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なんとなく・・・。

スクーリング 3回目

2009-12-09 | 日記
          

7日の月曜日、スクーリングの3回目が行われました。

講師の先生が今回も変わって、もとケアマネージャーの方でしたが、
家庭の事情で、退職されたとの事でした。

今回から、実習です。

午前中は、寝たきりの方の体位変換。

何かをする時、人間は決まった体の動きがあります。

その動きに逆らわずに体を動かすと、楽に体位変換を行う事が出来ます。

コレには、驚きました。

体を横に倒すとき、両腕を胸の前で組んでもらい、
両膝を立てます、そして、膝を向けたい方向に倒すと、
上半身もついてきます。

ご利用者の方も、介護者も、力はほとんど使いません。

上体を起こす時も、力はほとんどいらず、
「何これ?」とびっくりです

座った状態から、体の向きを変えて座って頂く時は、
流石にこつがいるので、皆かなりてこずっておりました。
慣れが必要かな?と。

家に帰って、家族を相手に要練習


午後は、ベッドメイキング。

これは、さほど難しい物ではありませんでしたが、
手早く、あまり埃を立てずに行うには、やはり馴れが必要


講師の方々は、実際に施設で働いていた方たちばかりなので、
いろんなお話も聞けます。

ケアマネージャーの講習会の時に、
整体の先生に「あんた達ケアマネージャーが、日本の老人を動けなくしたっ!」と怒られたそうです。

理由は、『介護ベッド』

ベッドは、介護をする者にとっては、高さ調節ができ、
腰にかかる負担が軽減できる良い物です。
ですが、そのベッドのせいで、お年よりはベッドに拘束される事になり、
自分で動く事が難しくなり、結果、寝たきりになってしまうと。

昔は布団だったので、歩けなくなっても、自分で布団をでて、
這って自分の行きたいとこに行けて、動く事ができた。
寝たきりにさせない為には、それがとても大切だったそうです。

ですが、業界もその辺のことはきちんと学んでいるので、
最近では、床につくぐらいまでベッドを下げる事ができ、
転落しても大きな怪我の心配もなく、
自分でベッドを出て、動く事ができるそうです。
そして介護者の体に合わせて、高さ調節も可能。

布団とベッドのいいとこ取りです。


介護事故による裁判。

人間が完璧な生き物ではない以上、
やはり、事故は起こってしまいます。

やはりどこの施設も、専門の弁護士さんがいらっしゃるとの事です。

でも、その事故を未然に防ぐ事ができるのも、
人間です。

介護をする際、利用者の方の体の位置や、体調に気をつけ、
何かあった時の為に、また同じ事故を繰り返さない為に、
記録がとても大切で、その為、介護の仕事は、書き物の仕事も大変多いそうです。


給料や就職についてですが、
こんな時代なので、やはり応募が多いそうで、
目立って募集をかけず、HP等で小さく募集をかけるだけでも、
応募は多いのですが、離職率も高いそうです

ず~と募集かけっぱなしのとことか、
一旦下げても、1ヶ月もしないうちに再募集をかける施設が多いのは、
そう言うことかと。

施設によっては、未経験、無資格でも採用をしているところもありますが、
やはり、仕事内容の割りに給料が安いせいで、続かない・・・
1週間もせずに来なくなる人も多いとの事。

給料の支払いについて、政府が色々と手をうっていますが、
現場と事務方で公平ではないとの事で、
うまく進んでないのが現状だそうです。

家族を養う為、少しでも給料が多い方が良い場合は、
病院や、企業等が運営をしている施設で、
夜勤をした方が良いとの事。

最低限、食べていけて、ムチャな生活をしなければ、
生活が出来るだけの給料はでるので、
それで良ければ、デイサービス等。

自分の生活に合わせた仕事選びって事ですな。

でも、介護にしろ、看護にしろ、
なくなる仕事ではないですので、いざと言うときの為に、
資格や経験はあった方が良い、だそうです。


画像にご注意ください

褥瘡(じょくそう)

生きたまま、体が腐っていきます。

昔は床ずれと言われていた物ですが、
寝たきりのお年寄りが入所されている施設では、
これを作ることは、施設職員としてとても恥だそうです。

できてしまったら、治す事がむずかしく、
少しでも皮膚があかくなっていたら、
通常2時間おきの体位変換を、1時間おきに行うなど、
何が何でも出来ない様にするそうです。


回を進めて、実務の経験者の講師の方達の、
現場のお話を伺うたびに、
本当に厳しい世界だと思います。

そんな世界に入って行って、本当に自分はやっていけるかと、
不安も出てきますが、
でも、講師の皆さん、定年で退職された方以外は、
皆さん、そろそろまた現場復帰をしたいと、
おっしゃられてました。

大変なことも本当に多いけれど、
でも、やっぱり楽しいそうです。  


今回も長くなりました。

最後まで読んでくださった奇特な方がいらっしゃいましたら、
心より、ありがとうございます


                         

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