アジア映画巡礼

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『世界はリズムで満ちている』インド在住カーヴェーリ川長治さんの評が出ました

2019-02-10 | インド映画

昨年10月の第31回東京国際映画祭(TIFF)で上映され、好評を博したタミル語映画『世界はリズムで満ちている(Sarvam Thaala Mayam)』。このTIFFでの上映がワールド・プレミアで、その後12月にインド公開が予定されていたのですが、12月は対抗する作品の公開が多いという理由から2月1日(金)の公開となりました。プロデューサーのラターさん(ラージーヴ・メーナン監督夫人)からは、「インドでも公開されました。反応は”positive”です」というメールを先日いただたのでホッとしました。ネットでの映画評でもおおむね評価が高いようで、星5つのうち4.5というのを最高に、星4、3.5、そして3と、「見る価値あり」以上が並びました。ボリウッド映画では星2つとかが多い昨今、この星取り表はなかなかのものです。


そんな中、本日はいつも愛読しているカーヴェーリ川長治さんのブログ「カーヴェーリ川長治の南インド映画日記」に『世界はリズムで満ちている』の紹介文が載っているのを発見、興味深い見方なので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたく、ご紹介する次第です。こちらをぜひ、ご一読下さい。ご参考までに、TIFFの作品紹介サイトはこちらです。カーヴェーリ川さんが書いておられる「インド人ナースがドイツで医療業務に従事する」という事実は、これまでもマラヤーラム語映画で時々描かれてきましたが(『Kadal Kadannu Oru Mathukkutty』(2013)など)、タミル語映画での登場は珍しいですね。


インドでの公開に合わせて、音楽シーンのクリップもいろいろYouTubeにアップされていますので、以下に貼り付けておきます。

◆タミル語映画スターのヴィジャイの大ファンという主人公ピーター、彼の作品の封切り初日、映画館でファンクラブの友人たちと大騒ぎ。 ♫指笛が響く 爆竹が耳を破る♫

Peter Beatu Yethu | Tamil Full Video | Sarvam Thaala Mayam | Rajiv Menon | AR Rahman |GV Prakash

◆事件を起こし、ほとぼりが冷めるまで父に連れられて故郷の村に帰省したピーター。そこは太鼓作りの村で、「皮を扱う」ということから、近隣の村々から差別的な扱いを受けていました。村人たちは歌います。 ♫重荷はいつ消える 差別はいつなくなる♫

Dingu Dongu | Tamil | Full Video | Sarvam Thaalamayam | A R Rahman | Rajiv Menon

この他にも印象的な歌、そしてお話の軸となる南インドの打楽器、ムリダンガム演奏のシーンもたくさん出てきます。予告編はこちらです。

Sarvam Thaala Mayam - Official Tamil Teaser | Rajiv Menon | A R Rahman | GV Prakash | JioStudios


ところで日本での公開ですが、2社ほど配給会社さんが興味を示して下さったものの、どちらの会社とも商談は成立せず、残念ながら公開の予定はありません。この記事をご覧になって興味を持たれた配給会社様は、どうぞTIFF事務局までご連絡下さい。



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