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フラメンコのちから

ご縁あって、ANIF日本フラメンコ協会による全国巡回公演 『フラメンコのちから』 にスタッフとして参加しました。2023年12月に仙台・札幌・富山で2公演ずつ6公演開催されており、私はツアー後半の1/15・16の徳島公演、1/17・18の大阪公演、1/23・24の館山公演(千葉)の3か所6公演の現場に入りました。



これだけ多くの出演者・スタッフが参加する舞台、しかもツアー後半の前日からいきなり入ってどれだけ動けるか不安もありましたが、それ以上に、こんな機会に立ち会うことができたということ自体がとてもありがたかったです。「ギターを持ってない智詠くんがなんか新鮮 (by伊集院史朗さん/協会理事)」 私もこの感覚はいつ以来でしょうか…。

ホールの開館時間から閉館時間まで、受付や楽屋の設営&撤収、開場前~終演後のお客様のご案内、足りないものの買い出しやデータ入力、各種お届けものなど、細かい業務も含めれば、ほぼ動きっぱなしでした。リアルタイムで、いま必要なことに即対応できる体制をキープするのが重要で、とても大きな体験でした。

ありがたいことに、うち1公演だけ、ほぼ客席で鑑賞する幸運に恵まれました。前半は地元(出身を含む)で活動するアーティストによる「現地作品」、後半は佐藤浩希さん演出による「協会作品」で、フラメンコに長く関わってこられた「重鎮」の方々、現在のフラメンコ界をリードする「中堅」の方々、これからの時代を担う「新進」の3世代の舞踊チーム・音楽チームが作り上げる舞台を間近で体感することができました。そして名実ともに生きるレジェンド、小島章司さんが登場。なんと「フラメンコのちから」 12公演全てに参加されており、その一挙手一投足に客席も舞台上も集中しているのを肌で感じました。すごい瞬間でした。

私は子どものころに福祉コンサートや定期演奏会で、大学時代には地元の劇場でクラシック音楽の公演やミュージカルの舞台のスタッフを経験したことがあります。ひとつの舞台を成立させるためには、プロアマ問わず、たとえどんな規模であっても綿密な準備が必要で、当日もトラブルが起こったときの対応など、舞台上から見えないところでたくさんの労力がかかっていることを、あらためて実感しています。

たぶん20年ぶりくらいにスタッフ目線で参加した舞台、それも各セクションのスペシャリストたちが動く環境に身を置けたこと、演奏家としても刺激を受ける時間を過ごすことができました。長い時間をかけて準備に携わってこられた公演関係者のみなさん、そして公演にお越しいただいたみなさん、貴重な体験をありがとうございます!




最終公演の館山は「学生フラメンコ」誕生の地。1990年代半ばに始まった「全国大学フラメンコフェスティバル」では、多くのアーティストを輩出しています。



業務中ほとんど写真は撮れませんでしたが…徳島会場の雨上がりの虹や館山会場からの夕陽が素晴らしかったです。大阪では「ザ・なにわのおっちゃん」タクシードライバーの方からも励ましていただきました。




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