goo blog サービス終了のお知らせ 

雲の向こう

風任せシャッター任せ

沢靴の買い替え

2011-05-01 16:43:26 | 日記
沢靴を買い替えた。

10数年使い込んできた沢靴の底が減ってズルズル滑るようになったのをタワシで擦って毛羽立たせて無理矢理使ってきたのがもう限界……( ´ー`)
池袋の秀山荘にて。

山道具が少しずつ新しくなってくる…


山を始めた頃、沢登りと言えば地下足袋に草鞋だった。
ゴム底の登山靴と違い草鞋は濡れるほどフリクションが増し滑りにくくなる。
ただ親指のマタの部分に負荷が掛かるのと岩角で足を痛めやすいのが難点だったが軽くて水はけの良いことなど愛すべきトラディショナルな雰囲気と相まって「沢屋」に永く親しまれたものだった。

それがフェルト底の渓流シューズ(沢靴)が登場してからというもの、登攀スタイルそのものを変えてしまう程の機動性を与えてくれることになった。
年々改良されてより歩きやすく滑りにくい沢靴は沢登りを愛する登山者にとって欠くべからざるアイテムとなっている。



さすがに新しい道具は見栄えがいい。






良くここまで使い込んだ沢靴。

張り替えようと思えばまだ何とかなりそうだが全体もかなり草臥れて来ている。
この辺でお役ご免となっても罰は当たるまい。

モンベル ステラリッジ2型 テント

2010-10-17 17:43:18 | 日記
引っ張り出した20年前のテント(秀山荘製)がもうボロボロ。
本体は何とかなるにしてもフライのコーティングが経年変化でベタ付いて使い物にならなくなっていた。
で、2人位が楽に寝られるテントをイロイロ検討。
真冬の稜線で使う程ではないけど3シーズン使えて外張りがあれば冬のベースにも使えそうな、あまりお高くないテントは?
モンベルの「ステラリッジ2」とICI石井の「パイネG-LIGHT2~3人用」が候補に上がった。

広さは全く同じの130×210、高さはステラリッジ2が僅か2㎝高い。お値段はパイネ G-LIGHT2がGore-Tex使用だけあって54,800円とステラの38,800より16,000円高い。

謳い文句はステラは2人用としているのに対しパイネは2~3人用だそうな。

結局お値段の差が大きくてモンベルのステラリッジを買っちゃいました。専用グラウンドシート(4,200円)を合わせて43,000円也。





専用袋に収納するとこの大きさ。驚くほど小さくなる。
昔(20年前)とは隔世の感がある。多分、素材の劇的な進歩があるんだと思う。






部屋の中で張ってみる。
モンベルでは2人用のこの大きさがICI石井のパイネG-LIGHTでは2~3人用としている。
う~ん確かに無理すれば3人寝られるけどかなり窮屈そう。






このスペースで2人なら楽勝だと思う。ザックやら何やら持ち込むとテントの中ってけっこう狭くなる。
どうにもならなければ不要なモノは表に出してツェルトでも被せておけば良いし。






張り綱を固定してOK。さて何処に行こうか。

戸隠キャンプ

2010-09-07 20:48:18 | 日記
本当なら今頃、南の青い空の下にいた筈だった。
それが何で長野の奥の方にある戸隠へ?




楽しみにしてきた久米島旅行。
ハテの浜の白いビーチでタップリと心の洗濯をするはずだった。
何ヶ月も前に予約して家族の予定も調整して、仕事も体調も万全。
なのに台風直撃とは…
行ってみて様子を見るか思い切って取りやめるか、散々逡巡したうえで「中止決定」
前日のキャンセルなので旅行代金の半分は返って来ない。なんと「10万円」(T.T)
ま、良いけどね、どうせパパのヘソクリだから。







それでヤケクソじゃないけど家族で戸隠へキャンプ。
さて家族キャンプなんて何年ぶりだろう。

就活を終えた娘達は日々バイト三昧で疲れ気味。
今年のバカ暑い夏が堪えた身体に高原のヒンヤリした風はとにかく心地良い。

ハンモックを吊すと早速昼寝。しかも昼間から缶ビールを片手に。







パワースポット
…なのだそうだ。

一体何が「パワー」なのかわからないが不思議な雰囲気なのは確か。


杉の巨木が並ぶ奥深い参道は独特の霊気を湛えている。






初めてここを歩いたのは四半世紀以上前の冬。
雪の戸隠奥社は写真好きには絶好の”獲物”だろう。
この季節は人が多すぎる。





杉の巨木が立ち並ぶ参道。

嘗てはこの両脇に幾つもの伽藍が立ち並び修験道に励む多くの僧侶が往来していたのだという。
今は草木の覆われ当時を伺う術もないが不思議な「霊気」を感じずにはいられない。








歩くこと20分位。
ようやく奥社に辿り着いた。

冬は雪に閉ざされるためシッカリしたコンクリート造りになっている。

戸隠連峰への登山口は社務所の左手から登って行く。








天場に帰ると昼寝。
「暢気」を絵に描いたような子供達。

今年は猛暑で厳しい夏で9月に入ってもヘトヘトになる毎日だが、さすが此処「戸隠」はヒンヤリして涼しい空気。

いくらでも寝られそう。




夜は夜で酔っぱらってテント脇で撃沈。

静かな夜が更けて行く。





たぶん子供と行くキャンプはこれが最後になると思う。

思いだしてみれば物心付く頃から毎年夏と春の何日かを此処で過ごしてきた。
帰るべき田舎を持たないうち子達にとって毎年行くこの戸隠はまるで「自分の田舎」のようなものだったのだと言う。

広いキャンプ場で朝から日が暮れて真っ暗になるまで正に「遊び惚ける」くらい遊んでいた子供達の姿が今でも眼に浮かぶ思い出だ。

それも今日でお終い。
もし今度来ることがあるとしたら孫の「世話係」としてお手伝いする時かも知れない。



悪天の唐松~五竜岳

2010-08-16 11:42:33 | 日記
ほぼ25年ぶりの「山ガール」再デビューとなるニョーボをつれて夏の後立山へ出掛けた。

前の晩に八方尾根ロープウェイ駐車場にテントを張っ仮眠。翌朝一番の便で八方尾根まで上がると空は重い雲が垂れ込めている。
今にも降り出しそうな湿った空気。

気を取り直して唐松岳を目指して歩き出した。




道は明瞭、所々に咲く高山植物を愛でながら歩を進める。
ニョーボ殿は元気だ。

無雪期にここを歩くのは初めてで今まで何度か来たときは風雪の中、ラッセルに苦労しながらの登高だった。
昔、ニョーボも一緒にここを歩いている。



稜線は厚い雲に覆われてどのくらい高度を稼いだのか目視ではイマイチ見当が付かないがけっこう良いペース。





…などと思っていると唐津山荘がガスの中から現れた。
ありゃりゃ、もうここまで来てしまったか。



唐松岳を往復するもののガスと強風で何も見えず。
時間もあるし五竜山荘まで行ってノンビリすることに。






五竜山荘に着くと天気は雨、景色なんぞ何にも見えない。
かび臭い部屋で取り敢えずごろ寝する。
やることもないので小屋で買ったビールを何本も。

自炊部屋でコンロの火を見つめながら静かな夕食。
することといったら食べることのみ。



夕方、西の空が明るくなってきた。

夕陽が沈む稜線をぼんやりと眺めていると山に来ている実感が湧いてくる。












翌朝起きると外は厚いガスの中。
まぁ仕方ない、今日は遠見尾根の長い行程を下るのみ。

降り出しそうな空を睨みながら歩を進める。




遠見尾根のテレキャビンで下山し、八方尾根駐車場までタクシーで。
車を回収し温泉に入って帰宅。

ニョーボがバテずに歩き通せたのが何よりの収穫でした。


谷川岳 一ノ倉沢

2010-06-12 22:16:23 | 日記
一ノ倉沢

ご無沙汰だった一ノ倉へ足慣らしに出掛けた。
今年初めてのホンチャンで少し緊張したが梅雨の晴れ間に集中したのか中央稜の取り付きも南稜テラスも凄い混みように比べて、中央カンテや凹状は「閑古鳥」状態だった。







まぁラクも落ちきってないし、何時降ってくるか判らない天候なので先の2ルートに集中するのも無理はなかったが。
登攀は先行パーティ待ちがあったものの2時間弱で終了。
6ルンゼの下降も途中ザイルが引っ掛かって難儀したが余裕を持って下山出来た。











DSC-W80