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月の夜のいざない2022

毎年秋の恒例、静岡県裾野市での「月の夜のいざない」に「ティエラ・アンディーナ」として出演しました。前日のライブ配信(こちらの記事参照)で共演したチームで裾野入りです。

ティエラ・アンディーナは2008年開催の「月の夜のいざない」のために編成されました。2010年以降はサンポーニャ・ケーナ奏者の岡田浩安さん(リーダー)、チャランゴ奏者の福田大治さん、ケーナ奏者の渡辺大輔さん、パーカッション奏者の熊本比呂志さんと私の5人編成で毎年参加してきました。例年はもう1~2組のグループとのジョイント形式だったので、結成15年目にして「月の夜のいざない」初の単独公演です。

事前に「今回のステージは一味ちがう」と聞いていましたが、実際にステージを見てびっくり、演奏者がステージで円で囲むように向かい合う配置になっていて、前方と後方に客席がありました。ちなみに私にとってはたぶん人生2回目です。

この並び方は実は普段自分たちが「リハーサル」でやっている陣形とまったく同じです。岡田さんはじめ第一印象は「すごくやりやすい!」もちろんお客さんにとっては誰かが見にくい位置になってしまうというデメリットはありますが、演奏家にとってはある意味理想的なポジションです。熊本くんはずっとうれしそうに打楽器をセッティングしていました。


参照:2015年のリハ風景(智詠実家)


2時間のコンサートは大変盛り上がりました。プログラムは「フォルクローレ」「アンデス音楽」おなじみの名曲から、メンバーのオリジナル作品をまじえつつ、これまで「月の夜のいざない」で好評いただいたナンバーを中心に組まれました。台風の接近で開催も心配されましたが(残念ながら来場を断念された遠方からのお客様もいましたが…)無事開演。毎年「月の夜のいざない」に足を運んでくださった方がたくさんいらっしゃるのを感じながら、私もアンコールまでめいっぱい楽しんで演奏しました。いつもは横目でたまにしか見られない、岡田さん、ダイジート、大ちゃん、熊本くんの素晴らしいプレイに目の前で立ち会うことができる、その幸せをかみしめます。









Photo: Yuji Masuda

「月の夜のいざない」はもともとNPO法人「きゃべつくらぶ」主催のイベントで、昨年の(2020年→2021年に延期された)25周年公演をもっての区切りだったのですが、その記念コンサートを裾野市民文化センターのイベント担当の方が観て、ホールの自主事業として今年の開催に名乗りをあげてくれたそうです。本当に感謝です。

いつも通りでありながらも、いつも通りでない舞台。それでも、これまでずっと主催者・スタッフとしてコンサートを作ってきた方々が、客席から笑顔で観てくれたこと、終演後はロビーでいつものように声をかけてくれたこと…こんなにうれしいことはありません。個人的には自分の座り位置から福田さん(ダイジート)のMC越しに見える客席で、笑いをこらえきれない「きゃべつくらぶ」代表の増田さんご一家というショットを、自分の中での永久保存カットにしたいと思います。岡田さんのMCでの言葉通り、25年の積み重ねの先にあったこの日の舞台。最高の時間をありがとうございました!


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