4年ぶりの東南アジア&香港旅行から戻って2週間。旅行の疲れが取れなかったのと帰国後忙しかったからだと思いますが、今日の昼間、久しぶりにメニエル病の大きめの発作を起こしてしまいました。これが来ると、地球が回っているのがよくわかるぐるんぐるん症状と、加えて頭がインド映画『Paa(パパ)』(2009)のオーロになった気がする腫れ上がった感じがして、2、3時間ベッドで寝てないとダメなんですよね。今日は、朝日カルチャーの講座「ペルシア文学へのいざない」の6回目、最終講義で、「ペルシア文学における『酒』」という興味深いタイトルだったのですが、残念ながらお休みしてしまいました。でも、見逃し配信があるので、その期間に視聴できるため助かります。こういうところは、配信講座の利点ですね。イスラーム教は禁酒の世界ですが、ペルシア文学には「酒(メイ)」がよく登場します。オマル・ハイヤームの詩集「ルバイヤート」やハーフェズの詩集の挿絵などには、下のような杯や酒瓶を持った美女(サーキー/日本語では、「酒姫」とか「酒妃」とかと訳出している人もいた)がよく登場します。これは、イスラーム革命前に現地で買った本だからかも知れず、45年経つ今の状況はわからないのですが、いずれもチャーミングな挿絵で詩の世界を上手に表現していると思います。
そんな、サーキーのお話もうかがいたかったのですが、酔っ払い症状と似た症状で伏せってしまった次第です...。
さて、なんとか元気になって、夕飯も食べられたのですが、今日は軽めにお知らせだけ。先週、配給会社JAIHOの担当者さんから、「熱風!! 南インド映画の世界」のチラシをいただきました。表の画像は先日ブログでご紹介したのですが、裏の4作品の紹介もぜひ拡大して読んで下さいね。今、『プシュパ 覚醒』(2021)について書くために映像を見直しているのですが、何度見てもこの映画大・大好き!! アッル・アルジュン、以前に『誰だ!』(2014)や『ルドラマデーヴィ 宿命の女王』(2015)で日本にお目見えしていますが、これまでの彼の出演作中でも異色のキャラである『プシュパ』は、皆さんを驚かせるに違いありません。そして、驚かせる、と言えば、S.S.ラージャマウリ監督とNTR Jr.が組んだ荒唐無稽とも言える地獄話『ヤマドンガ』(2007)も楽しい驚きに満ちています。JAIHOの配信ですでにご覧になった方も多いと思いますが、スクリーンで見ると地獄&NTR Jr.の迫力はまた格別。楽しみにしていて下さいね。
裏にあるように、この特集上映は10月20日(金)が初日です、と言われれば、昨年、2022年10月22日(金)に『RRR』が公開されたことを思い出してしまいます。あれから1年になろうとしているのですが、いまだに字幕版&日本語吹替版が各地で上映中です。日本での興収が押し上げたのか、全世界興収は131億6305万ルピーとなり、120億~125億ルピーの『K.G.F: CHAPTER 2』を完全に引き離しての歴代第3位となりました。で、歴代第4位の『K.G.F: CHAPTER 2』に続く第5位は、現在公開中のシャー・ルク”いけおじ”カーン主演の『PATHAAN/パターン』の10億5030万ルピー。でもでも、その後にはすでに『Jawan(ジャワーン/兵士)』が迫ってきていて、10億492万ルピーとなっています。いやー、これは『PATHAAN/パターン』を抜きそうですね。シャー(・ル)クがシャー(・ル)クを喰う瞬間が刻一刻と近づいています。陳腐度マックスのマスコミ表現だと、「今後もインド映画の動向から目が離せない!」(笑)。日本公開になるのかどうか、南インド映画を楽しみながら待つことにしましょう。