アジア映画巡礼

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インド映画マーベル路線『Kalki 2898 AD』は成功するか?

2024-06-21 | インド映画

一昨日になりますが、インドでプラバースの新作『Kalki 2898 AD』の公開に向けてのイベントが行われました。『Kalki 2898 AD』は6月27日公開予定のテルグ語及びヒンディー語映画で、監督はナーグ・アシュウィン。『伝説の女優 サーヴィトリ』(2018/タミル語)などで実績のある監督です。出演陣は豪華で、プラバース、アミターブ・バッチャン、カマル・ハーサン、ディーピカー・パードゥコーンらとなっています。

公開に先立ち、各地でイベントが開催されているのですが、今回のものは6月19日に開かれたムンバイでのイベント。進行役で登場したのは、監督と親しいと言われているラーナー・ダッグバーティで、主演のプラバースとは『バーフバリ』で共演し、あの二部作を大ヒットに導いた仲です。ちょっと長いのですが、YouTubeイベントの録画がありますので、下に貼り付けておきます。基本的には英語ですが、時々ヒンディー語が混じります。

UNCUT - Kalki 2898 AD Pre Release Event in Mumbai | Prabhas, Deepika P, Amitabh B, Kamal H, Rana D

 

『Kalki 2898 AD』のストーリーは、Wikiによると以下の通りです。

西暦2898年、砂漠化したカーシーの街は、現在唯一存在する都市として知られ、ヤスキン最高司令官(カマル・ハーサン)率いる全体主義のエリートたちが、上空に浮かぶ「コンプレックス」と呼ばれる逆ピラミッド型の巨大建造物から支配していた。インド神話とディストピア社会を背景に、この物語は、カリユガの始まりである紀元前3102年の「マハーバーラタ」の出来事から、西暦2898年までの数千年にわたる旅を記録する。物語は、ヒンドゥー教の神ヴィシュヌの化身中10番目で、最後の化身である「カルキ」という謎めいた人物を中心に展開する。

プラバースはバイラヴァという賞金稼ぎの男を演じ、アミターブ・バッチャンはアシュワッターマーという「マハーバーラタ」に登場する勇士と同じ名を持つ人物を演じます。ディーピカー・パードゥコーンはスマティーという名の妊娠中の実験対象者を演じる、と説明されていますが、上の動画をご覧になった方はディーピカー・パードゥコーンがまさしく妊婦姿だったことに驚かれたのでは、と思います。ディーピカーの妊娠が発表されたのは今年の2月で、おそらく出産は8月か9月と思われます。ディーピカーは昨年9月に公開されたシャー・ルク・カーンとの共演作『Jawan(兵士)』でも、妊娠し、出産する役を演じていたのですが、『Kalki 2898 AD』と併せて、まるでそれが現実になったかのような錯覚を持たせてくれました。

Kalki 2898 AD: South Korean artist accuses makers of plagiarism on Instagram, deletes post later

予告編を付けておきますが、ご覧になっておわかりのように、画像の感じはまるでハリウッド映画。「インド版マーベル・ムービー」と呼ぶ媒体も現れており、ハリウッドのテイストを色濃く取り入れた作品になっているようです。確かにマーベル・コミックを映画化した『スパイダーマン』や『アベンジャーズ』シリーズは世界中で大人気ですが、同じようなテイストのインド映画はどうでしょうかねえ。本作が試金石となるようで、インド中から関心が集まっています。

Kalki 2898 AD Release Trailer - Telugu | Prabhas | Amitabh | Kamal Haasan | Deepika | Nag Ashwin

 

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