NPO法人「Team ちいさな足あと」

NPO法人『Team ちいさな足あと』は岡山で、捨てられたり虐待を受けた犬猫たちの保護、治療、里親探しを行っています。

こげ太郎くんのこと

2014年03月26日 | 治療中の子 こげ太郎くん(永眠しました)

3月20日に永眠した こげ太郎くん。

3月13日にステロイドの注射の後、少しは食欲が出たけれど
それもほんの数日。
それからは、ご寄付いただいた流動食を強制給餌していました。
3月17日頃から時々頭が揺れるようになりました。
今まで見た事のないような動きです。
先生に聞くと、筋肉が萎縮してきてると。
皮膚の次は筋肉に影響が出てくると言われました。

まったく食事をとらず、ただ痛みに耐えるだけのこげ太郎くんを
楽に逝かせてあげる事も考えなければいけないと思いました。
ただ、膝に乗せると嬉しそうにグルグルと喉を鳴らす姿を見ていると
決心がつきません。
先生が緩和ケアを提案してくださいました。
薬で、少しぼんやりさせて、痛みを軽減する治療です。
今まで通り、食事を口に運ぶ事もできると聞き、薬を出してもらう事にしました。

3月19日から緩和ケアの薬を投与しました。
朝、晩1包ずつ。
初日は、本当にぼんやりしてて、薬を塗っても嫌がりません。
自分でお水も飲んでいたので、薬を飲ませて本当に良かったと思いました。
翌日、朝のお世話に行くと、ようすのおかしいこげ太郎くんがいました。
手足を投げ出して、まるで死んでいるようです。
名前を何度も呼んで、体をさすると少し反応がありました。
先生に電話して、薬を減らす事になりましたが
「その状態は決してよくありません。そのまま復活できない可能性もあります」
と言われました。
薬は、少ない量からスタートしています。
その薬にすら耐えられないほど、こげ太郎くんの体は衰弱していました。
そして、もう1つ先生が言われ事があります。
「痛みが軽減された事で、生きる気力が失われたのかもしれません」

迷いましたが仕事に行き、戻ると、こげ太郎くんはもう逝ってしまった後でした。
朝見た時と同じ体勢で
ほんの少しだけ口が開いていました。
薬のおかげで、ぼんやりとしたまま逝ったのだと思います。
緩和ケアをしなければ、まだ生きる事はできたかもしれません。
でも、後悔してません。
唯一の楽しみだったご飯も食べれず、体中の皮膚が剥けて
ただ痛いばかりのこげ太郎くんを、苦しむ事なく送れたのですから。

こげ太郎くんを保護して1年と少し。
保護時の推定年齢は1歳でした。
本当に1歳だとすると、こげ太郎くんは
猫生の半分を痛みと闘った事になります。
何度も手術して、長期間の入院もして。
その時、その時で傷を治したい一心で決断した治療ですが
結局彼の傷は治りませんでした。
今思うとたくさん辛い思いをさせたと思います…。

福島県のF.Mさまがお花を送ってくださいました。






里親予約会でも、I.Kさまからお花をいただきました。
たくさんの方が、こげ太郎くんを気にかけてくださり、ご支援くださいました。
改めてお礼申し上げます。
こげ太郎くんの事を思ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
こげ太郎くんは小さな体で本当に頑張ったと思います。頑張りすぎです…。
今頃、傷も治ってお腹いっぱい食べて幸せに過ごしていると思います。
今度は健康な体で戻っておいで、こげ太郎くん。
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