時は経ちて 未明 暴かれる

緑衣の朝のサンバのリズム
のたうちまわる夕景を抜け
果てない欲求のシワを伸ばした

僕らは黙って腰ひもを緩め
見知りもしない結び目に釘付けになった

ひどい雨に降られて
音もなくしゃがみこむ僕らの悲哀を
どのように融解させればいいのだろう？

透明に揺らめく瞳の輝きは
苦悶の痕を蹴散らすように
ただ君を華やかに装飾するばかり

ラッキーな僕の今宵のテーマは
ディズニーを絡めたテクノサウンド
ロッキンチェアーに腰掛けて
夢と踊るばかりの一夜さ

時の鎖を断ち切って
青く燃える欲望の幻影を
胸の中に匿うことで乗り切る暗夜行路

信号が
無機的に
僕らの人生を
嗤うから

一思いに放たれる
一夜の妄想は
僕らの街を優しく覆い
星の光だけを透過させる

未来
未明
明かされる
艶やかなる秘密