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雲の向こう

風任せシャッター任せ

パリの空の下

2014-01-02 15:14:44 | E-5
見慣れた東京の白く冷たい色とは違って翼の下に見える街並みは電球色の暖かい灯に包まれていた。
日本の照明はその大半がLEDに転換しつつあるのにここは白熱灯が主流なのだろう。

夜明けのパリは雨に濡れていた。
まだ半分覚醒していない頭を奮い立たせ明け方から働きに出る乗客に混じって始発の地下鉄に乗る。



パリはまだ夜




街灯は暖かい電球色










オルセー美術館の前。みな何時間も並ぶ。



ルーブルから川沿いにオルセー美術館まで歩く。それ程寒くは無い。
近くのカフェで早い朝食を摂るがまだ開館まで時間があるのに店の掃除だと追い出されてしまう。
美術館の前にはもう順番待ちの列が出来はじめていた。
ドイツから来たという老夫婦の後に並び開館までの長い時間を待つ。
気が付くと長蛇の列。いろんな国の人が来ている。総じてチャイナ系は喧しく思わず眉をひそめたくなるが昔の日本人旅行者も皆そうだったのかも知れない。












オルセーで十分堪能して次はオランジュリーへ向かう。
まさかモネの睡蓮を生で見られるとは思わなかったので超感激だったが美術館のハシゴは結構ハードだ。
でもまさかこの後さらなる強行軍に付き合わされる事になるとは思わなかった。





オランジュリーは公園の中の小さな美術館








折角だからと名だたるブランドの本店に向かう。美豚…じゃなかった「ルイ・ヴィトン」は店に入るのも順番待ちだ。東洋人が多く見えるがその大半はチャイナ系。着る物のセンスが日本人と違うのですぐ解る。
でもそれ以上に違うのがその「買いっぷり」だ。何しろ吟味しない。取っ替え引っ替え何度も迷いながらのショッピングじゃない。
「ここからここ迄、ぜ~んぶチョウダイ」とばかりに一気に買う。
恐らく中国の富裕層なのだろうが見ていてあまり気持ちの良いものでは無かった。





あ~そこは上がっちゃいけません、と書いてあります。




コンサート会場の教会




地元のひとばかり。けっこう寝てます。







いったんホテルに戻るとカウンターのオヤジが「ムッシュー(ご主人)は疲れてそうに見える。オレの飲んでるスタミナドリンクを飲め」と勧めてくれたのを丁重に断り、申し込んであった教会のコンサートに出掛ける。
パッヘルベルやアルビノーニなど誰でも聴いた事が有るような親しみやすい曲を生で聴けるのだがさすがに日本人はボク等位で殆どが地元の人で埋まっていた。
高い教会の天井に響く弦楽器の音に酔いしれているとニョーボ、子供は「ZZZ…」
おいおいここで居眠りとは、と周りを見ると結構寝ちゃってる人が居ます。まぁ無理も無いか。

さてこれから2014年へのカウントダウンなので賑やかなコンコルド広場かエッフェル塔の近くで新年を迎えようと地下鉄に乗る。
年末年始のメトロは乗車賃が無料なのでごった返す改札からホームまで迷子にならないように歩く。

それにしても酔っ払いが多い。アチコチに割れたワインボトルが散乱し奇声を上げている若者が沢山いる。
街角には「軍人」か?と思うような重装備の警察官が配備され不測の事態に備えている。カウントダウンも近づき広場はますますごった返してきたのとメトロで階段規制が始まった。カフェは何処も満杯で座るところも無い。
さすがにヤバめな雰囲気を感じてホテルまで引き上げることにする。
輝くエッフェル塔がキレイだ。




年末年始のカウントダウンは何処でも賑やかだ。





だんだんヤバめになってきたので退散することに






夜明けのルーブルはもうこんな状態




世界中から来てます

なぜ朝早くからこんなに並ぶのか。
まだ夜明け前なのに何処までも続く長~い列。
まぁそれだけのモノがある訳だし規模も大きい。ボクも次来られるのは何時になるか判らないのだ。並んでもシッカリ見たい。
いともアッサリとモナリザやミロのヴィーナスが目の前にある。なんか不思議な気分だ。
とても見きれない。足を棒にして歩いても次から次への名画、彫刻の類。残念だったのはニケが修復のため見られなかった事くらいか。









ルーブルの中は撮影フリー 心が広いね。









これはデカかった。有名な「ナポレオンの戴冠式」


「オペラ座の怪人」で有名なパリオペラ座のはす向かいで食事を取る。ここも観光客だらけ。
フランスを訪れる観光客は年間8千万人、日本の薬10倍だそうな。それだけ見るモノ買うモノ楽しむモノが多いということだろう。




御存じ「オペラ座の怪人」オープニングで出てくるやつ











買い物に付き合わされたシャンゼリゼは夕方。
シャルルドゴール空港までのバスは夕闇のパリを抜けて走る。これから12時間のフライト。気が遠くなる。






ノートルダム大聖堂




高感度が強くなったE-M1は頼もしい。






E-M1&12-40F2.8






「出る出る」オバケは出たことない

2013-05-30 14:18:47 | E-5





出るぞ出るぞ~と掛け声ばかりの奴はイザとなると出たこと無い。
そういう意味らしい。

でボクは無類の怖がりである。
お化け、幽霊、妖怪の類は大の苦手でお盆が近づくと良くやるTV特番で「心霊体験」特集なんか絶対見たくないのだがニョーボはこれが大好きで録画してまで見ている。
「心霊写真」なんか絶対作りもんだろ?って思っても見た瞬間背中に冷たいモノが走るって再現ドラマなんか両手で顔を覆って指の隙間からチラチラ見てる。

その実、若い頃は勢いで単独行(登山)に結構行ったりしてお化けの類より山そのものの危険性の方が問題だろ!ってこともあったけど当時は気にもしなかった。
もっとも冬の北鎌尾根を単独でやったときは千天出合でビバークした夜、沢音に女のすすり泣く声が混じって聞こえ、恐らく疲れと緊張でそうなったんだろうけど一晩中寝られなかった思い出はある。
でもそれ以上にルートへの緊張感でお化けどころじゃ無かった。

近頃は月に1回くらい水曜休みがあるので誰も付き合ってくれないがその分静かな山歩きが出来るので単独で出掛ける機会が増えたが、前夜発で登山口の誰もいない駐車場にテントを張って寝るときがつくづく怖い。
ホントに怖いのは熊とか人間の方なんだろうけど深い暗闇の虚空から物質ではない何かが漂ってたりするのを想像するともう怖くて怖くて…
でも霊感は無い。絶対無い。そう思ってた…










二年前新しいトレッキングシューズを買ったので慣らしに6月のとある水曜、秩父の琴平ハイキングコースを歩いたときのこと。
西武秩父駅前に車を停め羊山公園まで登ると車道を離れ両側が樹林の山道を影森方面へ歩く。
道は札所二十六番「岩井堂」へと至り展望が利く所では右に秩父盆地、左に武甲山を眺めながらの楽しいハイキングとなる。

右側は深い樹林、下草は背の高さくらいに生い茂っていた。どんよりと今にも降り出しそうな空。少し肌寒く、でも歩き出すと蒸し暑さを感じるようなあまり良いコンディションではなかったけど靴慣らしだからと軽い気持ちで歩き始めて15分位の頃。






右側に殆ど朽ち果てた廃屋が見えてきた。窓枠も無く屋根も崩れかけて雑草に埋もれてたそれは暗い樹林の中にドキリとするほど気持ちが悪くたたずんでいた。
近づくにつれ何だか嫌な気分が胸の周りに纏わり付くような気がしてボクは足を速めて通り過ぎようとした。気持ち悪さから真っ直ぐ前を見て息を殺しながら差し掛かったとき、何の拍子かつい深い暗闇に包まれた窓の奥に視線が行ってしまった。その瞬間…
何かがコチラを見ている!ハッキリとそう感じたのだ。
それが何かは認識出来なかったが確かに何かと目が合ったようなそんな気がして強い悪寒が全身を走った。
もうそれからは…その気持ち悪さから逃れたくて歩を早め小走りで山道を歩き続けた。
もうあの場所に行きたくない、行ったら何かヤバそうだ、そんな気がしたからだ。
途中でトレールランナーと女性二人連れのハイカーに出会ったときは心底ホッとしたが岩井堂に近づく頃には霧雨になってきた。
昭和電工の工場近くで山を下り影森駅から秩父鉄道に乗り西武秩父駅まで戻ったがあの嫌な感覚がなかなか払拭出来なかった。






あれ以来全く無かった「霊感」が僅かだが芽生えたのか元々あったものが目覚めたのかは判らないが見えないものへの感覚を自覚するようになった。
出る出るオバケが本当に見えるようなったらどうしよう…

OM-D初撮り 谷川岳雪上訓練

2012-04-11 10:13:42 | E-5
恒例の雪上訓練。
怠惰な山歩きですっかり鈍った身体に渇を入れる。
滑落停止やスタンディングアックスビレイ、コンテニュアンス登攀など身体が忘れないようシッカリとたたき込む。

それと今回はOM-D(E-M5)のデビュー戦だ。
朝のうち地吹雪だった稜線も陽が昇るにつれグングン気温が上がってきたのは良いが、レンズとフィルターの間が結露するのには閉口した。
その度にフィルターを外し外気に当てて乾かす。
装着するとまた曇る、この繰り返しだった。

E-5に負けない発色と精細感。ややエッジが強めではあるがこの小ささでこれだけの絵を叩き出すのだから文句は無い。
ただ手袋をしたままの操作は非常に厳しいですね。
レンズは…まぁこんなもんでしょう。







【スタンディングアックスビレイの講習】







【頂上へ向かう登山者の列】













E-M5&MZD12-50

北八ヶ岳

2011-11-13 21:28:43 | E-5
「待ち」の山行が多くなった。
自発的に目的を持って組む山行より何となくお付き合いの色濃い山ばかり。
新しく仲間になったメンバーの指導や会の月例山行ばかり、それはそれで楽しかったりするけれど何度も登ったルートにまたもや付き合わされることが多くなった。
確かに何度も行っているルートは概略が解るし仮に撤退するにしても踏んでいるルートなので特別惜しく無い。



そうこうしているうちに一端の山屋なら大概歩いているだろう山を知らないできてしまった。
だから八ヶ岳など雪の無い時期に歩いたことが無い。
そうだ北八ヶ岳に行ってみよう。前の晩急に思い立った。



このところ仕事のストレスで眠れない日が続き、病院で処方してもらった弱い睡眠薬をツメの先で半分に割ってゴクリと飲み込み布団に潜り込んだ。
夜中の3時に目覚ましを鳴らし深夜の車を走らせると中央高速小淵沢ICを下りた頃ようやく東の空が明るくなってきた。
林道を走り唐沢鉱泉に着いたのが6:30。





さすがに晩秋、空気がピンと凍り付いたような冷えた朝だ。氷で白くなったゴツゴツの岩を踏みしめながら樹林の中を歩く。
丁度2時間で有名な「黒百合ヒュッテ」に到着。こんな趣のある山小屋に泊まってみたいもの。値段はそれなりだが。





ここからルートは南に向きを変え岩の多い広い稜線を緩やかに登ってゆく。
風がやたら冷たい。北アルプスは薄い雲に覆われている。
恐らく弱い冬型になりつつあるんだろう。














【北岳、甲斐駒、仙丈がうっすらと】






「天狗の奥庭」を経て東天狗、鞍部に下りて西天狗に向かう。前夜、小屋に泊まった登山者で西天狗岳は賑やかだ。
山頂の岩陰でお湯を沸かしカップラーメンを食べ、西尾根を経由して唐沢鉱泉へ下りる。
折角だからゆっくり風呂に入って帰ることに。湯量豊富で広々とした風呂でゆっくり足を伸ばすと秋の陽はゆっくりと西の向こうに傾いていた。



【根石山荘】





【八ヶ岳南部を望む】





【山頂の賑わい】





【時間が経つにつれ次第に雲が切れてゆく北ア方面】





【唐沢鉱泉 日帰り入浴は700円でした。】

E-5 12-60

唐沢鉱泉(6:30)-渋の湯分岐(7:30)-黒百合ヒュッテ(8:30)-東天狗(10:00)-西天狗(10:15)-休憩後西天狗発(11:00)-唐沢鉱泉(14:00)

新蕎麦

2011-09-28 15:20:36 | E-5





無類の蕎麦好きなもので…
わざわざ食べに行っちゃうんです戸隠まで。
昔上信越道の無かった頃は6時間掛かったけど運転嫌いじゃないから平気だった。
高速1000円が廃止になって少しは費用は掛かるけどそれでも食べたい今年の新蕎麦。

ただ夏の新蕎麦よりもう少し秋の深まった頃の秋蕎麦の方が実は美味しいのだ。
事実チョット水っぽくて香りもイマイチだった。
ただこの季節「夏野菜の天麩羅」が美味くて美味くて堪らない。
春野菜だともっと美味しいけれど蕎麦は去年物なのでその辺のバランスが難しい。



【二葉屋 今日はやたら混んでた】



戸隠蕎麦といえば中社前の「うずらや」がチョー定番で休日の昼時など順番待ちの列が絶えないんだけど(事実ここの蕎麦は美味い)散々並んで待って席に着いたら相席を詰めて食べるのは結構シンドイの近頃は「二葉屋」でばかり食していた。
それが今日に限って凄い行列。
名前を書く紙を見るとボク等の前に6組も待っている。店の中に入りきれず入口の外で順番待ちなのです。(´ー`)
なんでも雑誌に写真入りで紹介されたのだのウンチャラ…orz

でも並んで待ちましたよ腹減ってたから。
で…美味しかった!やっぱ蕎麦は戸隠に限るよ。
あんまり美味しかったので帰りに地酒まで買っちゃいました。



【夏野菜とマイタケの天麩羅 美味い!】




【酒、酒ですよ】