アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

チェンナイのインド映画関連スポット

2018-03-20 | インド映画

チェンナイでも、いろいろ映画関連のものを探しています。昔はまず本屋のLandmark(ランドマーク)に行って、本と共にDVDやCDを探していたのですが、今Landmarkはほとんど見かけなくなり、代わってショッピングモールで見かけるのがStarmark(スターマーク)という本屋さん。ヒンディー語のDVDが古いのも含めてよく揃っていて、今回はもうスーツケースがぱんぱんなのであきらめたのですが、ほしいDVDがあれこれありました。Starmarkは中心部にあるモールExpress Avenue(エクスプレス・アべニュー)にも、南の方のPhoenix Market City(フェニックス・マーケット・シティ)にも入っていますので、映画を見に行くついでにチェックしてみて下さい。なお、映画を見るにはこちらのサイトが便利です。これまでの街では紹介し忘れましたが、どの都市でも上映作品がチェックできますので、ご希望の都市で検索をかけてみて下さい。下はフェニックス・マーケット・シティのLuxe(ラックス)シネマです。


そのほか、一昨年連れて行ってもらったポスター屋さんのことを友人Aさんに、「入り組んでいた場所で二度と行けない」と言ったところ、Aさんが次に行った時にそのあたりを探検してくれて探し出してくれたポスター屋さんにも、今回は行ってみる予定でした。Aさんからはわかりやすい地図をもらったのですが、それは残念ながら今回アップできません(版権問題とスキャナーがないので)。というわけで、行き方を写真入りで書いておきましょう。


まず、Casino Cinema(カジノ・シネマ)に車を向かわせます。ここは昔、ヒンディー語映画の封切館だったのですが、今はテルグ語映画の上映館になっています。Google Mapでこの名前で検索すれば出てきます。アンナー・サライ(旧マウントロード)の中央郵便局を少し北上し、左に曲がった所です、と言いたいのですが、映画館の前の通りは一方通行なので、郵便局から来ると左折できません。ほんとにチェンナイは一通が多くて、それを口実にオートは料金をふっかけます。


無事カジノ・シネマに到着すると、右手へ少し行くと小路がありますのでそこを入っていきます。奥に行くと、バイクが両側に駐車してあって、どんどん道が狭くなります。


その道をまたバイクが通り抜けていくのですから、歩行者は要注意です。ここをずーっと歩いて、どん詰まりの通りまで出て左折します。


左折するとしばらくして、右に曲がる道路が見えますので、そこを右折します。下の写真のように、割と広い通りです。


またしばらく行くと、左手に写真にも写っている大きな木があって、その下にブルーの町名標識板があるのが目に付きます。


町名標識板を大写しにすると、「Sunguvar Street」と書いてあります。ここが、ポスター屋さんのある通りです。ただ、この名前で検索をかけても、Google Mapでは出てきません。


そこを歩いて行くと、右手に小路が目に入ります。その角がこんなシャッターの閉まっている店でした。


で、目指す店はその手前にあるのです。数件並ぶ家のうち、小路に面した家とその手前の家を写しましたが、ポスター屋さんは手前、つまり右側のピンクの家の入り口から入って奥の部屋に店を構えています。


こちらが入り口です。どんどん奥に入って、左手を見て下さい。Bapu(バープー)さんのお店があります。


下がバープーさんです。ムスリム(イスラーム教徒)なので、「アッサラーム・アレイクム」とご挨拶しましょう。バープーさんはこのあたりでは有名なので、お店がわからなかったら「バープーさんのポスター屋さんはどこですか?」と近くの人に聞いてみて下さい。実は私も、開いているはずの店が閉まっていたり、地図が微妙にずれていたりしてちょっとわからなくなり、この近所の店で尋ねたのでした。すると店主が口頭で教えて下さったのですが、実際自分で探すとまた迷ってしまい、それを見越したのか尋ねたお店の店員さんが出てきてくれて、バープーさんのお店まで案内し、バープーさんに一声かけてくれたのでした。ご親切に感謝!です。


上半身裸なのは、お店にクーラーがなくって、扇風機は回っているもののとっても暑いからです。変なおじさんどころか、すごく誠実なポスター屋さんです。ただ、こちらで扱っているのは全紙大2枚一組の大判ポスターがほとんどで、ボリウッドのように全紙大で1枚、というポスターは少ないのです。


あと、バープーさんはもう30年ぐらいこの店をやっているそうですが、何がどこにあるのかわからなくなっているので、ほしいポスターがあれば時間をかけて探し出すつもりで来てほしい、とのことでした。ヒンディー語映画のポスターもある、とのことでしたが、「『Padmawat(パドマーワト)』は?」「ないねえ」「『Tiger Zinda Hai(タイガーは生きている)』は?」「それもないよ」「じゃあ、『ダンガル』は?」「ない」と、ムンバイでなかったものはやはりない、という感じでした。結局、大判2枚と全紙大1枚を買ったのですが、お値段は「あんたのいい値でいいよ」とのことで、「それじゃ5枚分で200ルピー」とムンバイのポスター屋さんより安値を言ったら、「とんでもない、100ルピーでいいよ」とのお返事。「えー、ムンバイでは1枚50ルピーで、シャー・ルク・カーンとサルマーン・カーンのは100ルピーするし、中には200ルピーのもあるんですよ」と言ったら、「それはぼったくりだね。私はフレンドシップのために商売をやってるんだから、そんなに高額をもらうわけにはいかない」と、どこかのポスター屋さんに聞かせたいようなお言葉が出ました。「ありがとうございます!」と言ったらしっかり握手され、「時間があったら、また来てくれると嬉しい」とのことなので、皆さん、ぜひ行ってみて下さい。1日つきあうと、ラジニSirのやらヴィジャイのやらいろいろお宝が出てきそうです。


帰り道は、そのまま進んで川に面した道まで出ました。


この道は、オートリキシャの製造工場や、バイクに飾りを付ける店などがいろいろあります。下がバイクの装飾見本です。そう言えば、亡くなった元州首相ジャヤラリタのアップを付けているバイクがあって、思わず身をよけました。


オートの製造工場では、働いていたお兄さんが「写真撮って」と言ってくれたのですが、突然カメラの調子がおかしくなってしまい、結局スマホで撮りました。ウーバーばっか使ってごめんね。でも、オートの運転手はすごいふっかけてくるんだよ。みんなメーターで正直に走ってくれれば喜んで利用するのに。


でも、今日のウーバーは変な運転手さんばかりに当たり、当初明記された料金を払おうとすると、「違う、提示されているこれを見ろ」と10ルピーぐらい高い料金をスマホで見せてきます。これまでになかったことなので(チェンナイでは一度、「94ルピーだけど84ルピーでいいです」と言ってくれた運転手さんがいて感心してたのに)、最後に乗った時、「今、料金表示が84ルピーと出ているけどこれでいいのね? 今日は2回も最後に高い料金を言われるということがあってね、結局その人たちには乗車後の評価で星2つを付けざるをえなかったの」と言ったら、「いいです。でも、道の混み具合とかで料金も変わってくることがあって、ムニャムニャ」とつぶやいていましたが、ホテルに着いて80ルピー出してあとコインを出そうとすると、「あ、もうこれでいいです」とすごい弱腰でした。もちろんコインを4ルピー渡したのですが、どうもウーバーの明朗会計はいまひとつのようです。

そうそう、結局わかりやすいカジノ・シネマ前からウーバーを呼んだものの、その前に夕食の仕込みを、と思ってカジノ・シネマからマウントロードまで歩いたら、角に少し広々とした食堂がありました。上に袋の写真を付けた「ギーター・コーヒー・センター」と言う店です。イラストからすると、「バガバッド・ギーター」から取ってあるようですね。テイクアウトすることにしたので、「オニオン・ウッターパム、パーセルでね」と頼みます。「パーセル」とは小包のことですが、インドの食堂でこう言うと「包んでね=テイクアウト」ということになるのです。

 

ホテルに持ち帰って食べたウッターパムはすごくおいしかったです。ちゃんとバナナの葉に乗せて包んでくれるんですねえ、チェンナイは。上の右側の袋はサンバル、左は2種類のチャトニーですが、どれも「これよ、この味!」というおいしさで、今のホテルの朝食ビュッフェで出てくるものより格段においしかったです(これで70ルピーだもの、庶民レベルでやっぱり旅したい)。北インドでも、朝食ビュッフェに必ず南インド料理の軽食、ウッターパム、イドリー、ドーサーなどが出てくるのですが、サンバルとチャトニーの味が今ひとつどころか、「ちがうだろー!」と言いたくなる味なのです。北インドのコックの皆さん、チェンナイのフツーの食堂でぜひ修行し直して下さいね。



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2 コメント

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Unknown (アールーゴービー)
2018-03-21 17:02:15
フェニックスモールのLuxeシネマで、いつも映画を観ています。デリーから来たばかりの頃は、チケットが120ルピーという安さで驚いたものです。
cinetamaさんのおっしゃるとおり、オートの料金があまりにも高くて全然利用しなくなりました。
チェンナイにもポスター屋さんがあるのですね。
cinetamaさんの記事を参考に、ぜひ行ってみたいです。
お目当ての物が見つからなくても、バープーさんにお会いしてみたいです。
ぼったくられたり、割り込みされたりということも多いけど、時々こういういい人に出会えるとジーンときますね。
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アールーゴービー様 (cinetama)
2018-03-22 00:11:09
コメント、ありがとうございました。

フェニックス・モールのお近くにお住まいなのですか。
ほんとに、チェンナイはチケットが安いですね、というか、デリーやムンバイが高すぎます。

バープーさんのポスター屋、ぜひ行ってあげて下さい。
「ブログに書くから、日本人がまた来るかも」と言ってあります。
アールーゴービーさんならもうタミル語もおできになるのでは、と思いますので、よけいに喜ばれると思います。
ぜひ、お好きなタミル語映画&ヒンディー語映画をリストアップしてからいらして下さいね。
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