NPO法人「Team ちいさな足あと」

NPO法人『Team ちいさな足あと』は岡山で、捨てられたり虐待を受けた犬猫たちの保護、治療、里親探しを行っています。

トラバサミの罠にかかった犬のその後と幸せ報告…

2021年11月30日 | 里親さまからの幸せ便り
以前ブログでご報告した、トラバサミにかかかり負傷した犬の
その後をご報告いたします。
警察の方にトラバサミを外してもらった後、病院で治療して
今は一緒に救出を手伝ってくれたMさんのご自宅で生活をしています。
そのMさんが、あまりに悲惨な目にあったこの子の事はそっとしておいて…
と言われたので、ご報告できていませんでした。

けれど、Mさんから先日、二度とこんな事が起こってほしくない!と
その時の写真と今の元気になれたその子の写真が届きました。

過去の記事はこちらをご覧ください。→ クリック

名前はマロちゃんになりました。
痩せて衰弱していたのに、今ではコロコロしてます。
足先は後遺症がありますが何とか歩けています。
大きな声で助けを求め発見が早かったので命を落とさず、
今日もMさんに甘えています。


左足には今でも傷が…



トラバサミを外した後の傷。
クリックで大きくなります。

あの日の尋常ではない犬の鳴き声、今でも耳に残っています。
マロちゃんは幸い骨折はなく足先の切断も避けられました。

何日間挟まれ激痛に耐えたのか…
私達の耳に声が届かなかったら…
やりきれない思いがずっとあります。
飼い犬なのか野犬なのか捨てられたのか、それも分かりません。
マロちゃんのように救出される子より
気づかれず衰弱して命を落とす子
必死で暴れて足先を失う子の方がずっと多いのでしょう。
野良犬を見かけると足先のない子がいたりします。
彼らはそれでも生きていかなければいけません…。
動物が苦しんでいる世の中では人間にも幸せはおとずれないと思うのですが…。


足先をトラバサミで失ったと思われる犬。


マロちゃんの足に食い込んでいたトラバサミ。
周りにはマロちゃんの血が…。

トラバサミは無許可での使用が禁止されているのに製造販売は禁止されていません。
野良犬・野良猫は愛護法で守られた愛護動物です。
飼い主がいてもいなくても犬猫がかかった場合、
罠を仕掛けたという行為が
動物虐待罪、器物損壊罪、鳥獣保護法違反、動物愛護管理法違反になります。
たとえ所有者が敷地内で使用しても違反になります。

トラバサミは踏んだ動物を無差別に捕まえ、大怪我を負わせる危険なわなです。

法律で禁止されていても
未だトラバサミなどの危険な罠を仕掛けている人がいると思います。
(トラバサミを違法に設置した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の刑が科せられます。)
以前仕掛けたものが、そのまま残されている場合があるかもしれません。
もし、トラバサミを見つけたら、
標識(氏名、住所、その他)が見やすい所についているか確認してください。
標識のないトラバサミ(箱わなを含むすべてのわなも)は全て違法なので、
直ちに警察および都道府県か市町村の鳥獣保護担当者、および鳥獣保護員に通報し、
撤去してもらってください。
また罠に掛かった、犬や猫を見つけたら…
すぐに警察に通報してください。


トラバサミは人目につかないところに仕掛けるため
人間がかかる事だってある、大変危険なものです。
見つけたら必ず通報をお願いします。
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