黄泉の国へ

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詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-10 17:57:00 | 日記
昨日まで
兄が夏の規制でワタシの家に3泊4日

妹だけど
もし母が生きていたらの役目も買っているわけで

精を出して気張って
お努めをした


兄が喜んでくれれば
天国の両親は
褒めてくれるよなっ


ほんとにそう思うほど
ワタシは父と母との約束を守っている


ついでに
お墓と実家も守りつついる





今回は
兄も久しぶりに
お墓の掃除へ付き合ってくれた


けど
父の7回忌の話は持ち上がらず

予定通り
ワタシがお寺へあがらせてもらい
法要をさせてもらうことになる


その話が
何故か出来なかった



兄はとりあえず無事に
都会に帰っていったので
ほっとして
今後の計画を立てているところ



父に起きた事を
女性が父にしたことを
どんどん書き起こしていこう



2012年に
時を戻して


つづく










詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-07 13:35:00 | 日記
50年近く続けた
父の趣味のゴルフと魚つりは


あっけなくも
終わってしまった


ワタシは
女性にしてやられたのだと
そう思っている


お酒好きな父は
晩酌も辞めていて
ワタシ達や親戚と会えば
呑むくらいだけど


酒豪っぷりは
まあまあ健在で
誘えば喜んで一緒に呑んだりした

ただし
女性がいない時でないと
なかなか難しくもあり


そうやって
女性にいちいち気を使わねばならないのも
父のためだ




父は時々競艇場に遊びに行き
家では野球中継や大相撲中継をテレビ観戦
株もやっているから
まだまだ
ボケる暇がないといい



逞しさと
前向きなとこには
流石に感心したし


ワタシを安心させてもくれた



少しの間は



つづく











詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-05 15:54:00 | 日記
父の話では

車1台を共有することになって
少しして

女性は父に
年だし
何かあったら心配だから
船で海に出ないでくれと
言い出したそうだ


それで
父が港へ行かれないように


共有する車でパチンコへ行けば
出たきり雀


父は船の様子を
自由に見に行けず


段々と
諦めつつある頃には
女性から
船を手放すようにと
詰められた




船の買い手は
そう簡単に現れるものではないから


売れないだろうと思っていたら




おかしなことに
直ぐに引き取り手が決まったのだけど


また
ここで
女性がらみだ



手入れをして
燃料満タンにした
あさひ丸は


漁港で待ち合わせた
30代くらいの男性が
船に乗り込み


そのまま海へでて行ってしまった



名前も知らない
赤の他人に
連れていってしまわれたのだ




しばらく見ていたら
船が止まって動かなくなり
父が心配して見ていると
少し進めば戻り
しばらく止まり
また進んでは戻りと


様子がおかしいものの
どうすることもできず


ただ見ているしかなかった


船は当分同じ動きを繰り返したのち



奇妙な音を鳴らして
動きだした


そして

遠く小さくなる船を
見送ったんだ



という



この話に間髪入れず
父に
「船がねー、お父さん、行きたくないー行きたくないーゆうたんぢゃないん?それでしまいにゃ、さようならーゆうて、今までありがとうゆうて、行ってしもうたんよー」


涙をこぼしながら
ワタシが言うと


父は
はっとしたようで


「ほうぢゃ、ほうよのう.....」


そう言って
悲しげだったから


船を連れて行った人に電話して
船が無事かどうか
聞いてみるようにいうと


番号も住所も知らないし



買い手ではなく
ただで
貰われて行ったという



女性が
そう言うのだ
らしい



嘘だとしても



船はもうないのだから






ワタシを説得するかのように
言う言葉は


父が自分に言い聞かせているように
聞こえた






つづく

























詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-03 18:41:00 | 日記
 あさひ丸を
送り出した?

全く理解ができないまま


悲しみばかりが
堪えられない涙になって

拭っても拭っても
流れるワタシを見た父は


拗ねて口を尖らす子供のような顔で
チュいーっと音をたて



ワタシはまた
その父の顔をみて

悲しくなった



父は生涯
家族の前で涙をみせなかった




その父の
あんな顔は初めてだ



だから
船との別れで
心は涙を流していたんだと思う


そして
父の話を、じっくり聞いた




船は
送り出したのではなく



連れて行かれたのだ




つづく










詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-02 15:21:00 | 日記
 あの日のことは
絶対忘れてはいけないと


自分に誓ったし

父のその時の顔を思い出したら
やりきれなくて
涙がでる


父は手ぶらで帰宅をし
鍵と財布をテーブルの上にポンっと置いた


携帯も忘れてて
どうしのかと聞いたら


ちょっとあってな....


では済まされない話


「やれやれよー、ワシの釣り人生は終了じゃ」


少し笑み気味な顔が
とても淋しく

ワタシは言葉を失うほどで
胸が締め付けられた


「どうしたん?なんで?どういうことよー
お父さんちゃあ!」

父に物言いをつけるワタシではないけど


この時ばかりは
父に詰めた


父は
「Sちゃん(ワタシ)に言うたらなー怒るぢゃろー思うたんぢゃがな」


怒るなんて
簡単なことぢゃなくて


わけを知りたかった


そして父の話を聞いた



この日まで
父は船を点検に出し
自らも船ね掃除を丁寧にして


そして
燃料を満タンにしてから



船を送り出したんだ


という


父が大事にしていた船は
ヤンマーの定員10人の小型船


名前は
「あさひ丸」





つづく