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6月鑑賞日記(2017)

久しぶりに3日続けて鑑賞の日々。6月1日(木)はギタリスト大友良英さんのライブに行ってきました。大友良英さんといえば2013年に朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当されたことで有名ですが、もともと「ノイズミュージック」のアーティストとして知られる方で、いつも私がお世話になっているサンポーニャ・ケーナ奏者の岡田浩安さんが当時「ノイズミュージックの大友さんが朝ドラを!?」とびっくりしていたのが印象的でした。

 

私は大友さんの生演奏(しかも完全ソロ!)を初めて聴くのでとても楽しみにしていました。会場は松山城に登るロープウェイ街にある洋菓子店「リコスイーツ アンド サプライコ」という、またも意外な組み合わせ。以前大友さんが東京でお世話になった方が現在松山にお住まいというご縁で実現したライブだそうです。

会場は超満員。前半は即興演奏、後半は大友さんが担当した映像作品のサントラなどを演奏。オープニングからかなりの大音量でインパクトがありました。それも聴いているうちにだんだんと心地良くなってきて、いろんな画が浮かんでは消えていく不思議な体験でした。工場のようでもあり、雅楽のようでもあり、何か見えないものに捧げているような演奏の姿にとても感動しました。軽妙かつ味わい深い大友さんのMCにも心が温まる2時間でした。

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6月2日(金)は映画鑑賞。ちょうど松山で1週間だけ上映された『サクロモンテ ロマの洞窟 フラメンコ』を観に行ってきました。「サクロモンテ」はスペイン南部アンダルシア地方のグラナダにあるロマ(ヒターノ)の居住地域。丘に横穴を掘った洞窟住居が多くあることで知られています。過酷な環境(社会的地位)の中でも懸命に生きてフラメンコを歌い、踊り続けた人々の生き様がダイレクトに伝わってきました。サクロモンテに生まれ育ち、サクロモンテの記憶を残す活動をしている「クーロ・アルバイシン」が案内役をつとめ、その言葉のひとつひとつにズシンと響くものがありました。

ちなみに私のギターの師匠のベンハミン・アビチュエラ(劇中に登場するぺぺ・アビチュエラの親戚)もこの場所にルーツを持っています。この映画を通して少しだけ追体験したような気がします。

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「こんぴらさん」奥社から

6月3日(土)は香川県三豊市へ。中四国と九州を中心にツアーをしている「アナタ・ボリビア」の公演に行ってきました。「アナタ」とはついそのまま日本語で変換してしまいそうですが、現地で話されているアイマラ語の「遊び」を語源に、「アンデス地方のお祭り」を指す言葉なのだそうです。

その名の通り、1曲目からお祭りの雰囲気全開で圧倒されました。ボリビア各地のお祭りなどで演奏される形式を親しみやすいメロディーで、メンバー6人とダンサー2人による圧巻のステージ。リーダーの秋元広行さんの力強いトップボーカル、からの関西弁でのMCがまたツボでした。15年以上ボリビアに住み、2005年に結成した「アナタ・ボリビア」を牽引してきたパワーと勢いがすごかったです。

秋元さんとは別のツアーでおととし(2015年)に1度仙台でご一緒していて、終演後ごあいさつ。ツーショットのつもりがロビーにいらしたメンバー全員と撮っていただきました。

「アナタ・ボリビア」はこの日がちょうどツアーの折り返し地点、この後も中四国~九州をまわるそうです。ツアーの成功を願っています!

アナタ・ボリビア 2017年日本公演

ANATA BOLIVIA

秋元広行(ギター・ボーカル)
ワルテル・チュマセロ(チャランゴ)
サロモン・リオス(サンポーニャ)
フアン・カルロス・ママニ(ケーナ)
ラファエル・ポーマ(ドラム・パーカッション)
ロドリーゴ・ロハス(ベース)
ロレーナ・カタコラ(ダンス)
アダモ・ロハス(ダンス)

 

chiei.org

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