![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/1b/69c138f18b31888ec5a69349dd837952.jpg)
犬を中心に保護活動を長年続けられているティナさんは
現在保護犬が15匹います。
その中のほとんどの子は高齢だったり障害があったりで、
なかなか里親さまが見つかりません。
けれどティナさんに救われた子は、とても幸運です。
犬も猫も、人目のないところで、ひっそりと消えていく命がとても多い。
そんな子たちがいる事を、知っていただきたいと思います。
ティナさんに救われた幸運な“るえくん”の事です。
彼はティナさんの視界に入らなければ
ひっそり消えてしまう命の1つだったと思います。
るえくんを発見したのは
今年6月、梅雨のまっただ中でした。
車の行き交う道路で、急ブレーキの音が何度となく聞こえ
不思議に思い目をやると、道の真ん中に何か物体が見えました。
それは、道路を3歩歩いては休み、また歩いては休み…
やっと道路を渡り、その端っこで力尽きたように動かなくなりました。
車から降り、何の生き物なのか?と恐る恐る見ると
それは、毛が1本もない真っ黒な犬…。
皮膚はゾウのようにヒビ割れ、そこから血が流れ
あまりに痛々しいその姿、保護活動が長いティナさんも
こんな悲惨な姿の犬は初めて見たそうです。
ひどい皮膚病のため、手足が腫れて動く事さえ困難になっていました。
近所の人のお話だと
捨てられた親犬が生んだ子犬の1匹で、母犬と他の子犬は皆死んでしまったそうです。
そして「汚いから、放っておけ」という心ない言葉。
この子がこんなひどい状態になったのは人間のせいなのに…。