日本の緊急事態も、インドのロックダウンも、あと2週間ぐらい続きます。そろそろまた、ビタミン剤が不足してきましたね。これまで2回のブログ記事でご紹介したビタミン剤は、まとめた形で「BANGER!!!」のサイトでも紹介させていただきました。時期を逸してブログではご紹介していなかったアーミル・カーンのメッセージもプラスできたり、それから編集担当の方が、インドからの動画をいろいろ探してきてくれたり、プラバースのインスタグラムからメッセージ(下写真。詳しくは上記サイトへ)を見つけてきてくれたりして、結構多岐にわたる紹介となっています。プラバースの下のメッセージは、「無事に海外での撮影から戻りましたが、新型コロナウィルス感染のリスクが高まったことから、自主検疫(隔離)をすることにしました。皆さんも注意して、ご無事でお過ごし下さい」となっています。プラバースがこれを出してからもう3週間以上たち、自主隔離の期間は終了したと思うので、直接顔を出してメッセージを発信してくれないかな、と待っているのですが、まだのようです。ぜひ、世界中のファンに向けて、英語字幕付きでテルグ語かヒンディー語のメッセージを出して下さいませ。バーフバリ様の言うことなら聞く、というマヒシュマティの民が、世界のあちこちに大勢いそうな気がします。
で、今日のビタミン剤ですが、ちょっと小粒ですみません。まずは、ボリウッド女優で一番踊りが上手なマードゥリー・ディークシトの動画から。自宅で古典舞踊カタック(「カッタク」とも言います)を練習している動画です。足首に付けているたくさんの鈴は「グングルー」と言い、インド古典舞踊には欠かせぬものですが、特にカタックではリズムを取るために必要なアイテムです。伴奏楽器の太鼓「タブラ」に合わせて、足でリズムを刻むと、グングルーが正確に音を出す、というわけなのです。
Madhuri Dixit son Arin Nene Learns KATHAK Dance from Mother at Home
タブラを叩いているのは、マードゥリーの息子さんです。マードゥリーは1999年にアメリカ在住の医師シュリーラーム・マーダヴ・ネーネー氏と結婚、2003年と2005年に男の子を出産しています。ここに登場しているアリン・ネーネー君はお兄さんの方では、と思うのですが、タブラを結構達者に叩いていますね。カタックもちゃんと習えばいいのに。マードゥリーのカタック舞踊動画はほかにもあるのですが、この動画は犬と戯れるシーンもあり、また後半は自宅ジムでのエクササイズ動画が入っているので、これを付けてみました。このエクササイズ動画、私のような太目女子にもちょっぴり勇気を与えてくれます、うふふ...。では、マードゥリーのカタック舞踊姿と言えばこれ!という極めつけ、シャー・ルク・カーンと共演した『デーウダース』(2002)の1シーンを付けておきましょう。
Kaahe Chhed Mohe (Video Song) | Devdas | Shah Rukh Khan | Madhuri Dixit
目の正月でしたね~。『デーウダース』にはほかにも美しい舞踊シーンがたくさんあるので、興味のある方はYouTubeで「Devdas songs」で検索してみて下さい。
さて次は、毎日外出禁止の取り締まりに当たっている、タミル・ナードゥ州チェンナイのお巡りさんが歌う、新型コロナウィルスに関する啓発ソングです。歌詞と歌詞の英語訳を探してみたのですが見つからず、タミル語がわからないので正確な意味は不明なのですが、出てくる人々の動作などで何となく内容が理解できます。まずは、その動画をどうぞ。
Tamil Nadu Police Corona Awareness Song | காவல்துறை கொரோனா விழிப்புணர்வு பாடல் | Actor Black Pandi
警官のほか、医療従事者や道路掃除の人、ゴミ集めの人など、外に出て仕事をせざるを得ない人たちを次々登場させて、我々にいろんなことを教えてくれますね。ソーシャル・ディスタンスを保って並んでいる人や、事務所でハイタッチしようとしてあわてて「ワナッカム」に切り替える人、家の内外をきれいに掃除したあとは手をよく洗い、「Good!」と親指を立てるおばさんなど、大スターは出ていませんが、グッときてしまいます。タイトルにも名前があるブラック・パンディというコメディ俳優が音頭を取ったようで、最後の方には映画界の人らしき何人かが家で歌っている様子も収録されています。そして、貧しい人に食料を配ったりとチャリティ活動をする警官の姿のあと、かわいいラストで締めくくられている、なかなかよく考えられた動画です。
というわけで、少々小粒のビタミンでしたが、皆さんに効くことを願っています。日本のものはこれまでご紹介してきませんでしたが、日本でも早くから啓発動画がアップされていました。星野源の「うちで踊ろう」は安倍首相まで知っている(^^)知名度となりましたが、次々楽しいコラボ動画が登場していますね。横浜FCの選手たちの行き届いたガイダンス動画(音声がよければ完璧!)や、吉本興業が作ったミルクボーイ起用の「手洗い」漫才動画等、楽しくコロナウィルスと闘う気になるものもあり、もっと出てきてもいいのでは、という感じです。あとどのくらい「Stay Home」になるかわかりませんが、ビタミン切れにならないよう、アジアの芸能人の皆さん、楽しい動画をいっぱいアップして下さいね!