、浪人者は無精髭の顎を掻いた。
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シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……
男は僕たちに背を向けたまま、枝を削り続けていた。
確かに踏み込む一分の隙もない。
空気まで張り詰めているようだ。
しかし、男が作り続けているそれは…
女性用のカラフルな傘だ。
「最近は、紫外線対策とやらで日傘の注文も多いんだ。
地球温暖化って奴かい、ご時勢だねぇ。」
振り向いた男は、人懐こそうな笑顔で話した。
殺気は消え去っている。
男は自らを、浪人者とだけ名乗った。
このあたりまで来ると、質の良い枝が採れるので
ここで作る傘は評判が良いのだそうだ。
「しかし、この仕事も飽きたなぁ。
あんたら、この俺を雇わないか。
見ての通り、俺は強いぜ。
そのなんとかいう奴とこれから戦うんだろ。
損はないと思うがなぁ。
それにあの村長が、
あんたらの酒代を全部もってるそうじゃないか。
俺はそいつのお相伴にあずかるだけでいいさ。」
そう言って、浪人者は無精髭の顎を掻いた。
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いろんな仲間が増えますねえ。
可愛い花ですねえ。
開いた花は パラシュートに見えます^^
そうか~、殺気立ってた男性はこの
傘職人だったのですね!
ん?しかし傘を作るのに飽きてきたんですね。
新しい仲間が加わりそうな雰囲気ですね。
ぽち!
その落差にウケてしまいました!
美しい日傘がたくさんですネ
ステキ~
浪人者、本当に期待しちゃってイイですか?!
あ、パーティーが増えたので馬車を手に入れて来ます
カワイイ日傘を作ってたんですね。
悪人じゃなくてよかったです~
うふふ。ほんとにここに柄をつけたらそのまま傘になりそうです。
今は日傘が人気なので、
こんなカワイイ傘があったら売れるのになぁ。
まだまだ気の置けない人物のようですよ。
うん、基本はアポロチョコですね。
なんでこんな不思議な形してるんだろ。^ ^
このカラフルな傘と、男の風体が全くかみ合いません。^ ^
浪人者には傘張りがセットです。
でも、このカラフルな傘が撮れてしまったので、日傘になりました。
出たとこ勝負が裏目に出たか?
どこかに「番傘」のような硬派な花は咲いてませんか? ^ ^
かわいいサイズですが、朝露には強いですよ。
ただ、朝になると勝手に開くので困ります。^ ^