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コルクのぶらぶら日記 

いつもぶらぶらしているようだけど....やっぱりブラブラしています。

うつろな人々

2011-08-26 20:48:29 | 日記
 イギリスの詩人、T.S.エリオットの「うつろな人々」という作品をしっていますか? ぼくには最近これがなにやら予言のようにおもえてならないのです。

We are the hollow men        わたしたちはうつろな人々  
We are the stuffed men        わたしたちは詰め物のひとびと  
Leaning together           もたれあい
Headpiece filled with straw. Alas!  頭の中には藁束が詰まっている。ああ!
Our dried voices, when        わたしたちがお互いに呟く
We whisper together         乾いた言葉
Are quiet and meaningless      それは静かでそして意味をなさない
As wind in dry grass         まるで、乾いた草をとおる風のように
Or rats' feet over broken glass    あるいは乾いた蔵のなかで
In our dry cellar       割れたガラスの上をあるくネズミの足音のように

 なんとも虚無的な出だしですが、まさにマスメディアのプロパガンダに乗せられて原発を安全だと思い込み、事故が起きてみれば、現実にはちっとも収束しないどころか半年にわたって放射能をシューシュー出し続けているのに、何事もなかったかのように日常生活を続けるわれわれ現代人の姿そのものではないでしょうか。頭の中には神様のくれた貴重な脳みそではなくて、藁束がつまっているのです。そして集まってはカサカサに乾いた言葉を交わしあう。原発がなければ経済がダメになる、なんてね。

 さて、この詩は結構長いのですが、最後こういう風に締めくくります。

This is the way the world ends    これが世界の終わり方
This is the way the world ends    これが世界の終わり方
This is the way the world ends    これが世界の終わり方
Not with a bang but a whimper.    バンッと爆ぜずにすすり泣く

 福島の原発は水蒸気爆発という最悪の事態は免れたものの、放射能はいまだ垂れ流し。
国や悪魔のような学者どもが安全だというものだから、避難するにも出来ない高校生が親に言ったそうです。「いっそのこともう一度大爆発してくれれば逃げられるのに。」と。
 でもね、現実はアメリカ映画のようにはいかないのです。僕にはそれが恐ろしい。現実は驚くほど地味で、そして厳しく残酷です。
「日常性」にしばりつけられたまま、日本中の人間が、愛する家族が体の外から中から、毎日毎日放射能に蝕まれていくのを傍観しています。

 これがこの世の終わり方。
この世界は立ったまま、腐っていきます。

被害者ヅラするんじゃねーYO <やつらの思う壺

2011-08-25 00:12:37 | 日記
 僕の心の中の、ある部分が叫びます。
「福島は被害者ヅラしているんじゃねえよ。散々国から助成金もらって、いい暮らししてきてよ。原発が危ないなんてしらなかったなんて言うなよ、この田舎者。自分の命にかかわることぐらい自分で調べろよ。だいたい迷惑なんだよ。オレは原発が危ないなんてことは20年前から知っていたよ。そんなことちょっと図書館にでも行けばすぐわかることだよ。だけど、危ないと言うとお前らなんて言ったよ? おかげで町が潤っているって、これがなければ経済的に成り立たないって、そういってよそ者の意見を否定していたじゃないか。それがいまさら何が被害者でございって。お前らが原発を受け入れてきたせいで、オレ達までいい迷惑だよ。こっちまで放射能が飛んで来ちまったじゃないか。何が風評被害だ。バカも休み休み言えよ。こういうのは実被害と言うんだよ。そもそも、お前らが原発を受け入れるたびにオレ達は新しい不安を抱えてきていたんだよ。金に目がくらんで、自分たちのことしか考えない。なにが東京のために福島が犠牲になっているだ? 冗談じゃない。お前らの欲にくらんだ目のせいで、ウチの娘まで被曝の心配をしなければならないじゃないか。自業自得だよ...」

 で、こう思うと結局は内幸町と霞が関の人たちの思うつぼってヤツなんですね。
こうして我々は分断されていきます。おまけに最近では瓦礫処分の問題もあるし....

 でも実際には九州のやらせメール事件のように、福島の地元には原発に反対する良識ある方々がたくさんいたにもかかわらず、電力会社の賛成派工作にやられていたんでしょうね。(なにせ相手は「プロ」ですから)
おまけに一日あたり1億円かけるという東電の宣伝費。これじゃマスコミも尻尾を振るだろうし、巨大なプロパガンダで、多くの人が安全だとなかば強引に自分自身を思い込ませ、ちょっと気がつくとそこから目をそらすようにしてきたんじゃないでしょうか。
 大量の宣伝を駆使したプロパガンダの揚句、原発の危険性から目をそらし、おまけに反対しようにも相手は組織的に推進派を対話集会などに入れてくるとなってはさすがに一般人は歯が立ちませんね。
そして今でもじわりじわりとNHKなどで「あの事故は大したことなかった」という雰囲気に持ち込もうとしていますよね。こんなの僕だって、僕にすらわかります。本当に見え見えだよ。

 だから、僕は今は上に書いたようには思いません。
ただ、我々国民すら分断しかねないこの災害とそれを起こした霞が関と内幸町の張本人達に激しい怒りを感じるのみです。

政局に希望を持てますか?

2011-08-24 06:45:52 | 日記
 ところで皆さんは将来の日本に希望を持てますか?
正直、僕は持てていません。

 マスコミは感情的な菅直人バッシングで彼を排除して今や政局一辺倒。
今、この今現在、福島では原発のために何万という人が避難生活を送っているのに、菅直人の脱原発宣言に急ブレーキをかけようとしている人々。

 こんな状態で、将来子供が病気になっても、「安全基準を守った」「因果関係がはっきりしない」などといわれて泣き寝入りになるのは今からわかってしまっています。
もう、ダメだよ。この国は。
自分の家族は自分で守らないと。

チェルノブイリの10分の1?

2011-08-24 06:26:20 | 日記
 また昨日あたりから暑さがぶり返してきましたね。
暑くなったり寒くなったり。みなさん体調は大丈夫ですか?
twitterをみると結構咳や鼻血を出している人が多く、放射能との関連に不安を持っているようです。
一方真偽のほどはわかりませんが、医師会ではむやみに放射能と関連した診断を下さないようにと通達があったとか....かく言う僕もここのところの空咳になやまされています。

 福島の事故がおきた時、多くの人がチェルノブイリほどではないといったものでした。
僕も、ある「大人」から、「福島とチェルノブイリは全然違う」「日本では子供が死んだりしない」「日本は格納器があるので燃料がむき出しにはなっていない」などと「諭され」ました。
しかも東電が独占企業でありながら電気を大切にしろなどというCMを打つのは原発を持つ必然性に対するプロパガンダではないかというと「電気の使用量が増えると設備投資が増えるので使用を控えるように言うのは企業として当然のこと」などと反論されました。実際は総括原価方式なんていうふざけたカラクリと国から地元への助成金で、作ればもうかる構造になっているのですけれどね。

 ところで、そのチェルノブイリとの比較なのですが、そもそも根拠は何だったのでしょうか?
僕の記憶では4月12日に原子力安全委員会が発表した数字で、チェルノブイリの10分の1程度ということになっていたように思うのですが、どうでしたっけ?
 でももう8月も終わろうとしています。NHKではうれしそうに最近の放出量は減ったなんて言っていますが、そもそも放出すること自体イカンのではないでしたっけ?

 ここらでもう一度、空気と海にどれくらい放出されたのか再度、最新のデータに基づいて発表してもいいのではないでしょうか。

「わが闘争」と原発

2011-08-20 08:02:06 | 日記
わが友、勝俣正孝ちゃんのつぶやきより。

大衆の受容能力はきわめて狭量であり、理解力は小さい代わりに忘却力は大きい。この事実からすれば、全ての効果的な宣伝は、要点をできるだけしぼり、それをスローガンのように継続しなければならない。byヒトラー< 脱原発は思い付き。本日の電気予報。#ADKさん、今朝はいいネタありましたか? 

宣伝の学術的な余計なものが少なければ少ないほど、そしてそれがもっぱら大衆の感情をいっそう考慮すればするほど、効果はますます的確になる。byヒトラー「わが闘争」<原発なければ停電する。経済が停滞する。避難区域解除。直ちに健康には影響ない。 


本日の東京新聞は「次の首相 脱原発ゼロ」として時期総裁候補たちのエネルギー政策をまとめています。メディアは菅おろしという「空気」を作り出し見事にここまで押し戻しました。大衆操縦術を喝破したヒトラーやゲッペルスの高笑いが地獄から聞こえてきそうです 


 今日の勝俣ちゃんは、なにを思ったのかヒットラー「わが闘争」関連と原発のプロパガンダを関連づけて呟いています。勝俣ちゃんの呟きはtwitterで #genpatsu #yamerunakan #脱原発 #原発 などのタグからも検索できますよ。ちなみに呟きのなかで緑色にしていたADKとは経産省から原発関連の間違った情報を訂正するようにと、インターネットの監視を仰せつかった広告代理店です。「人民の敵」という古い言葉を思い出しました。