筑前煮です。今日は、2021WGP春群馬大会で4位になった⁂(アステリズム)について、振り返り、解説をしていこうと思います。
1.背景
まず、大会にどのようなデッキが多く持ち込まれるかを予想することから始めた。データは、Twitter内のつぶやきや各店舗大会の入賞情報、それと自分が所属するdiscordサーバ「りばあす村」での対戦、雑談の情報等から集計した。その結果、
・ピン除去を多投している系統のデッキ(除去ホロライブ、除去D4DJ等)
・ハイスタッツ系統のデッキ(しんげき、スタリラ等)
が多く持ち込まれ、これらで当たり合った結果、上位には除去系統のデッキが多く勝ち上がることを予想した。
この予想の背景としては、
・除去ライブはどのデッキに対しても捲りうる強力なデッキでありながら、性質上スパーとして多く対戦数を稼がれない為、対策プレイを講じきれるプレイヤーが多くないこと
・安部菜々、とまらないホロライブそら等、ブロッカーを軸として戦うデッキに対して向かい風となるカードがデッキに採用されやすい傾向にあったこと
・ハイスタッツのデッキが、ゲームの性質上単純に除去系統のデッキ以外には有利がつきやすいこと
等が挙げられる。
これらの事から、除去や相手からの攻撃を防ぐ手段がそれなりに無理なく採用でき、尚且つ除去系統のデッキにも明確に勝ちに行く手段を持つデッキが求められた。
ちなみに、単純に除去ホロライブが強いことは分かっていた為、それをそのまま使用することも検討はしていたが、このデッキタイプの同型は除去札、ヒールの捲れた枚数に依存する部分も多く、一定以上のプレイング、知識があれば運の要素による所が大きいこと、依然として高いシェア率を誇っているために、WGPのルールである「タイトル被り」で好成績でも上がることができない可能性を考え、今回の大会では最初に使用を回避した。
以上を総合し、大会数日前までは相手の除去からのカウンターができるプランを取れるデッキを中心に調整していた。
そして大会3日前の水曜日、このタイミングでReバースの2弾の全カードリストが公開された。「りばあす村」内ではReバースの新デッキ案が投下されていった。その中で、自分は⁂のデッキ強化に活路を見いだした。
元々今回のリストの原型は、「準⁂」という形で作成し、たまに回していたのだが、それが「⁂単」という形で強化され、上の要求を満たす形となっていた。プロキシをコピーして作成して回し、ここでの使用感も悪くなかったため、最初は候補にも入っていなかったが、ここで使用することが検討に入った。
大会2日前時点で、以上の検討を突き詰めていき、最終的にその意図を汲んで作成していたMorfonicaと⁂で悩むこととなる。
ここで最後に気になったのが、Morfonicaが安定して出力出来なかった場合、どれほど戦えるかだった。
Morfonicaというデッキ群は強いカードを多く持つが、一方でブロッカーの姿が現れないと打点をくらい続ける、というジレンマを持っていた。
WGPは群馬地区の場合予選4回戦、本戦2回戦。この事故がどのタイミングで起こるか分からない。それでも他の選択肢が浮かばなかったため調整を続けたが、前日の調整でその下ぶれ方を見せつけられたため、⁂を使用することを決めた。
とまあここまで偉そうに書いてきたが、当日はと言うと有効ヒールを予選4回戦で2枚しか捲らなかったり、エントリーに出たブロッカーや2/3/4のピン除去や全レストの青で仕掛けたりと、エントリーの出力はかつてないほどの悲惨な結果であった。
それでも何とか予選を抜けられたのは、⁂のカード群が持つダメージレースのコントロール性能と、単純なスパークが噛み合ったことが要因として挙げられる。
2.リスト内カードの解説
1×研究熱心 青
ATKを上げて打点を調整するだけでなく、導きで打つスパークの対象を控えに送れるというテキストは大事になることが多いので、これ以上のスタートカードは無いと考えています。ただ、聡明ケミストリー 青の存在もありハンドコストの使いすぎには注意
4×Reバースパーティー! 梢
4×ハロウィンパーティー 梢
終点でDEF9を残してターンを返せることが多いので、のびしろのDEF9も合わせて採用しています。
Reバースパーティー! 梢は、パートナーアタックを切ってデッキを回すプランを取った場合でも、前列でATK7を作れるため、ダメージレースの管理にとても便利な札となります。
エントリーに戻ってくる効果は強制効果なので注意。
4×⁂ 青
ブロッカーを引きに行きながら、気軽に常時7を出せる事、研究熱心 青と併せて常時8が作れる事が魅力です。(常時8の重要性は⁂ 育未の項で説明)
3×⁂ 育未
環境によって可変枠になります。0でもいいと思います。ただ、今回の大会ではしんげきが一定数いることを予想しました。しんげきのDEFラインでよく使われるカードは、諸星きらり、木村夏樹以外で9を超えるDEFは単体で作れず、DEF8に固まっているため、その8という数値を単体で出すために多めに採用しています。
4×全力!Reバースフェス 梢
ブロッカーを引きに行くだけでなく、ハンドコストの枚数を多く持ちたいため4枚必須になります。
4×研究の時間 青
相手の面を割るだけでなく、自分の面を割る行動=エントリーの試行回数が増えるので、4枚採用となりました。
ただ、3コストは回す上でやや重めなので、リストの組み方次第では削っていい枠になるかもしれません。
4×聡明ケミストリー 青
後列を空けながら、そのターンの攻撃を全て終了できるので、今回の最大の強化になっています。
4×猫ヶ洞 青
素直にピン除去は強い。以上。
4×多面ファイト 梢
2×私服の梢
エントリーに出てくると低いスタッツを露呈するので、採用枚数は抑え目にしてあります。引いている時にこのカードを切るタイミングが上手ければ上手いほど、このリストの勝率が上がります。ここは要練習…(実は細かいプレイングで切るタイミング、切らないタイミングはあるけど、自分の語彙では言語化出来ない)
4×春日井 梢
後列を空けながら1コストで下げられるため、デッキを回す上では重要なカードとなります。
4×悩み事はおまかせ
2×手羽先高校のみんな
2×星の導き
現在はヒール×6、導き×2で回していますが、ここの比率は6:2〜4:4で、その人の感覚によって調整になるかと思います。
今回のリストでは、自分のターン中にヒールを捲る確率を少しでも上げたいと考えたので、この比率の中での最大枚数ヒールを採用しています。
3.プレイングプラン
このデッキは全体的にスタッツが低めなので、打点数だけで差をつけて勝つことは難しいです。そこで、ゲーム中にヒールを狙いに行くタイミングが発生します。
後列を空けるカードを3種類12枚採用しているので、これらのカードを使いエントリーインによってヒールの試行回数を増やすことを狙います。
ここら辺は捲れたら常に狙いに行くよう回しに行くのですが、時にパートナーカードを捻って、最悪1点しか与えられないことを覚悟してデッキを回すタイミングが存在することを頭に入れながらプレイします。
4.改造案
エントリーにスタッツが低いカードが落ちてきがちになるリストなので、導きの枚数を増やすのも悪くないと思います。ただそうすると自分のターン中に導きを捲る確率が上がります。その時に控えから発動するスパークで強いカードは、実はドローくらいしかなかったりします。そのため、3/4/5岡崎 育未を採用したりして、ドローの確率を上げ、よりブロッカーを引きに行くために、ブロッカーの7枚目、8枚目を検討するのもアリかと思います。
5.終わりに
今回の4位という結果は、Discordサーバ「りばあす村」で沢山Reバースの対戦数を重ねたり、考える機会を提供して貰えたことで得られた結果だと思います。また、いっぱい応援して貰えました。本当にありがとうございました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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