黄泉の国へ

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詐欺に出会って、お父さんは天国へ行きました

2024-08-17 15:34:00 | 日記
 ぞっとした

いないはずの女性が
目の前にいて
無表情でこちらをみている

じわりとワタシは兄の後ろへ下がり


兄も絶句するも
「どうも」と
会釈をした

ワタシもついて
「おはようございます」
普通の挨拶くらいはするのに


女性は挨拶もなく
「奥さんどこいる?って、立場がないからね
いないと駄目でしょ」

体裁を気にする言葉をいう



女性が気にする立場は
自分の立場


ワタシ達が気にするのは
父の立場だ



気持ち悪いけど



母の大事な13回忌なんだから


気持ちなぞ
かなぐり捨てきって


笑顔でいなくちゃ



不動な心
平常心だ


ワタシはおかげさまで
感情は割とコントロールできる



そして



親戚は
早くから来てくださった



お寺さんを待つ間
互いに懐かしがって会話をし
ワタシの息子の成長も
叔母や叔父たちも喜んでくれたし


女性にも気を遣ってくれた


実は前日まで数ヶ月留守だったなんて
思わせない雰囲気をかもす女性の演技には
驚くばかり


ワタシの息子をつかまえると
「これは、私の孫だー私はこのこのおばあちゃんですー」
紹介するのは

もう恐怖



息子は逃げられないのが分かると
笑顔でいるしかない



うまく利用されているのは
息子が
父のこと(おじいちゃんのこと)を
尊重しているからだ



自宅での法要が済み
自家用車や
マイクロバスで
それぞれお墓へ参り
健康パークへ移動する旨を
父が皆んなに説明をすると


女性が
「みなさん、お元気でいてください」
なんていうもんだから


叔母達は留守番だろうか
一緒に行かないのかと
ざわついた


居ないはずだから
健康パークでの席が足りないわけで
その事情を話せずにいる
ワタシは
まるで仲間はずれにでも
しているような気持ちになるじゃないか




そう思うのは
叔母たちも同じで
それぞれが席を作ってあげて
自分が遠慮するからと



譲り合いをする一幕が起きた



でも
女性は
この時は頑なに断っており



父が
「留守番をするいうから、ワシもそうせーいうたんよ」


そういうと


ザワザワは
直ぐに収まり



実家での法要は
無事に終わった



つづく