プレジデントで二年間に渡り連載された
ソニーの創始者盛田昭夫と、その周りの人々の物語を
再編集、加筆して製本した本です。
上下二巻となっています。
盛田氏は、
米国のタイム誌で「20世紀の20人」に唯一日本人として選ばれた、
日本が誇る経営者です。
私は、プレジデントの連載を読むまで、
盛田昭夫という人物を知りませんでした。
しかし、読み進める内に、
盛田氏の偉大さ、器の大きさ、経営力、
そして圧倒的な人間的魅力に感銘を受けました。
ソニーは、名著「ビジョナリー・カンパニー」に、
ビジョナリー・カンパニーとして紹介されている、
日本が世界に誇れる企業です。
そこで紹介されているそのソニーの力は、
創始者である井深大と盛田昭夫の力とイコールなんだなぁ、
ということがよく理解できた本です。
よくわかりませんが、私は今まで、
ソニーという会社はあまり好きではありませんでした。
しかし、この小説の連載を読み、そして書籍で読み返すことで、
ソニーという会社が好きになりました。
今、ソニーは苦しい状況に置かれています。
つい最近も、トップの交代がニュースになりました。
でも、ソニーはビジョナリー・カンパニーです。
きっと、また世界で胸を張れる企業に復活してくれるでしょう。
日本人として、ソニーを応援したくなる、
そんな本です。
上に立つ人間に必要なものは何かを教えてくれる、
そんな本です。
敗戦後の劣等感の中、
世界に真っ向勝負を挑んだ戦士の生き様を知ることができる、
そんな本です。
なんだかソニーは日本人の魂、希望、夢そのもののような気がしてくる、
そんな本です。
頑張れ日本、頑張れソニー!と応援したくなる、
そんな本です。
※ 私はソニーとは一切関係のない人間です。あしからず。

小説 盛田昭夫学校 (上)

小説 盛田昭夫学校 (下)