みづ日記

☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。みづきの勝手気ままな日々の記録。☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。

成人式  銀座編

2010-01-17 | お着物ゴト
都内での成人式当日。
当初上野本店での参加でしたが、式典の前の時間に予約が集中してしまった為、急遽銀座店に派遣されました。
予約は7時半からの20件。
上野の160件に比べれば件数は少ないですし、時間も早くないのですが、銀座も重要な会場です。
今まで行ったことが無かったので、やっぱり迷いました(_ _。)・・・シュン
「土地柄、逸品が多いですよ。」
と前日先輩先生方からお話は伺っていたのですが、

つーか、逸品しか無かったし!!!

着物に松が描かれているのですが、葉の部分、全て金箔張り、とか!!

なんか触るのが申し訳なかったです。
たぶん・・・
マンションぐらい買えそ・・・・ぅ。

・・・

ぎゃぼーーーーーー!!!
ってなりながら、着付けさせて頂いてました。

大田原では実習生は1人だったのですが、今日は2人。
リーダーの先生と先輩先生がお2人、して、私。


この日着付けさせて頂いたのは、お1人のお嬢様だけでした。

理由はわたしの腕の未熟ゆえ。

悔しかったです・・・

ずっと助手に回っていました。


銀座と言う土地柄と、上野と並ぶ老舗なのとで少し特殊な部分な空気を肌で感じました。
リーダーの先生があるお嬢様に
「これから式典に向かわれるんですか?」
と聞いたところ、
「お婆様と写真を撮ってから向かうんです~」
と!
”祖母”でなく、”お婆様”と!!

ほんまもんだ・・・

小物の揃え方を見て、ご家族の方に着物をご存知な”本気お嬢様”が多かった、
多かったというよりそれしかいなかったように思います。

それでも初めて見る小物が多かったり、晒の術のお手伝いをさせて頂いたり(肌着の晒用の一反、約10㍍前後全て巻いたんです!!)ともかく新しい経験が多かったです。

恐怖の”衿”も多くは無かったので安心しました。

今回のリーダーの先生は学院長先生と同期。
本当に生きたシダの化石のような、私なんかからすると”神”に近い存在の方でした。

これからの課題がまた増えた1日でした。

成人式  大田原編

2010-01-17 | お着物ゴト
行って来ました、大田原。
ごめんね、ごめんね~、の街w

大田原では式典が10日に行われるようで、前日の夕方の5時に那須塩原入りしたのですが、何にも無いです。
しかも街灯すら無く、誰ともすれ違わなかった・・・
( ̄- ̄) シーン…

5時から予約が入っていたので、3時起き。
スケジュールに書いた通り前泊です。

ミーティングと、夕食を済ませ、早めに床に着いたのにもかかわらず、

眠れない・・・

うっすらと気付いていたんですが、私、
枕が変わると眠れないみたいです・・・

前泊の場合、必ず2人部屋で、今回は同期の仲良くしていただいている方が一緒だったので良かったものの、
それでも眠れなかった。
睡眠時間、1時間w

仕度をしてタクシーで会場まで移動。
気温はマイナス4℃で、イラッとするぐらい寒かったです(つд⊂)エーン



予約が始まってからはも~~~~~~

めっちゃ怒られました

ハハハハ。

去年は実習でしたし、今年は初の着付け師としての参加。
念願の舞台なのです。
とても緊張して、ペースを掴むまでが大変でした。
ペースを掴んでからも、同期の方と2人、ものっすご怒られました。
勿論、いたらなくて注意されるわけで、他意は無いので(と、思っていますが)とても勉強になりました。
この日は45件、6~7人のお嬢様の着付けをさせて頂きました。
成人式担当の方がいろいろ小物が多くなるのは好みではないそうで、お嬢様方は実にシンプルなコーディネートで着付けもしやすかったです。
成人式の中で着付け師が1番恐怖な物。
それは”衿”なんです。
帯、着物は勿論ですが最近は洋服の様な襟が多く出回っているのです。
レースのやつとか、パールついてるやつ、とか。
人生で1度きりですしお年頃ですし、いろいろ解るのですが・・・。
やはりスタンダードな振袖姿が1番美しいなぁと着付けしていて感じました。
その中でも晒の術が発動されていたり、”逆手(さかて・ぎゃくて)”といって、帯を逆にまわす結び方(京都に多いのですが、通常の結び方で体が覚えてしまっているのでなかなか難しい)があったりと、ほんっっっとうにいろんな事が起こりました。

今まで習って勉強してきた部分、実習で参加してきた部分って、本当に一握りなんだなと、現場を経験してわかりました。

今回ご一緒させて頂いたリーダーの先生は必要最低限以下の言葉しか発しないwとてもチャキチャキした方でした。
至らない部分が多くフォローに入って頂く事が多々あったのですが、それでも信頼して着付けさせてもらえました。
最後にこれからどういう風に学んでいったらいいか具体的にアドバイスを下さり、
「がんばりなさいね」
と言って下さいました。
一緒にお仕事させて頂けて、とてもありがたかったです。

そして、
早く終わったにもかかわらず、1時間新幹線が来るのを待ちましたΣ(T□T)
那須塩原恐るべし

にらそば食べたかったなぁ・・・
(日曜日だったので、駅前ですらお店があいてなかった・・・)

ちょっとびっくり。。。

2009-05-04 | お着物ゴト
着物ごとで、ちょっと調べものをしていて、な~んとなく”あ、これも~”と思って調べていた
「山葡萄バック」
籠なのですが、大切にすると親子3代まで使えるのだそうだ・・・。

だいぶ前に買った着物の本に載っていて、いいなぁ~なんて思っていたので、ネットショップをウロウロ。
そしたら、すんごーーーーーーーーーーーーーーーくかわいい山葡萄バックがあったの!!
着せ替え出来ちゃうんですよ!
そういえば本の作家さんも籠バックを着せ替えてたなぁ~・・・
なんて思ってたら



ご本人様と籠やサンのコラボものだった (゜▽゜=)ノ彡☆ギャハハ!!


しかも本に載ってたやつだった!  (゜▽゜=)ノ彡☆ギャハハ!!


知らなかった~←つーかよく読めw
でもものっすご、かわいい・・・。

着物を真面目に勉強し始めたときに、いろいろ解らないことが多すぎて、でもわからない言葉が多すぎて、”もっと解りやすい本はないものかー!”と探していたときに出会った本です。
少し知識が増えた今でも、とても役に立ってくれているので、何度でも読み返してます。
(一度読んだ本はほぼ読み返さない人なんです。)
というか、写真も多いので、見ているだけで癒されます・・・ポッ


きもの便利帳↓
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倫子さん、マジリスペクトデス♪


かごばっく屋さんはこちら↓
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”まちこ”シリーズ、本当にかわゆい♪




っと、こんな時間になっちまったぜぃ(-_-;)

ステップアップの為の授業

2009-03-24 | お着物ゴト
自主的に申し込む授業で、”体型の補正から着物の着せ方”までを勉強してきました。
同じクラスだった方も全員参加で、我らを卒業させて下さった先生もちょっと覗きに来たりして、なんだか懐かしい空気。
準備しながら近況報告を交換したり・・・
(あたしが現場1番のりだったw)

そいで・・・


習得してきました!




   

”晒の術”!!


ワタシの体型がたいそう貧相なもんで(-_-;)、晒体型の方がどうしたら着やすいかが全くわからないもので・・・。
授業料分、めいっぱい質問攻め。
授業中間違いなくあたしが1番しゃべってた ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
現場で実践できなくてはしょうがないんだけど、知ったことで少しの自信がつきました。
今まで習ったことも再確認。
学生の頃はわかっていても忘れたり、思うように出来なかったりした事が、だいぶ解消できました。
ほんと、目からウロコ。
”今までたくさん悩んだからこそ、今理解できるのよ”
と先生がおっしゃっていました。
確かに・・・(-o-;
冷静に考えれば「そうだよね!」と思うことばかりでした。

着物は振袖を練習したんですが
(5人クラスだったので、何の因果かまたアタシがボディー・・。しかも振袖。試験の時を思い出して、危うくボディーさんに「あ、ども。お久しぶりです。」って挨拶しそうになったww)
今までにないぐらいの1番の出来で、
「コレが試験のときに出来てればー!!!」
と言ったら、
「先生はみんなちゃんと教えていましたょ。」
と先生に言われてしまった。
ハイ、そうでした。
スミマセン。

今週もまた水曜日にお仕事いただいているので、気ばっていかにゃー!
また新宿なんだけどね。
しかもめっさ早いんだけどね。
今度は迷わないで行かなくちゃ・・・←迷ったんかい!

初仕事。

2009-03-24 | お着物ゴト
21日に初仕事!してきました!
場所が新宿で初めていくところなので、少し苦労しました・・・
新宿、ほんとわかりづらいぜ・・。

先輩先生と一緒だったので色々と心強かったー
やっぱりまだ1人ではなんとも・・・。

「袴やって下さいね。」
と言われたんだけど、またしても晒の術だった。
しかも、その方、

晒もってねー 爆



何一つ満足に出来なくて、すごく悔しかった。



ダメすぎて&落ち込みすぎて、先生が気を使ってくださって、お茶してくれました(つд⊂)エーン

薄々気付いていたけど、教わった事をそのままするのではなく、どれだけ現場の状況(体型etc・・・)に合わせていけるか。
なんだなぁ・・。


応用って苦手なのだ。



その後出勤だったんだけど、営業中ナチュラルハイ。
連日の睡眠不足も手伝って、日曜は死んだように爆睡していたのでした。

実習5回目@上野  

2009-03-12 | お着物ゴト
そんな訳で、4回目が散々な結果に終わり、これではいかん!!と思ったので、5回目の実習を申し込みました。

またしても上野。
しかも8時半から。

朝の。


間違いなくいつもなら寝ている時間・・・。
ですが、なんのその!
気合で起きました。

この日は袴が2件。
3月は卒業式シーズンなので、袴が多いのです。
ところで、袴って、振袖の上に穿いてるのって、知ってました?
衿などの着せ方も、若干振り袖とは違ってくるんです。

かなり早めに行ってしまって、先生より早く着いてしまったw
もちろん社員のかたなんていません。
先生と準備をして待っていたんですが、1番最初の予約の方が来ない。
お店は開いてないので、裏の通用口からの出入りになるんだけど、いくら待っても来ない。
しかもその方、”8時50分には出たい”そうで、実質着付けの時間は10分あるかないか。
待てど暮らせどこない。
心配になった先生が通用口の方まで見に行ったり、エスカレーターのほうまで見に行ったり、ウロウロしてみたけど来ない。
社員さんが出勤してきたので、これはどうしたもんか、と先生が確認しにいって、とりあえず待っていたら、
いらしゃった!
しかも8時55分に!!
間に合ってねーし・・・。

そいで案内で付いてきた社員さんに
「ここでじっと座って待ってないで、迎えに来てあげてくださいよ!
お客様だってわからないじゃないですか!!こっちだって誰が来るかわからないんだから、迷惑なんですけど!!!」
って言われた。

みづちゃんカチーン


あちこち探しに行ってましたけどっ!
こっちだって知り合いじゃないんだから、誰かわかんないし!
確かに通用口からじゃ解りづらいと思うけど、依頼を受けたときに係りがちゃんと説明しとけよ!
(お店で着付ける場合、係りと言ういわゆる担当社員が付くのです。)
つーか、なんの為の”かかり”じゃぁ~~~~~!!


キィィィーーーーーーー!!!


かなりイラッっとしました、正直。
でもそんなこと言ってられない。
少しでも間に合わせなくては!!
先生と2人で手分けして着付け。
ワタシはほぼ雑用してたけど、先生は5分で(!!)袴着せました!!
スゲー!!!
その方は水戸から車で来たらしく、渋滞に巻き込まれた挙句、着付けが何処の場所なのかわからなくてウロウロしてしまったんだそう。
しかもそのお嬢様、にっぽん語が通じない。
(日本人ですが・・(-_-;))
先生が、荷物を持ってお嬢様を車までおくろうとしたら次の方がいらして、我らパニック。
ワタシ1人で着付けをはじめ、戻ってきた先生と着付けて、この日の着付けは終了

お帰りになった後、先生が一言。
「携帯持ってるんだったら、連絡くれればいいのに・・(-o-;」←1番目の人

時間が早くてお店も開いてないんだから、一応上野店の連絡先教えておけよー!!
なんの為の”かかり”じゃぁ~~~~~!!


キィィィーーーーーーー!!!Σ( ̄皿 ̄;; ンガァーーー!!!


カナリのムカっ腹でした。
マジ、バルスってかんじ。←ラピュタ


そんなこんなで、次からは本気の1人立ちです。


この日決心したこと。


ボディー買って、家で練習しよ。

実習4回目@上野  最終実習

2009-03-12 | お着物ゴト
3/1に4回目の実習に行ってきました。
4回目は最後の実習で、最初から最後まで1人で着付け、次からは1人立ちになります。
総仕上げなわけです。

朝はそんなに早くはなかったけれど、4件5名の着付けです。
そのうち振り袖も2件ありました。
ランクをつけるわけではないのですが、振り袖は言葉通り”着飾る”訳で、ごまかしも、コワザもききません。
つーか、他の着物に比べて着せ方も若干違うので、やっぱりむづかしいのです。
帯も飾り結びを結ぶので、先生方も腕の見せ所で気合が入るわけなんですね。
先生からは「体型などありますから、状況をみて、振袖2名着せてください。」
と言われました。

Σ(゜Д゜;エーッ! 振袖ですかっ!?
帯は1種類(←試験でやったやつ)しか結べませんけどっ!?
しかも早くないですけどっ!???

難しいのになぜわざわざ振り袖なのかと言いますと・・・。
試験でいやっちゅーほどやらされたので・・・なの。

が、しかし。
5名様中、3名様が”晒しの術”・・・。

あぁ、、、ワタシでは着せられない・・・Σ(゜д゜lll)ガーン

しかも着せやすい振袖のお嬢様が大幅に遅れて来て、次の方とブッキング。
さらに、ブッキングしたもう片方のかた、やや”晒し”・・。

その瞬間に思った。

「終わった。」
☆<( ̄□ ̄;)>☆がぼーん

4回目なのに、どの方も一通り着せられなかった・・・(ノ◇≦。) ビェーン!!
それでもやや”晒し”の方を先生に手伝って頂きながら、なんとか着せました。

それでも出来そうな部分は先生にみてもらいながら着付けたけど、緊張してしまい、お客様に
「新人さん?頑張ってね。」
と言われる始末。

全然駄目。


実習終わるたびにしょんぼりして帰ってたけど、この日は暫くほんっと立ち直れなかった。
春日部に行った時以上にションボリしました。



もし、、、
1人で行っていたら。
と思うと、恐ろしい。。。
そして更に凹むあたくしでした・・・。

妹さんの着付け

2009-03-12 | お着物ゴト
お友達の”アトムの妹さん”から着付けの依頼をもらって、行って来ました!
学院以外で個人的にお仕事をもらうのは初めて☆
寝る前に復習をして、少し緊張しながらご自宅へ向かいました。

朝、というかお昼からだったんだけど、金曜明けの土曜、まぁ、疲れてはいたのですが、ここは行きどころ!
自分のスキルアップもあったけど、何より”着せてもらいたい”と言ってもらえたことが凄く嬉しくて頑張っていってみました。
その為なら早起きなんて、なんのそのw

お家に着いて、小物を点検し(一式お持ちだったので)着付けに取り掛かったわけです。
長襦袢も着物も問題なく出来たんだけど、帯を結んでいるうちにテンパってきて、
「あれ?帯ってこれでいいんだったっけ??」
と聞いてしまったワタシ・・・

だめじゃーん!!

と思いながらも、なんとか完成。
まだ少しお待たせしてしまったんですが・・。



片づけをしているときに気がついた。

ん?
小さいピンチが1個ナイ・・・

・・・( ̄-  ̄ ) ンー・・・

襟につけたまま帯結んじまった~~~~~!!!
今からでは取れない・・・Σ(゜д゜lll)ガーン


「大変です!ピンチを1個プレゼントしてしまいました~!!」←半べそ
と言うなり”妹サマ”が
「ん~今のトコ違和感ないよ。」
だって。

さっそくやっちまったあたくしでした。ゴメンナサイ
(後で先生に聞いたら、「あ~あるある」と言われた。。。)

後で「どうだった~?」
って聞いたら、着物姿が凄く好評だったとのこと。
やっちまったけど、それを聞いて凄く嬉しかったですヽ(´▽`)/へへっ

いろいろと、とても勉強になった1日でした。


後日ピンチはバームクーヘンと共に頂きました♪

お着物プチ講座  肌襦袢編

2009-02-07 | お着物ゴト
巷で噂の(ぴーいちろうさん発信のw)”肌襦袢”について、今日は少しお話したいと思います。

肌襦袢とは、長襦袢の下に着る、下着です。
まんまですね。
肌襦袢と一言で言っても、実は上下別で、キャミソール的役割を果たす”肌襦袢”と言われる上半身を包むもの、スリップ的役割で下半身を包む”裾よけ”と言うものに分かれます。

”じゅばん”と呼ばれることになったのはポルトガル語がルーツで、日本に来た南蛮人が”ジバオ”というチョッキのような上着を着ていたことがヒントになったそうで、丈の短い肌着を”襦袢”と呼ぶようになったそうです。
今でこそまとめて肌襦袢と呼ばれていますが、本来は素肌に直接着て袖が無いものを肌襦袢、その上に着る袖の有るものが半襦袢と呼ばれていたそうです。
現在ではこの半襦袢の上に長襦袢を着ますが、江戸時代中ごろまでは、一般家庭では長襦袢は着ず、長襦袢を着るのは遊郭のお姐サマ方だけだったそうです。
なぜならば、長襦袢というもの自体が遊郭から生まれたものだったので、”そんなものは賤しい勤めをするものが着るもの”とされていたからなのです。
長襦袢姿が色っぽいと映る理由も、これで納得ですよね。
確かに上下別で、しかも真っ白で腰にタオルなんてぐるぐる巻きにされている姿は、なんど見てもこっぱずかしいし、できれば、
というか、
誰にも見せたくは無いものです。
(試験でなんどこんな格好をしたことか・・・。)
かたや長襦袢。
色もとりどりで、女の子にとってはテンションの上がるもの。
下地の肌襦袢段階ではなく、襦袢を羽織る瞬間に背筋が伸びる思いをした女子も多いと思います。
私もその1人で、何度着てても、どちらかと言うと気合はここから入ります。
私も着物を学びたての頃は、着物や帯にばかり目や意識が行ってしまっていたもので、”長襦袢なんて~”的におろそかにしていたものでした。
そしてそのたびに先生に怒られたものでした。
長襦袢をキレイに着こなす人は、キモノもキレイに着れるんです。
襟とか・・ね。
最近は何でかw長襦袢に目が行きます。
それは、

見えるから!

実は結構見えているんです、長襦袢。
袖口、身八つ口(女性は起伏が多い為、着物の袖の部分と胴の部分がたてにあいています。その胴側の切り込みのようなところ。男性ものは縫い閉じてあります。)、振りもそうだし、歩くときには裾からチラチラ見えるんです。
長襦袢と着物の色がちゃんとコーディネートされていたりなんかすると、この人やるなぁ~なんて思います。

あぁ、話ずれちゃったw
長襦袢についてはまた今度ww
(最近ハマっているので、話が長くなっちゃうしwww)


次に”裾よけ”。
昔は”湯文字(ゆもじ)”というものを使っていて、女褌(おんなふんどし)とも呼ばれていました。
ただ、褌の形をしている訳でなく、腰にぐるぐると巻きつけているだけ。
二布(ふたぬの)、脚布(きゃくふ)とも呼ばれていたそうです。
そのうち、下半身を保護する”湯文字”と、その上から装飾的に巻くものが分化し、”裾よけ”と呼ばれるようになったそうです。
これは関西の呼び名で、関東では”蹴出し(けだし)”と呼んでいたんだそう。
はんなりな”裾よけ”と、邪魔だから蹴って出すヤンキーな”蹴出し”。
同じものでも呼び名で印象も変わってしまうから、なんか面白いw
現在では一般的に”裾よけ”と呼んでいます。

今では文化もずいぶん進んでいるので、呉服屋さんに行って、「肌襦袢クダサイ。」と言うと上下つながっている薄いローブ状のものを出してきてくれますが、これは”浴衣下”といいます。(ちなみに私の学校では”キャミソール”と言います。)
上下合わせて着るのは、ずれちゃったりなんかして、なかなか慣れが必要となるので、お着物初心者の方はこちらをおススメします。
これは店員さんの気遣いですので、
「おぃ!こらー!これ違うやんけ!」
と怒らずに。。。

とまぁ、こんなかんじです。
勿論汗取り、防寒、補正、裾さばきを良くする役目もあるので、現代の着物文化になくてはならないアイテムなのでした。

ちなみに、今現在の着付けでは、下は穿いていてもらいますが、上は外してもらいます。紐がワイヤーにあたって苦しくなったり、ストラップがあたったりナドナド・・。
洋服の為に作られているものなので、和服には、全く!向かないんですよね。
初めて着付けてもらったときは、さすがにビックリするんですが、慣れればそれはそれでいいものです。←何がだww
そして、肌襦袢を着ないで着物を着ても長襦袢を着るので、先生曰く、「着れないこともない」そうです。
そうなった場合、タオルや綿花(わた)で補正もしますが、もちろんスースーしちゃうし、何よりもご本人が落ち着かないと思われます。

しかしさすがはひなこサマ。
レスが的確ww
読んでまさにその通りなので、返す言葉もなくなってしまったょwww



※番外 晒編

語源は調べてもたどり着けなかったんだけど、”晒”というのは、一般的には木綿の布を指し、”巻く”という用途の上での名前みたいなので、そのまま呼ぶようになったんだと推測します。
武士が腹を切られたときに、内臓が飛び出さないように巻いていたんだとか・・・
コワ~ガクガク(((n;‘Д‘))η
何にせよ、”晒し”てはいけませんね。





*参考*
色っぽいキモノ  著・井嶋ナギ  河出書房新社


実習3回目@上野☆成人式

2009-01-16 | お着物ゴト
1月12日成人式当日、今日は上野本店で実習です。
ワタシの学校は特に振袖がメインなので、成人式は1年で1番忙しいメインイベント。
上野本店も、何代にも渡ってお客様な”常連さん”ばかりなのです。
他も勿論ですがクレームなどもってのほか。
まぁ、”本店の名にかけて”なのです。
なので実習生な私達は着付けはおろか、下着にも着替えさせてはいけません。
したがって今日も雑用。

20分ほど早めに行ったのに、もう先生方がいらしててびっくり!
何時からいらっしゃっていたのでしょう?!
その中には初めての実習でご一緒させていただいた先生も、初めて着物にふれた基礎科の時の担任の先生も、お顔を見たことが在る先生も・・・。
精鋭、まさに着付け師オールスターズ。
勿論憧れの学院長先生も!!

さすが本店。

学院長先生の着付け師姿、初めてみました。
憧れの先生の着付けが見れる!と思って凄く嬉しくなったと同時に、すごい緊張感が・・・。
こう、胃袋に砂袋の砂をザザーッて入れられるような重い感覚。
今までいろいろ緊張してきたけどwこんなヘビーなのは初めてでした。
着付け師は21人、実習生は4人。
学院長先生(以下マスターヨーダ)が出口で木べらを持ってスタンバイしています。

今回は件数も人数も多かったのでグループ分けせれており、実習生は実習生同士でミーティング。
私達の任務は、、着付け室の入り口で「本日はおめでとうございます」とご挨拶して、”お嬢様”を先生のところまで誘導し、着終わったお嬢様を荷物を持って出口まで御案内する。
手が余っているようだったら、帯・着物を畳んで、着てきたお洋服を畳み、荷物をまとめる。
事。
4人もいるし~♪なんて思っていたら、なんかおかしい。
実習生の動きが硬い・・・。
もしかして・・・。

あとでわかったんだけど、実習回数がワタシが1番多かったΣ(゜д゜lll)ガーン
みなさん初めて~とか、2日目です~とかで、
そりゃ動きもわかりませんよね・・・。
昨日のワタシもそうだったし~~~~( p_q)エ-ン

なので実習生に指示など出しちゃったりしていたワタシ。
そこでふと思った。
”これ、なんかに似てる・・・。”


ラッキーじゃーん!
↑(夜で言う女の子の付回し)


そう思ってちょっと面白かった (゜▽゜=)ノ彡☆ギャハハ!!


そうしている間にもお嬢さまは次々にいらっしゃいます。
そして遂にきてしまった。。。
クレーム。
クレームが来ると、その日のお手当ては一切もらえません。
ともすると着付けから外されてしまうことも。。。。
プロの道は厳しい。
だけど、だからこそのプロなのです。

背中に当ててあったタオルが落ちてきてしまって、帯がずり下がってきてしまったので、直してほしい、と。。
でもわたしなんかがおいそれと直せるわけもないので、マスターヨーダをお呼びして、結局その方は初めから着なおし。
2人ががりで着せてもらっても、嬉しいはずはなく、せっかくの日にいやな思いをさせてしまったなと、少ししょんぼりしてしまいました・・・。

それでも続々といらっしゃいます。

先生「お嬢様お出かけになります。」 ワタシ「ハイ!」
先生「こちらに1人お願いします。」 ワタシ「ハイ!」
入り口「お嬢様御案内お願いします。」 ワタシ「ハイ!」
あれを忘れた、トイレはどこだ、これはワタシの荷物じゃないetc・・・


本当にいろんな方がいて、前撮り(事前に写真撮影をしてある方)の方で、先生指定でいらしたりとか、着慣れないものなので、気分が悪くなってしまったお嬢様やら・・。
着物ショーで宮崎あおいさんが着ていたお着物をお持ちになった方やら。

さすがは本店。


1番印象に残っているのは、ものっっっすごーーーーく恰幅のイイお嬢サマがいらして(こう言ってはなんだが、軽く見積もってワタシ3人分の身幅・・・)どうしたらいいだろう・・・と思ったそのときにマスターヨーダがささっときて、自分の着付けブースに案内したとき。
多少、多少丸っこくても大丈夫なんですが、さすがにその方は明らかに着せにくそう。度も過ぎるとなんとやら、まぁ、難しいですはっきり言って。
まず、胸がふくよかな方は晒しをまいたりして凹凸をなくすので、ちょっと大変。
続々とお嬢様がいらっしゃる中、あの方はどうやって着付けるんだろう。。。
と思ってみてみたら、
マスターヨーダ、晒しの術。
すさまじかった。
幅が1メートルもあろうかという晒しをぐるぐる巻きにしているマスターヨーダ。
あの光景は忘れられません・・・。
さすがは本店。←シツコイ?

昨日アドバイスしてくださった春日部の先生も合流して(こっそり手伝いに行ったwもちろん紐はちゃんと結びましたww)そんなこんなんで、11時ごろにもなると落ち着いてきて、実習生は帰ってよし。となりました。


思いのほか汗だくで、帰る頃には寒気がしたほど・・・。
おかげで案の定風邪をひいて水曜日お休みしてしまったのは秘密だ。


帰りにお店外で写真を撮っているお嬢さんを見かけたときに、少しほくそ笑んでしまったww
晴れの日のお手伝いを出来たことが嬉しくもあったし、いろいろあったけどとても勉強になった1日でした。実習生だったとしても、やっぱり本店に参加できて本当に良かった。なんか、これから役に立つことばかりがそこらじゅうに転がっていて、目が忙しかったww
(先生方の着付けしている姿を、後ろからあまりにもじーっと見すぎて、後でつっこまれたwww)
これからたくさん勉強して、来年はこの場に着付け師として参加したいな。。。
がんばらなくっちゃ