You tubeへのコンサート動画アップロードは少しずつ追加している。
林光さんの作品中心に歌っているのだが、林さんの合唱曲は少ない。
近年はグリーク、シューベルト、モーツァルト、ラベルなど洋物も歌った。
今年はシェーンベルクという12音技法という調性のない音楽を生み出した近代作曲家のものだ。
難解だというイメージのあるシェーンベルクだが、今回歌った「CABARET SONGS」からの3曲は
非常に調性がわかりやすく、耳になじみやすい。
1910年ごろには無調性の音楽を確立しようとしていたようで、多分それ以前のオーソドックスな
わかりやすい調性の音楽だろうと思う。
この頃の「キャバレー」という場所は、日本でいうそのイメージとは異なり、アカデミックで
レベルの高い音楽を作曲家が発表する場でもあったらしい。
アップしたのは「警告(MaHnung)」/G.ホッホシュテッテル詩。
「警告」の詩を要約すると、お嬢さん!目を見開いて、考えすぎないで、早くいい男を見つけないと
『しわくちゃ婆さん』になってしまうよ!という内容だ。
ほかの「アルカディアの鏡」からのアリア/E.シカネーダ―詩と、「粋な女(Gigerlette)」/O.J.ビエルバウム詩
3曲とも指揮者が訳した。
You tubeから「警告」を視聴できるようにした。
また、F.ガルシア.ロルカの詩による「グラナダのみどりの小枝」(林光作曲)の3曲目『明日ともなれば』も
視聴できる。