もともと漢は中国の一地方名でした。日本で、奈良地方の別名「大和」が、「大和民族」とか「大和言葉」のように日本民族全体の呼称になったのと似ています。
古代中国の「漢」の原義は夜空のあまのがわで、「天漢」とか「銀漢」とも言いました。陝西省から湖北省にかけて流れる地上の川も、あまのがわになぞらえ「漢水」「漢江」と呼ばれ、漢水の中流域の地域は「漢中」とか「漢」と言いました。
紀元前3世紀の末、中国最初の統一国家である秦が滅亡したあと、項羽と劉邦という二人の英雄が、天下を争いました。項羽は南の楚の国の出身。劉邦の封地(諸侯として封ぜられた領地)は漢中でした。「四面楚歌」の故事などでも知られる激戦の末、漢の劉邦が勝ち、「漢」王朝の初代皇帝となりました。
漢の第7代皇帝の武帝は、強大な国力を背景に、周辺諸国に外征を行いました。北方遊牧民族の匈奴は、漢帝国の兵士を指して「漢」と呼びました。これ以降、漢は「勇猛な男」とか「中国の最多数の民族名」という意味ももつようになりました。好漢、熱血漢、悪漢、痴漢の漢はオトコの意。漢字、漢語、漢民族の漢は民族名です。
もし、楚の項羽が劉邦に勝っていたら、今の私たちも「楚字」「楚語」「楚民族」などという言葉を使っていたかもしれませんね。
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