雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(英国)大西洋の暖流が3割減少、欧州寒冷化の兆しか 英研究者ら

2005年12月11日 | 海外雪害事例
英国などに温暖な気候をもたらしている大西洋の暖流の水量が、過去30年間に約3割減少しているとの研究結果を、英研究者らがこのほど発表した。この暖流が完全になくなれば、欧州北西部の気温は20年のうちに摂氏4-6度も下がるという。

海洋学者ハリー・ブライデン氏らが、英科学誌ネイチャーの最新号で報告した。大西洋では赤道付近で温められた海水が北方へ流れているため、西欧は緯度のわりに温暖な気候に恵まれてきた。ところが、同氏らのチームが1957年、81年、92年、98年、2004年のデータを比較したところ、この暖流が運ぶ水量が大きく減少していることが明らかになったという。北上した海水は北極海付近で冷やされて沈み込み、深層海流となって南方へ向かうが、この深層海流も同様に弱まっていることが確認された。

チームは、海流が変化した原因には言及していない。しかし考えられるのは、地球温暖化によって北極海付近の氷が解け、周囲の海水の塩分濃度が薄まって比重が軽くなったというシナリオだ。これによって海水が沈みにくくなり、全体の流れが滞る可能性は十分に考えられる。

このシナリオは、温暖化をめぐる議論の中ですでに可能性が指摘されてきた。04年の米映画「デイ・アフタートゥモロー」は、同様の原理で欧米などの気温が急激に下がり、ついには氷河期が訪れるという設定だった。ただ、ブライデン氏は「映画のように1週間や10日で気候が急変することはあり得ないし、海流が今後完全に止まってしまうと言っているわけではない」と話している。

CNN
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