Yack you! Kenicky.

独居大学生kantiの好きなモノや日々のいろいろについて書き留めておきたい日記。現在非常事態宣言発令中。

浅田次郎『蒼穹の昴』

2006-01-30 22:58:38 | ほん・まんが
ブックオフで100円文庫が大幅に品替えされてたときに買ったもの。そのうち読もうと思ってたんだ!
高校のころの友達が読んでて「おもしろい」って言っていたものです。その友達はおなごっさんなんですが非常に男らしく格好良かったのですよ……!(抵抗のある言葉だが単なる形容詞としてね。イメージとしてはターミネーター2のシュワ様。マッチョではなかったですよ。うん)
いまでも頻繁に連絡を取り合うほどに仲良くはないですが、妙に好きだったなぁ。格好良かった!



で、そんな『蒼穹の昴』であります。

浅田次郎は朝日新聞で『椿山課長の七日間』を読んだだけでした。ぽっぽやすら読んでないよ!映画も観てないし。
これがねー最近の中国歴史物ブームにハマって、すごくおもしろかったんでした!(´▽`)ノ



中国モノと言えば田中芳樹さんとこれくらいしか読んでないのに中国モノについて語るのもおこがましいんですが。
まず思想がおもしろいと思うのだよね。天命とか、日本よりもずっと先例が重要視されてるところとか。家臣の忠義とかな。日本の歴史モノでもそういうものは確かにあるのに、どうして中国モノのほうが好きなんだろう。時とあらば上司でも反論したり、いさめようとしたりするところでしょうか。で、天子様とかでも意外と受け入れちゃうのね。漢文でもそういうのよくやったな。

科挙みたいに能力があれば身分は問わなかったり、天子様だろうが何だろうが暴君は暴君としてきちんと後世に伝えられるところなんかも好きです。煬帝とかな。すごいおくりなだよな。

あとは宦官というオソロシイ制度があるところとかね。科挙とかもそうだな。中国四千年の歴史!ってよく言うけど(よく使われすぎてて今では逆に胡散臭かったりするけど)、やっぱり四千年て伊達じゃないよ。それだけの先達の上に成り立ってるものなわけだからね。
科挙制度や役職なんかも、細かく見ていくとそれだけでけっこうおもしろかったりするわけなのさ。



で、実際の『蒼穹の昴』中身の話。時は清朝末期、貧しい糞拾いの少年・春児(チュンル)が、近所の落ちぶれた占い師の予言を信じて都へ上り、そこで出世を目指す話……かな。
春児の亡き兄の義兄弟で科挙試験に挑む文秀や、無能な皇帝に代わって政を行う西太后とか、とにかく周りの登場人物もおもしろい。
特にこの西太后、老仏爺の本性がわかるあたりがなーすごくいいんだ!料理に虫が入っていたくらいでコックの足を折っちゃうような人なのに、中身はすっごいかわいかった……

[たいしたことないねたばれですけど、一応↓]
個人的に好きだったのは、やっぱり春児が宦官としての修行を積むあたりですね。老公胡同っていう病気になったり棒で打たれて体が不自由になった宦官たちが行き着くところがあるんですが、春児はそこで、様々な分野の有名だった宦官たちにありとあらゆることを教え込まれるんです。
[↑ここまでー]

そのあたりが一番好きだったな。昔は並ぶもののいなかった京劇の役者、黒牡丹とかね!師弟愛とかな……弱いんだよなぁ。京劇の荒事なんかは、その説明を聞いてるだけでおもしろいもんです。
昔は随一の料理人だった周先生が、今でも街の料亭でたまにその技を見せてやってたりとかね。で、代わりに食材を分けてもらうわけです。

中国歴史物ってなんか難しそうだけど、これはだいぶ読みやすいんじゃないかなーと思うのです。ある意味、田中芳樹さんのそれよりも読みやすいかも。
それにもう100円で手にはいるしね……(ノ∀`)゛

保険証をなくしました。追記

2006-01-30 15:53:18 | 日記
ふと今日冷静になって昨日の記事を見返してみたら。


すごいてきとうですね。(はよ気づけ)


そしてこれではどうすごかったのかがあまりに伝わらないと気づきました。
部屋で見つかったかもしれないじゃん。

そうじゃないんだよ!

もっと劇的だったんだよ!

そんなわけで、かなりのいまさら感・蛇足感をしたたらせながらちょっとだけ追記。





保険証はね……

コンビニで見つかりました。

「落し物」っていう箱の中からね。

忘れたと思われるのは2ヶ月前ですよ。しかも一度目に聞いたときには「ありませんね」って言われたんですよ。もう絶望ですよ。
それがなぜちゃんと手元に戻ってきたのか……! というかなり劇的な展開だったわけです。




よし。

マンゾク(´v`*)