なかなか全貌がはっきりせず、お伝えするのを控えていた「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」。昨日もあれこれ作品が変更されていましたが、ほぼこれで確定らしく、チケットも発売されているようですので、ちょっとご紹介を。
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「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」
2011年10月6日(土)~12日(金)
<東京会場> オーディトリウム渋谷 HP
<大阪会場> シネヌーヴォ HP
上映スケジュールと予告編はこちら、作品紹介はこちら
(変更の可能性があるため、常に最新の情報をチェックして下さい)
<チケット>
1回券:1,500円(税込)/3回券:3,000円(税込)
~1回券は開催期間中どれでも好きな映画を1本、3回券は3本見られます
発売: チケットぴあ(こちら)
各劇場窓口
ナマステ・インディア(公式サイト)IFFJブース(9月22・23日代々木公園)
<上映作品>(製作年の新しい順/公式サイトと原音表記等が一部違っています)
『Cocktail(カクテル)』 (2012)
監監督:ホーミー・アドジャーニヤー
主演:サイフ・アリー・カーン、ディーピカー・パードゥコーン
※ロンドンとケープタウン、そしてニューデリーを舞台に進行する複雑な三角関係(四角関係かも)の恋物語。欧米映画テイストのオフビート作品好きの方にオススメ。
『Teri Meri Kahani(テーリー・メーリー・カハーニー/2人の物語)』 (2012)
監督:クナール・コーフリー
主演:シャーヒド・カプール、プリヤンカー・チョープラー
『Vicky Donor(ヴィッキー・ドーナー/ドナーのヴィッキー)』 (2012)
監督:シュージト・シルカール
主演:アーユシュマーン・クラーナー、ヤーミー・ゴゥタム、アンヌー・カプール
※今年前半のスマッシュ・ヒット。最強の精子を持つドナー、ヴィッキーを巡るコメディ。プロデューサーはジョン・アブラハム。
『Tezz(テーズ/スピード)』 (2012)
監督:プリヤダルシャン
主演:アジャイ・デーウガン、アニル・カプール、ザーイド・カーン
『Rockstar(ロックスター)』 (2011)
監督:イムティヤーズ・アリー
主演:ランビール・カプール、ナルギス・ファークリー
※イムティアーズ・アリーも、典型的なボリウッド映画からは離れた所に位置するフィルムメーカー。本作も欧米映画的感覚の作品ながら、観客には支持されヒット。
『Zindagi Na Milegi Dobara(ズィンダギー・ナー・ミレーギー・ドバーラー/人生は一度だけ)』 (2011)
監督:ゾーヤー・アクタル
主演:アバイ・デオル、リティク・ローシャン、カトリーナ・カイフ、ファルハーン・アクタル
※スペイン・ロケ作品なので、「ラテンビート映画祭2011」でも上映(紹介サイト)。インドではヒットし、ファルハーン・アクタルの双子の妹(姉?)ゾーヤー・アクタルが注目の的に。
『Chalo Dilli(チャロー・ディッリー/デリーに行こう)』 (2011)
監督:シャシャント・シャー
主演:ヴィナイ・パータク、ラーラー・ダッター、アクシャイ・クマール
※ひょんなことからジャイプル→デリーを、典型的なインド庶民派男と旅する羽目になった潔癖性のキャリアウーマン。上質のロード・ムービー&コメディで、アクシャイ・クマールもゲスト出演。
『Mausam(モゥサム/季節)』 (2011)
監督:パンカジ・カプール
主演:シャーヒド・カプール、ソーナム・カプール
『Love, Wrinkle-free(ラブ・リンクル・フリー/愛に年齢は関係なし)』 (2011) 公式サイト
監督:サンディープ・モーハン
主演:アシュ・チャンドレール、シェールナーズ・パテール
『Naukadubi(ノゥカドゥビ/難破)』 (2011)
監督:リトゥポルノ・ゴーシュ
主演:プロセンジト・チャテルジー(プロシェンジト・チョトッパダエ)、ジーシュ・セーングプト(ジシュ・シェングプト)、ライマー・セーン
※ベンガル語映画。ラビンドラナート・タゴールの小説「難破」が原作。監督リトゥポルノ・ゴーシュは、アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された『クロスファイアー』 (1998)などの作品でもお馴染み。
『BOL(ボール/声をあげる)』 (2011)
監督:ショエーブ・マンスール
主演:フマイマ・マリク、マンザル・サハバーイー
※パキスタン映画。アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012で上映。『神に誓って』 (2007)のショエーブ・マンスール監督作品。
『Meherjaan(モヘルジャン/)』 (2011) 公式サイト
監督:ルバイヤト・ホセイン
主演:ジャヤー・バッチャン、ビクター・バネルジー
※バングラデシュ映画
『Veer(ヴィール/勇者)』 (2010)
監督:アニル・シャルマー
主演:サルマーン・カーン、ミトゥン・チャクラヴァルティー
※イギリス統治時代の話、ということで歴史映画になるはずが、むしろ荒唐無稽路線狙い。サルマーン・カーンの様々な変身ぶりが見もの。
『Love Aaj Kal(ラブ・アージ・カル/今どきの恋愛)』 (2009)
監督:イムティヤーズ・アリー
主演:サイフ・アリー・カーン、ディーピカー・パードゥコーン
※イムティアーズ・アリー作品の2作目。脚本がしっかりしているので、奇妙なテイストも十分楽しめる。現代的な恋愛と昔の恋愛が重ね合わされるため、タイトルの日本語訳は「恋愛(ラブ)今(アージ)昔(カル)」でもいいかも。
『Yuvraj(ユヴラージ/若様)』 (2008)、
監督:スバーシュ・ガイー
主演:サルマーン・カーン、アニル・カプール、ザーイド・カーン、カトリーナ・カイフ
『Krissh(クリシュ)』 (2006)
監督:ラーケーシュ・ローシャン
主演:リティク・ローシャン、プリヤンカー・チョープラー、レーカー
※仮面のヒーロー物だが、同じ監督/主演による『Koi...Mil Gaya(何かがやって来た)』 (2003)の続編。アクションを香港の程小東(チン・シウトン)監督が担当、シンガポールを舞台に見応えのあるワイヤー・アクションが展開。
『Apna Sapna Money Money(アプナー・サプナー・マネー・マネー/夢はカネ、カネ)』 (2006)
監督:サンギート・シヴァン
主演:スニール・シェーッティー、リテーシュ・デーシュムク、ジャッキー・シュロフ
『Main Hoon Na(マィン・フーン・ナー/僕がいるだろ)』 (2004)
監督:ファラー・カーン
主演:シャー・ルク・カーン、スシュミター・セーン、ザーイド・カーン
※『オーム・シャンティ・オーム』のファラ・カーン監督のデビュー作。シャー・ルク・カーンの魅力が満載。
『Devdas(デーウダース)』 (2002)
監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
主演:シャー・ルク・カーン、アイシュワリヤー・ラーイ、マードゥリー・ディークシト
※言わずと知れたインド映画の定番物語。ゴージャスな画面に実らぬ愛の歌が高らかに響く。ソング&ダンス・シーンも出色の出来。
(短編映画、ドキュメンタリー映画は除く)
日本語字幕:西田夏代、高倉嘉男、拓徹、松下舞
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うーむ、何と長編映画だけで19本。すごいですねー。短編やドキュメンタリー映画も加えると23本。実行委員会が最初に打ち上げた計画書の「25本」という数にこだわった結果でしょうか? 上記紹介欄でコメントなしの作品は私も見ていないため、見に行きたいのですが、1回だけの上映が多くてうまく時間が合いません。
映画祭は皆さんご存じのように、1つの作品が2回あるいは3回上映されるのが普通です。それは、曜日や時間帯によって来られる人が変わってくるので、なるべくたくさんの人に見てもらいたいという配慮から。この映画祭では、ほとんどの作品が1回だけの上映なのでもったいないですね。あるいは、大阪との2回上映、ということで、上映権利料の交渉ができているのかも知れません。
これだけの作品に日本語字幕を付けるのは、相当大変だと思われます。上記のように、字幕翻訳者の中に高倉嘉男さん(「これでインディア」に『デーウダース』の字幕を担当したと書かれていた)や拓徹さん(インド研究者で映画に詳しく、すでに字幕翻訳を経験済み)のお名前が挙がっているので大丈夫だとは思いますが、いい字幕が付くことを祈りましょう。
でも、うれしい!
土日の作品が結構新しい目玉作品なのでまあOK、とは思うものの、夜10時頃からのショートやドキュメンタリーの上映にはちょっと首をかしげざるを得ません。これをなくして、最終回を7時から、とかにしてくれると、お仕事が終わってから夕ご飯を食べて映画館へ、ができるのにねー。
入れ替え時間もギチギチみたいだし、大丈夫なのか~、と心配です....。
忙しい時期と重なっていることを、悲しんでおります・・・とほほ・・・
私も超忙しい時期なので、何本見に行けるやら。「アジア映画の森」の上映もあるし、もうちょっと重ならない時にやってほしいわ~、と思ってしまいます。秋は、東京国際映画祭だけにしておいてほしいです。