別にラーメン好きでもないので数多のご当地ラーメンの違い、特徴などまるでわからない。博多と聞けば豚骨かな、というのが知識のすべてというくらいである。その上で、佐野らーめんである。店頭で見かけてうっかり買ってしまった。
栃木県佐野市。なんとなく佐野ラーメンは聞いたことがなくはないものの、ラーメン界の小物感があるというか、そこまでラーメンが好きでもない人にとってはあえて手に取ろうというほどのネームバリューがない。実際、ニュータッチのカップ麺を食べてみたところでこれといった感慨もなければどこに佐野の独自性があるのかの見当もつかない。あえて別にパッケージされているチャーシュー?いやいや、メンマとねぎ同様、定番の凡庸な具材ではないか。なになに「すっきりとしたスープにもちもちとした平打麺」。平凡なしょうゆラーメンと思いきや、麺に着眼しなくてはならなかったのか。わかりにくいこと山の如しである。
なぜ買ったかといえば、佐野市が日本におけるクリケット(スポーツ競技)の聖地だから。最近やっているゲーム「Cricket League」は、対戦相手がいない場合だろうか、たまにbotっぽい相手と当たることがある。まともに投げると打ち込まれるけど、少し注意すればまず勝てるボーナス面とわかる。あとはYouTubeで見るまでで、近所にはとても競技に適した球場などないし、自分でやってみるきっかけがどこにもない。
ヨーロッパで野球の人気がないのは、もともと"紳士のスポーツ"クリケットに馴染み深い人々にとって、野球は卑怯者のするスポーツという考えが根強い面もあるらしい。野球場より一回り大きなクリケット場があるのだから、普及しない原因はどうやらスタジアム不足ではないみたい。野球に興味がないという穏やかな理由ではなく、きっと野球が積極的に嫌いなんだね。