ここのところ立て続けに行われている南インド映画の上映会。何だか主催者団体がそれぞれ対抗意識メラメラで回数を競っているのでは、という恐れがなきにしもあらず。インドの人って、意地を張りすぎて自滅する、ということがままあるので、気をつけて下さいね~。今回も、Periploさんからいただいた情報です。
『Ennu Ninte Moideen(君のモイディーンより)』
(2015年/マラヤーラム語/167分/英語字幕)
監督:R.S.ヴィマル
主演:プリトヴィラージ、パールヴァティ・メーノーン、サーイクマール、レナ
■日時:2015年11月1日(日)午後2:00~
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ・彩の国Visual Plaza アクセス
■料金:大人1,800円
■主催:CelluloidJapan HP
Periploさんの詳しいご紹介はこちら。1960~70年代が舞台の、ノスタルジックな物語のようです。プリトヴィラージは、ちょっと古風な作品によく似合う人ですね~。
Ennu Ninte Moideen Official Trailer HD Prithviraj Sukumaran RS Vimal YouTube
『Rudramadevi(ルドラマデーヴィ)』
(2015年/テルグ語/158分/字幕の有無は未定英語字幕付き)
監督:グナシェーカル
主演:アヌシュカー・シェッティ、ラーナー・ダッグバーティ、アッル・アルジュン、ニティヤ・メーノーン、キャサリン・トリーサ、プラカーシュ・ラージ
■日時:2015年10月31日(土)、開始時刻未定 11月3日(火/休) 13時45分~
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ・彩の国Visual Plaza アクセス
■料金:未定 2,400円
■主催:indoeiga.com HP
カーヴェリ川長治さんのレビューはこちら。アヌシュカー・シェッティとラーナー・ダッグバーティが主演する時代劇、というと『Baahubali(バーフバリ)』とかぶりますねー。予告編を見ると、ちょっとCGがチャチっぽいんですが、さて、迫力勝負はどちらに軍配が? 『OK Darling』のニティヤー・メーナン(ニティヤ・メーノーン)が出ているので、時代劇の彼女をちょっと見てみたいです。
RUDRAMADEVI -Official Theatrical Trailer (HIndi)
『Thoonga Vanam(眠らない密林)』
(2015年/タミル語/128分/英語字幕)
監督:ラージェーシュM.セルヴァ
主演:カマル・ハーサン、トリシャー、プラカーシュ・ラージ、キショール、アーシャ・シャラト
■日時:2015年11月14日(土)午後2:00~
■会場:千葉県市川市、イオンシネマ市川妙典 アクセス
■料金:大人2,400円
■主催:CelluloidJapan HP
カマルハーサンもそうですが、プラカーシュ・ラージも出まくりですねー。てか、プラカーシュ・ラージの出る作品にはハズレなし、ということで、在日インド人の皆さんがそれを基準に選んでいるのでしょうか? 本作ではどうも悪役のようですね。
Thoongaavanam - Official Trailer - #1 | Kamal Haasan | Ghibran | Rajesh M Selva
ただ、こういった上映会で一度でも上映されてしまうと、日本の配給会社は買い付け&公開に二の足を踏むので、公開されて日本の多くのファンにも見てもらいたい作品は、できれば温存して日本の配給会社にきちんと売り込んで下さいね、現地の映画製作会社の皆様。
さて、月末31日上映と発表されたテルグ映画Rudramadeviですが、諸事情から11月3日に変更となりました。会場は変わりません。
11月3日、午後1:45開映、英語字幕付き上映となります。予約も以下から可能です。当日券は大人2400円です。別料金でのランチ、スナックの提供もあります。http://indoeiga.com/
お騒がせして恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
訂正情報もありがとうございました。
上記のように訂正しておきました。
ご予定を組んでいらした皆様、申し訳ありません。
休日ですので、ごゆっくりお楽しみ下さいね。
その南インド映画の上映会の件なのですが、その上映会はワタクシは「在日インド人コミュニティの上映会」と理解しており、日本人である私たち側はあくまでもこっそりお邪魔させていただいている上映会という位置付けで理解させていただいています。あちらの方には封切り日と時間を遠くに置かずにして上映を楽しみにしておられるインド人コミュニティの方々が多くおられますし、日本で買い付ける場合は封切りには日本語字幕が不可欠ですから市場に出るには洋画は早くても数カ月以上かかるというタイムラグも日本洋画システムが大きくあります。また英語字幕や現地語のみで理解できる方は日本国内では限られていることもあって、まったく観客層が異なる「日本のビジネスとは全く異なる質のモノ」だと思うので『商品の観客層の差別化』ができているので、先生がここでお書きになられた懸念はあまり当てはまらないのではないかと私は思っております。
噂ではそのインド人の為の上映会であるタイトルの映画の上映が日本人の方の言動で中止になったことがある・・・と聞いたことがあります。先生のような有名な方の言動で業界の方々に影響が出ることの無いよう、彼らの楽しみを居場所を奪うことの無いようご配慮いただければと願ってコメントさせていただきました。
映画の業界のことなどは私は存じ上げない一観客ですが、観客の層も規模も封切の時期もまったく違う日本の洋画システムになっていますので、むしろ先生のような業界側に影響力のあるような方には、日本のバイヤー等業界側の方々に、インド映画の魅力をわかってもらう機会としてそのようなインド人の為の上映会に足を向けるよう誘うなどご進言いただけると『日本語字幕でしか見れない多くの地方のインド映画ファン』には、今後それらをみる機会は広がるかもしれないと思うのですが、いかがでしょうか?
地方に住んでいる者ゆえに滅多にそのような特殊な上映会に足を運ぶことはできませんが、しかもインド言語は言葉もわからないので、先生方のような翻訳の方の存在は、私どもには非常に貴重であり、映画を楽しませていただいています。また、一度そういうインド人の為の上映会で見たからといって日本語字幕で見れるチャンスが来たら、私のような言語のわからないものは何度でも映画館に足を運びます。作品の出来が良ければ噂が噂を呼んでさらに日本人観客でのビジネスにも繋がっていくものと私は思います。
これらからも先生のご活躍を楽しみにしておりますので(DDLJはみんぱく以外での上映等あるとうれしいのですが)、どうか地方の人間にもインド映画なりアジア映画なりがもっともっと届く機会ができますよう、そして在日のインドの方々の楽しみを奪うことも無いよう業界に働き掛けていただいて、私たち観客を支えてくださいますようご尽力いただけますよう、心から願っております。<(_ _)>
「先生」と呼ばれると、とっても居心地が悪いので、できましたらcinetamaでお呼びいただけると嬉しいです。
「インド人の為の上映会であるタイトルの映画の上映が日本人の方の言動で中止になったことがある」というのは、私も耳にしました。
ある方が、インド現地の方に送ったツイートが原因だった、とか聞きました。
コメントを拝読して何だか大きく誤解してらっしゃるなあ、と思うのは、私は現地の映画会社にはまったくコネはないですし、私の言動で日本の配給会社さんが影響を受けることも、残念ながらまずありません。
これまで何本か、いろんな所にいろんな作品をオススメしたものの、どれも実らず、というていたらくです。
私を買いかぶりすぎていらっしゃいますねー。
なお、南インド映画もそうですが、ボリウッド映画も含めて、インド側(他国のエージェントも含む)からは結構売り込みが各社に来ているようです。
スクリーナーと呼ぶのですが、プロモ用のDVD等が次々送られてきていて、こういった上映会に行かずとも、皆さん主要作品に関しては結構情報を得ていらっしゃいます。
その点は、ご安心下さい。
おっしゃるように、うまく棲み分けができて、「インド人観客とコアなファン向け上映」と、「広く一般の人を巻き込む作品公開」とが、どちらも大きな輪になって動いていくといいですね。
多分来年は『バーフバリ』が公開されるのでは、と思うので(それとも、1月の後編まで待って、再来年一挙公開か?)、それを機に新たなインド映画ブームが起きてくれることを願っています。
cinetama様のこれまでのアジア映画へのご尽力のご功績がとても大きいので、またcinetama様のファンの方も実際おられますので、私は決してブログの影響力は無いとは思えなかったのですが、裾野の地方の映画の一ファンにはその辺りのことは皆目わかりませんので、どこか見当外してることがありましたら、お許しください<(_ _)>
今回のインド人コミュニティ向けの上映内容は多分日本的にもキャッチーになるような配給会社が触手動かすタイプの映画では無いとは私も思いますが、その「Baahubali」やらの件もありましたのでいささか心配してしまいました。Baahubaliは既に決まってるようなので私も楽しみにしたいと思います。新たなブームがさらにおきますこと願っております。
cinetama様にもこれからも素敵な作品をだしてくださることを願って楽しみにしております。お返事ありがとうございました<(_ _)>
cinetamaに直していただき、ありがたいです。
『バーフバリ』でも何かあったのですか?
でも、こういった大作が上映会では使えなくても、毎回面白そうな作品を選んでいらっしゃるので、そのご努力はたいしたものだと思います。
きちんと上映権料を払い、製作会社から提供された正規の映像を使っての上映会ですから、その組織力も含めて立派ですよね。
「素敵な作品をだして」云々はちょっと私の役目とは違うと思うんですが、どこかの配給会社さんがインド映画をお買いになれば、何でもご協力できることは今後もやっていきますので、引き続きよろしくお願い致します。