アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

テルグ語映画も見ました@シンガポール

2014-08-17 | インド映画

シンガポールは1965年8月9日にマレーシアと分かれて独立しましたが、今日はその独立記念日集会が行われました。夕方から夜にかけてのテレビは、どの局もリー・シェンロン首相の演説を一斉に放送。英語とマレー語、そして中国語も混じった演説をちょっと聞いてみると、原稿読み上げではなく、ユーモアもまぶしながら親しみやすい口調で語っていて好感が持てます。具体的な内容を説明していくプレゼンの仕方にも、こちらをぐっと惹きつける魅力があり、どこかの首相とは全然違うなあ、と感心させられました。舞台の真ん中に設置された大きなスクリーンに、関連する映像を写しながらの講演は、まるで大学の研究者か、企業のリーダーか、といった感じです。父リー・クワンユーの独裁者的イメージを払拭し、ソフトなイメージで今後のシンガポールを引っぱっていく所存のようでした。

シンガポールは経済も堅調のようで、物価もじりじりと上がっています。映画料金も、土・日&祝日は12.5シンガポールドル(約1,000円)。平日は8.5ドル(約700円)で見られ、またシニアは4.5ドル(約370円)で見られるので、時間のある人はその時間帯に見に行きなさい、ということですね。なお、インド映画はシネコンでの上映は12.5ドルですが、インド映画専門館では別の料金体系になっていて、15ドル(約1,250円)と高い値段が設定されています。これは、様々な経費をカバーするためなんでしょうね。


今日はそのインド映画専門館、ショウ・タワーにあるボンベイ・トーキーズに行きました。毎回お世話になる映画館ですが、タイですでに見た『キック』『エンターテインメント』、そして一昨日シネコンで見た『シンガム再見参』がメインの上映作品なので、今日まで見に来る機会がなかったのです。


ボリウッド映画3本に混じって1日1回だけ上映されているのは、珍しくテルグ語映画でした。『走れ、ラージャー、走れ(Run Raja Run)』(2014)はインドでは8月1日に公開された作品です。こちらのカーヴェリ川長治さんのブログに詳しい紹介があるので、作品に関する情報はこちらでゲットしていただければ、と思います。というのもですね、退屈して途中かなり長い間寝てしまったのです、スミマセン。テルグ語映画でも英語字幕がちゃんと付いているのはありがたかったのですが、主人公ラージャー役のシャルワーナンドが全然好みではなく、またストーリーも導入部は面白かったものの、30分ぐらいするとダレてきてもうダメ...というわけで沈没したのでした。


ざっくりストーリーを書くと、ラージャーはいろんな女性にアタックしても、成功したためしがない男。父親の八百屋を手伝いながら、毎日ぶらぶらと過ごしています。そんな彼の車、タタのナノ(これがなかなかいい感じでした)にウェディング・ドレス姿の女の子が乗り込んできたところから話が転がっていくのですが、彼女はプリヤー(シーラト・カプール)といい、警察幹部ディリープ・クマールの娘でした。ディリープ・クマールは最近頻発している著名人の誘拐事件を追っていましたが、映画スターのお面を被って誘拐とブラック・マネーの暴露を行っていたのは、実はラージャーたちでした。その背景には、10数年前のある事件があったのです....。


この映画スターのお面が笑わせてくれます。『バードシャー テルグの皇帝』のNTRジュニアにマヘーシュバーブーら、テルグ語映画各ファミリーのプリンスのお面に、最後にはラジニカーントお面も登場と、そのアイディアに脱帽です。シャルワーナンド、ずっとお面をかぶっていてくれたらよかったのに、と思ってしまいました(笑)。


場内はテルグの人が100人ほど。場内の注意喚起フィルムもテルグ語バージョンでした。今回は、さすがに目立ってしまい、ジロジロとよく見られました。チケットを買う時も、売り場のお兄さんから「テルグ語映画だよ。ボリウッド映画じゃないよ。いいの?」としつこく念を押されました。このお兄さんはパンジャービーだそうで、写真を撮ろうとしたら、ポーズを決めてくれたノリのいい人でした。チケット発売の窓口の女性は華人です。


シンガポールのインド映画はこれでほぼ見尽くしたと思うのですが、あとゴールデン・マイル・タワーにあるゴールデン・スルタンという映画館もチェックしてみないといけません。ネットでは全然情報が見つからないため、まだやっているのかどうかちょっと不安ではありますが、明日にでも行ってみようと思います。もうちょっといろんな作品を上映してくれたらいいのに、というのが正直なところですが、シンガポール在住の人は1週間に1本ぐらいしか見ないわけで、まあこんなものでしょう。

最後に、一昨日もちょっと載せた地下鉄の駅を埋めるカリーナー・カプール・カーンの広告写真です。目の保養がわりにどうぞ。リトル・インディア地区にある駅だけのようですが、ジュエリーのお店の広告、力が入っています。


シンガポールではDVDも高くなり、1枚千円以上ばかり。やっぱりインド映画は、当たり前ですが、見るのも買うのもインドが一番ですね~。

<追記>

テルグ語映画でも、禁酒禁煙マーク付き警告が左下に出てきましたが、タミル語映画よりずっと小さなものでした。




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