（青森）青森ベイブリッジの融雪区間拡大

（海水温利用車道融雪すげー）
青森市の青森ベイブリッジで二十日までに、同市沖館方面へ向かう車線の融雪部分が二百三十二メートル延長された。二〇〇六年二月からは反対方面の下りの一部も融雪化し、凍結や雪によるスリップ事故の危険が減ると期待される。ただ、当初計画にある全線融雪化については、費用や工事期間などの面から現段階で実施のめどが立っていない。

　青森ベイブリッジの融雪化は、相次ぐ事故や市民の要望などを受け、県が〇二年度に事業着手。事故が多く危険な下り部分から優先的に進め、〇四年十二月に沖館方面への下り部分四百四十二メートルで融雪を開始した。県によると、この区間で毎冬のように起きていた事故が昨シーズンはなく、効果が見られたという。

　本年度は本町方面へ向かう下り部分と交差点内の百三十八メートルを工事し、〇六年二月から運転を開始する。さらに来シーズンは、沖館方面へ二百五十三メートル延長する予定だ。

　融雪は、ポンプでくみ上げた海水から熱を回収し、温めた不凍液を道路下のパイプに通す方法を採用している。県によると、歩道や駐車場ではなく車道に取り入れるのは珍しいという。

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