スティングさんには2003年のAZMA三重ツアー以来、たびたびバンドのライブに混ぜてもらいお世話になっている。須藤さんとは昨年11月に2人でライブをして以来2回目となる。からつゆの暑い季節の中、3人の男の密室リハ(…。)もこなし、いざ本番へ。
静かなオリジナルのテーマに始まり、タンゴ、ジャズ、フラメンコ、フォルクローレとさまざまなレパートリーを演奏。2人の素晴らしい演奏に助けられ、無事終了。楽しかったー。
3人とも普段から「バッキング」的なポジションで仕事をすることが多く、特に僕にとっては、メロディーだけを単音で弾く曲が多いというライブは、もしかしたら生まれて初めてだったかもしれない。意外とそっちの方で緊張したな。変な感じだけど。
ライブを繰り返すごとに、少しずつ「すじ」も通ってきたと思えた。こういう音楽を演奏している人間にとっては、その音楽に対する考え方はどうしても「マニアック」になる。これは重要なことだけど、いざそれを自分で演奏するときに、それぞれの「領域」を大切にするあまり、自分の持つそれぞれの音楽のイメージの再現を第一に考えがちである。その状態で複数のジャンルを一度に演奏すると、曲ごとに「この音楽はこうだから」的にスタイルを変えてしまうので、全体的に散漫になってしまう。
今回はそうならないように意識した、というわけでないけれども、いい意味で「こだわらない」というのも、けっこうありかな、と感じることのできた、そんなライブだった。
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